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店舗運営 2023/02/20 2024/03/05

焼肉屋を開業するには?必要な準備や失敗しないポイントを開設

焼肉屋を開業するには、必要な費用を揃えて資格を取得し、正規の手続きを取らなければなりません。また、焼肉屋の開業は安定した集客が期待できるなどのメリットがある一方で、多額の設備投資が必要などのデメリットも押さえておく必要があるでしょう。
そこで本記事では、焼肉屋を開業する上で知っておくべき知識や失敗しないためのポイントについて解説していきます。開業準備の参考にしてください。

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この記事の目次

焼肉屋の開業にかかる費用

焼肉屋を開業する上で用意しておくべき費用は、初期費用と運用資金の2つです。ここでは、各費用の目安や内訳について紹介します。どのくらいの資金を用意すべきか検討がつかない方は参考にして、資金集めに取り組みましょう。

 

初期費用の目安と内訳

焼肉屋の開業に必要な初期費用は大きく分けて、物件取得費と設備投資費の2つです。物件取得費とは、店舗を入れる物件を確保するために必要な費用で、敷金や礼金、仲介手数料、前家賃などが該当します。物件の立地や規模によって差が生まれますが、500万円〜1,000万円ほどかかることを想定しましょう。

一方、設備投資費は、焼肉屋を運営する上で必要な設備を導入するのにかかる費用です。大部分は内装工事や、焼肉専用テーブルや換気扇等の設備に使われます。内装のこだわり次第で費用は変動するため一概にはいえませんが、500万円〜2,500万円程度はかかる可能性が高いでしょう。

 

運用資金の目安と内訳

運用資金は、焼肉屋を運営する上でかかる必要経費のことです。焼肉屋を運営する以上、以下の費用が発生します。

  • 人件費
  • 原材料費
  • 物件の家賃
  • 水道光熱費
  • 広告宣伝費

まずは、スタッフを雇用する場合は、人件費がかかります。店舗の規模によって必要人材数は変わりますが、1カ月の相場は100万〜300万円です。次に、原材料費は、しっかり利益を出すために150~400万円は必要といわれています。

また、焼肉屋の場合、広い物件を借りることになるため、30万〜100万円程度の家賃はかかるでしょう。他にも、水道光熱費や広告宣伝費が発生するので、全体として300~1,000万円程度は1カ月の運営で必要です。

なお、これらの運営費用は売上金から支払うことになりますが、開業初期は安定した売上を確保することが難しく、軌道に乗るまで半年はかかるといわれています。そのため、軌道に乗るまでの間、十分な売上を確保できなくても運営に集中できるように、運用費用の半年分を用意しましょう。

 

焼肉屋の開業に必要な資格や手続き

焼肉屋の開業をするには、食品衛生責任者と防火管理者の資格取得が必要で、事前に飲食店営業許可の申請をしなければなりません。ここでは、各資格の概要や飲食店営業許可の申請方法について解説します。まだ資格等を取得していない方は、スケジュールを調整して、準備をしましょう。

 

食品衛生責任者

食品衛生責任者とは、提供する飲食物が衛生面で問題がないか管理できる者のことで、食品衛生責任者養成講習を受講することで取得できます。ただし、資格といっても特に試験があるわけではなく、計6時間程度の講習を受けるだけの簡単なものです。

各自治体の食品衛生協会のホームページをチェックすれば、講習日の日程を把握できます。講習を受けるには事前予約が必要なので、スケジュールを調整して枠を押さえておきましょう。なお、以下の資格を取得している方は、食品衛生責任者の講習を受ける必要はありません。

  • 調理師
  • 製菓衛生士
  • 栄養士
  • 船舶料理士
  • と畜場法に規定する衛生管理責任者
  • と畜場法に規定する作業衛生責任者
  • 食鳥処理衛生管理者
  • 食品衛生管理者又は食品衛生監視員の資格要件を満たす者

 

飲食店営業許可の申請

飲食店営業許可の申請を行う必要があります。食品衛生責任者の資格取得後、最寄りの保健所で営業許可の申請手続きを行いましょう。ただし、申請前に店舗の完成図面を保健所に提出して申請の許可をもらわなければなりません。

保健所から店舗として運営するのに問題ないと判断されたのちに、営業許可の申請書を提出しましょう。申請書の提出から数日後、保健所の担当者が検査のために店舗を訪れます。検査に通ったら営業許可証が発行されるまで待ちましょう。一般的には、申請から営業許可証が発行されるまで2週間程度といわれているので、開店予定日の3週間前には申請することをおすすめします。

