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店舗運営 2023/01/20 2024/03/14

【実例あり】立ち飲み屋の開業準備は何が必要? 資金目安や資格をご紹介

立ち飲み屋を開業するには、開業資金を調達し、特定の資格取得や手続きを行う必要があります。一般的な飲み屋に比べると開業資金は少なく、安定した売上を確保しやすい特徴があります。

本記事では、立ち飲み屋の開業に必要な資金や必要な資格・手続き、開業のメリット、注意点について紹介します。可能性のある業界なので、居酒屋の開業を検討している方は立ち飲みスタイルでの開業も検討してみましょう。


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この記事の目次

立ち飲み屋の開業資金

立ち飲み屋を開業するには、大きく分けて初期費用と運用資金の2つが必要です。

初期費用の目安と内訳

立ち飲み屋の開業に必要な初期費用は400万円程度といわれています。主に物件取得費や設備費、求人費、広告宣伝費等が多くを占めており、中でも費用がかかるのは物件取得費と内装工事費です。

物件を契約する際に、半年から10カ月分の保証金や敷金の支払いが発生するので、家賃の10倍は初期費用として用意しなければなりません。また、空調設備や厨房設備等の設置に200万円程度かかる場合が多いです。

さらに、スタッフの雇用活動や宣伝活動にも100万円近くかかるため、トータルで少なくとも400万円は調達しておいた方がよいでしょう。なお、中古設備を導入したり居抜き物件を選ぶことで、多少コストを抑えられます。

運転資金の目安と内訳

開業後の運転資金も用意しておきましょう。オープンしたからといってすぐに売上が安定するわけではなく、軌道に乗るまで半年はかかるといわれています。店舗を運営する上で、家賃や人件費、原材料費、水道光熱費、通信料などさまざまなランニングコストがかかりますが、通常は売上金から支出するのが一般的です。

しかし、売上が安定しなければ、すべてのランニングコストをまかなうことが難しくなり、資金繰りに苦労する可能性があります。資金ばかりに目がいくと満足のいく運営が厳しくなるため、売上が安定しなくても運営に集中できるように、半年分の運転資金を用意するのがおすすめです。


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立ち飲み屋の開業に必要な資格・手続き

立ち飲み屋を開業するには、食品衛生責任者と防火管理者の資格取得が求められます。また、深夜0時以降も営業する場合は、深夜酒類提供飲食店営業の届出も必要です。

食品衛生責任者

立ち飲み屋は飲食店に該当するので、食品衛生責任者の資格取得は必須です。各店舗に1人は食品衛生責任者を設置する義務があるため、保健所を中心とした各自治体が行っている講習を受講しましょう。

特に試験を受ける必要はなく、約6時間の講習を受けるだけで取得が可能です。ただし、講習日は決まっているので、スケジュールを調整して予約しておきましょう。

 

防火管理者(収容人数が30人以上の場合)

収容人数が30人以上入る店舗の場合は、防火管理者の資格も必要です。この収容人数には従業員も含まれるため、すべての店員とお客様を含めて30人以上のときは、消防署で実施されている防火管理者講習を受けましょう。

防火管理者も1日約4時間の講習を受けるだけで取得できます。食品衛生責任者同様に、事前に講習日が決まっているため、事前予約をしてスケジュールを確保しておきましょう。

 

深夜酒類提供飲食店営業

お酒をメインに提供する店舗で、深夜0時以降も営業する場合は、深夜酒類提供飲食店営業開始届を提出する必要があります。厳密にいえば、深夜0時から朝方の6時までお酒を主に提供する店舗が申請対象です。

ちなみに、届出は保健所ではなく警察署で行います。警察署に書類提出用の窓口が設けられているため、申請方法が分からない場合は、窓口担当者に聞きながら手続きを進めましょう。