 

防災管理者

店舗の収容人数が30人以上の場合は、防火管理者の資格を取得する必要があります。焼肉屋の場合は、利用者が火を扱うため、特に防火対策は重要です。防火管理者も食品衛生責任者と同様に、講習を受けることで資格を取得できます。

講習時間は5時間程度で、難しい試験を受けるわけではありません。ただし、講習日は決められているので、講習スケジュールを確認して事前予約しましょう。なお、収容人数が30人未満の小さな店舗を運営する場合は、防災管理者の講習を受ける必要はありません。

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焼肉屋を開業するまでの流れ

焼肉屋を開業するまでの大まかな流れについて紹介します。まずは、物件と立地を選ぶことが焼肉屋を開業するための第一歩です。どのエリアに出店するのか、どのような場所に店舗を構えるのか決めます。

物件を選ぶときは、店舗のターゲット層を明確にすることがポイントです。たとえば、ターゲットがファミリー層であれば、駅から近い場所や商業施設内、高級志向のある人であれば、オフィス街の一等地等に構えるのが適しているでしょう。

店舗の物件が決まったら、コンセプトに沿って外装・内装工事を行い、店内設備を整えていきます。ある程度工事の完成の目処が立ったら、メニューや仕入先を決め、スタッフの募集を行い、開店準備に取り掛かりましょう。

また、この段階で必要な資格を取得しておくことをおすすめします。オープン日が近くなったら、チラシのポスティングやSNS、ブログ等での情報発信などで宣伝活動を行い、開店後に集客が見込めるようにしましょう。

 

焼肉屋を開業するメリット

焼肉屋を開業することで、いくつかのメリットがあります。特に焼肉屋がおすすめの理由は以下の3点です。

  • 安定した人気がある
  • 客単価が高い
  • 調理の手間が少ない

飲食店にはさまざまな種類がありますが、焼肉屋は高い料理スキルが必要ないため、料理初心者でも運営しやすい傾向があります。飲食店を経営したいけど料理に自信がないという方は、前向きに焼肉屋の開業を検討してみてください。

 

安定した人気がある

焼肉は、ブームの波がなく安定した人気があります。子どもから大人まで幅広い世代から愛されており、年中楽しむことができるので、飲食業の中でも集客が安定しやすい点が魅力です。

近年は、健康のために肉を意識して食べる高齢者も増えています。また、特別な日の外食に焼肉が選ばれることが多く、外食産業が低迷している中、大きな影響を受けにくい業界の1つです。1人焼肉を楽しむ消費者も増えており、将来にわたって安定した集客が見込めるでしょう。

 

客単価が高い

焼肉業界は、他の飲食業界に比べて客単価が高い傾向があります。一般的には、飲食店の利用者は、食べたい料理を1品選んで注文して終わりのケースが多く、追加注文がされるとしても単価の低いデザート等が選ばれる可能性が高いです。

一方、焼肉屋の場合、単価の高いコースもしくは複数のメニューを注文することが一般的で、肉を提供するだけで1人あたり2,000円超えは十分期待できます。また、味が濃いのでドリンクの注文も多く、店内の滞在時間が長くなるほど客単価が伸びやすいのです。

お客様の滞在時間が長くなるほど、客単価が上がりやすく、相対的に売上が伸びやすい点が焼肉屋の魅力といえます。

 

調理の手間が少ない

調理の手間が少ない点も焼肉屋のメリットです。焼肉屋の一般的な運営スタイルは、カットした肉を店側が用意し、お客様自ら肉を焼いてもらう形式なので、スタッフが調理にあたる時間を抑えることができます。

もちろん、スープなど調理が必要なメニューは店側で調理しなければなりませんが、肉を焼く工程を削減できるだけでも、スタッフにかかる調理の負担を軽減することが可能です。事前に仕込みをしておき、1日の想定分さえ用意していれば、注文を受けたときに皿に盛り付け提供するだけなので、人件費の削減が実現しやすい業界といえます。

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焼肉屋を開業するデメリット

焼肉屋を開業する上で、知っておくべきデメリットについても紹介します。料理初心者でも運営しやすく、スタッフの教育もしやすい点は魅力ですが、初期費用が高い点や仕込みに時間がかかる点に頭を抱える経営者は多いです。焼肉屋の開業を後悔しないためにも、具体的にどのような事態が想定されるのかチェックしましょう。

 

初期費用が比較的高い

焼肉屋を開業する上で、初期費用が他の業界に比べると高くなりやすいです。他の飲食店に比べると必要な設備が多く、設備費だけで2,500万円かかることもあります。たとえば、テーブルごとに無煙ロースター・七厘フードを設置しなければならず、天井部には各テーブルに吸排気設備が必要です。

すべてのダクトをつなげて、屋外に排出するための設備も整えなければならないことから、内装工事にかかる費用が高くなります。また、食べ放題を実施する場合は、大量の食材を保管するために冷蔵庫・冷凍庫を多めに設置しなければならないでしょう。

開業して軌道に乗れば、ある程度安定した収益を挙げられますが、開業に至るまでに多額の資金が必要な点は、他の飲食店に比べるとハードルが高いといえます。少しでも初期費用を抑えたい方は、居抜き物件を選んだり中古品やリースを活用したりしましょう。

 

仕込みに時間がかかる

調理の手間は少ないですが、仕込みに時間がかかるのが焼肉屋の性質です。ただ肉をカットすればよいというわけではなく、肉の部位によっては一手間加える必要があります。たとえば、筋や臭みを取り除く工程が必要な場合があり、提供する量が多いほど仕込みの量も増えるので大変です。

他にも、焼肉屋ではスープや冷麺、ビビンバなど焼肉以外の人気メニューも多く、それらを提供するためには仕込みに加えて調理が必要になります。肉の仕込みに加えてサブメニューの調理も行うとなれば、数時間の作業が必要になるでしょう。

そのため、開業時から気合を入れてメニューを増やすのではなく、軌道に乗ってスタッフを十分に雇用できるようになったのちに、徐々にメニューを充実させることをおすすめします。

 

焼肉屋の開業で失敗しないためのポイント

焼肉屋の開業で失敗しないために注意すべきポイントがいくつかあります。特に把握するべき点は以下の3つです。

  • 古すぎる居抜き物件は避ける
  • 肉の品質を重視する
  • 競合調査など事前リサーチを徹底する

コストを抑えるために努力することは大切ですが、絶対に手を抜いてはいけない部分もあります。各項目について解説するので、開業準備の参考にしてください。

 

古すぎる居抜き物件は避ける

古すぎる居抜き物件は控えた方がよいでしょう。居抜き物件は活用することで、すでに必要な設備が揃っているため、初期コストを大幅に削減することができます。しかし、あまりにも古い物件は、見えない部分が劣化している可能性が高く、厨房機器等で新たに買い替えが必要なケースがあるので要注意です。

また、劣化が原因により、衛生管理に問題が生じ、トラブル等に発展する可能性もあります。修理や買い替えが続けば、かえって新しい物件を借りた方が安く済むこともあるので、居抜き物件を探す際は、比較的新しい設備が揃っている物件を選びましょう。

 

肉の品質を重視する

焼肉屋は評判が売上を左右するため、肉の品質に妥協しないことをおすすめします。焼肉屋の利用者による評価を決める最大のポイントが肉の品質なので、肉のグレードを落としてしまうと悪い評価を受けることになる可能性が高いです。

焼肉屋は多額のコストがかかるため、少しでも原材料費を抑えたい気持ちが生まれることもあるかもしれません。しかし、コストカットを優先するあまり、肉の品質を落としてしまうと顧客離れを招いてしまうでしょう。一度悪い評判がついてしまうと、なかなか評判を回復させることは難しく、客足が遠のいてしまうので、肉の品質を最優先し、他の部分でコストカットを図ることが大切です。

 

競合調査など事前リサーチを徹底する

焼肉屋は競合店が多いため、開店前に事前リサーチをして競合調査をしておきましょう。実際に顧客としていくつかの店を利用し、その店舗ごとのコンセプトを調べることが大切です。近隣に競合店がある場合は、差別化することで集客効果が高まります。事前調査により競合店のコンセプトが分かれば、自店の基本指針を決めるときの参考になるでしょう。

各店舗の強みや弱みも把握できれば経営戦略に活かせるので、すべての焼肉店に数回足を運び、徹底リサーチすることをおすすめします。

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焼肉屋の開業準備を進めよう

焼肉屋を開業するには多額の資金が必要なので、融資や補助金等を利用して確保する必要があります。また、特定の資格取得や申請も行わなければならず、物件探しやスタッフ募集など、準備の工程も多いです。開業まで長期的なプロジェクトになるため、スケジュール管理を徹底しましょう。

なお、店舗設備としてPOSレジの導入を検討している方は、クラウド型の高機能POSレジであるスマレジをご検討ください。店舗運営に便利な機能が揃っている上、0円から始めることも可能です。興味のある方はお気軽にご相談ください。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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