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立ち飲み屋を開業するメリット

立ち飲み屋を開業するメリットはいくつかありますが、その中でも特に魅力なのが初期費用が安く、回転率が高い点です。

初期費用が安い理由はさまざまで、一般的な飲み屋に比べると店舗面積は狭くて済む分、家賃を抑えられます。また、お客様用の椅子を用意する必要がなく、設備費を大幅にカットが可能。さらに、多額の融資を受けることなく開業にたどり着けるので、低リスクで開業もできます。

次に、お客様は立ったまま飲食を行うため、一般的な飲み屋に比べると圧倒的に滞在時間が短めです。立ち飲み屋はお酒をたしなむ程度に楽しむ場なので、2~3杯飲んで退店する流れが多い傾向があります。少ない初期費用で開業できて、高い回転率で売上を確保できるため、飲食店経営が初めての方でも運営しやすいでしょう。

 

立ち飲み屋を開業する際の注意点

立ち飲み屋を開業する上で、注意すべきポイントがいくつかあります。まず、立地選びは慎重に行う必要があり、居抜き物件を活用する場合は、設備が古すぎない物件の選定が大切です。

次に、立ち飲み屋は少ない資金で気軽に始められるので新規参入がしやすく、地域によっては競合がひしめき合っている場合があります。ライバル店が多いエリアに出店するときは、経営戦略で差別化を図ることが求められるでしょう。

また、内装は資金内に収まる程度に納めることが重要です。開業資金で大部分を占めるのが内装工事費。つまり、内装を意識し過ぎると、いくら資金があっても足りません。お客さまが心地よく過ごせるような空間を作ることは大切ですが、資金内に収まる程度に自重しましょう。



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店舗様インタビュー:立ち飲み食堂ウルトラスズキ様

横浜で本格ドリンクと季節の食材を使ったお料理をリーズナブルで気軽に楽しめる、立ち飲み食堂「ウルトラスズキ」を経営されている鈴木様に、開業のきっかけや苦労したこと、やりがいなどをお聞きしました。

開業のきっかけ

お客様のことを考え、価値に見合った料理を価値に見合った価格で提供し、いつ行っても不快な思いをすることない店を創ることで自分たちもハッピーになる。
そんな想いで開業しました。

開業時の初期費用について

初期費用は600万ほど、残りを運転資金にしました。

創業とともに新型コロナが始まり、いきなり緊急事態宣言に。創業したてで前年実績がないので各種の給付金は対象外となり、厳しい初年度でした。
途中から協力金がいただけるようになり、なんとか食い繋いだ感じです。

開業に必要な資格について

資格については元々全員が防火防災と食品衛生を持っており、営業許可、深夜酒類などを必要に応じて申請していったと記憶しています。

開業で苦労したこと

2020年の春に開業したのですが、まさに新型コロナウイルス感染拡大時期と重なり苦労はありました。とはいえ、家賃が発生していたこともあり、引くに引けない状態。致し方なく当初予定していなかったランチ営業をやってみたりしました。
3カ月目から当初予定していた夜営業を始めたのですが、開業と同時に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた部分は苦労した点かもしれません。

開業してやりがいを感じるところ

やりがいしかないです。しっかりとお客様のことを見て営業するなか、想いをもって提供する料理やサービスに対して、口コミやSNSでのリアクションなども頂きながら好循環で回っていると感じているので、すごくやりがいがあります。

  • 電話番号
  • 050-1337-3020
  • 住所
  • 〒231-0011 神奈川県 横浜市中区太田町4−45 第一国際ビル 1階
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【飲食業 事例】クオリティーを守るためにモバイルオーダーを導入した「ウルトラスズキ様」の考え方とは?

※これより先は外部のサイトに移動します

 

立ち飲み屋の開業準備をしよう

立ち飲み屋は、少ない初期費用で開業でき、高い回転率で売上を安定させることができるためおすすめですが、物件や出店エリアに注意して、内装は予算内に収めるようにしましょう。

なお、スマレジでは店舗運営に便利なPOSレジを提供しています。売上管理やキャッシュレス決済対応など、立ち飲み屋の運営に必要な機能が揃っているので、開業前に是非ご検討ください。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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