2023年のゴールデンウィークに大阪の鶴見緑地公園で、スマレジ特別協賛の地域密着型フードイベント「はらぺこサーカス」が開催され、5日間で12万人以上の方が来場し、各種メディアやSNSで話題になるなど、大盛況のうちにイベントを終えました!
このイベントの立役者である出店店舗さんにインタビューをおこない、お店のことや、イベント出店の背景、当日のエピソード、スマレジサービスをご利用いただいた感想などを伺いました。
今回インタビューしたのは、日本人にも食べやすい四川料理が人気の「四川食房 福龍」の伊東さんです。
この記事の目次
陳建民から学んだ日本人でも美味しく食べられる四川料理
福龍は2000年7月にわたしの両親が大阪・宗右衛門町にオープンし、今年で24周年を迎えます。
創業当時まだ日本では珍しかった担々麺の専門店としてスタートしたのですが、テレビ番組のズームイン朝で取り上げられたことがきっかけで、色々なメディアで取り上げていただけるようになりました。
両親が常連さんにサイドメニューとして提供していくうちに宴会コースの依頼も受けるようになり、担々麺専門店から四川料理のお店へ変わっていきました。
お店の看板の四川料理はご存知の通り、基本的に辛い料理です。もともと父は四川飯店創業者の陳建民さんの直弟子だったため、陳さんから学んだ四川料理を受け継ぎつつ「辛すぎず、日本人もおいしく食べられる辛さ」を意識して作っています。ある大物俳優の方も大阪でお仕事がある時は顔を出してくださっていて、お気に入りのお店としてもメディアで紹介していただいています。
お店は18~21時ごろが一番忙しいですが、飲み屋の多い宗右衛門町という場所柄もあり、23時頃からもちらほらお客さんが来られます。コロナ前は深夜2時まで開けていましたが、コロナ禍にあまり夜遅くまで出歩かず終電で帰る習慣がついた方が多くいらっしゃるのか、深夜の客足はかなり減っていると感じます。また、タクシーの大阪市内割引サービスがなくなったこともあり、その傾向はまだしばらく続きそうだなと思っています。
最近はまた外国の方が多く大阪に来られるようになったので、表の看板にQRコードをつけて英語表記のメニューが見れるページを用意したり、今後はテーブルオーダーができるような仕組みづくりも予定しています。
もともとフードフェスに興味があった
もともとフードフェスに興味があり、お店のPRができるというよりは「楽しみながら仕事ができる」のが良いなと思って、昨年1回目のはらぺこサーカスへの出店を決めました。
実は、はらぺこサーカスの前に出店予定のイベントがあったのですが、コロナの拡大によりイベント自体が中止になってしまいました。しかし、その流れではらぺこサーカス運営の方と知り合うことができ、結果的に昨年のはらぺこサーカスがフードフェス初出店になりました。昨年の出店でイベントの雰囲気や客層が分かっていたことと、主催がMBSさんで宣伝や集客など信頼がおけると思ったので、今年も出店することに決めました。
他にもいくつかフードフェスに出店しましたが、来場者数やイベントの売上など、はらぺこサーカスとは比較になりませんでした。やはり出店を決めるにあたってイベントの宣伝・集客や運営がしっかりされているかどうかはかなり重要な部分だと感じています。
昨年とはメニューを変え、今年は角煮バーガーで勝負!
2回目の出店の今年、昨年と大きく変更した点は、出店メニューを変えたことです。
昨年は担々麺と麻婆豆腐をメニューとして出しましたが、少し辛味が強い麻婆豆腐が想定していたより売れなかったため、ファミリー層の多いはらぺこサーカスの客層には「辛い物はウケないのではないか」と感じました。
その経験をもとに、今年は“お子様も食べられること”と、“食べ歩きしやすいこと”を意識してメニューを考え「角煮バーガー」に決めました。
また、昨年出店した際にお客さんが並ばれるとお店のディスプレイが見えづらいと感じる時があったので、今年はブースのディスプレイの装飾を抑え、値段やメニューがわかりやすいようにのぼりを立てました。さらに、より多くの方に食べていただきたかったので「1個よりも2個の方がお得」という訴求も打ち出しました。
売上アップにつながるオペレーション効率化
メニューを麺から角煮バーガーに変えたことでオペレーションがかなり楽になり、スタッフもより少ない人数で回すことができました。
昨年は担々麺用に寸胴を3つ使用していましたが、今年はお湯や鍋の準備がいらなくなり、ブースのスペースもかなり広く使えるようになりました。はらぺこサーカスのように販売数が多いということは、それだけの食材を保管する場所も必要になります。事前に図面で見ながらシミュレーションもできますが、実際に現地に行ってみると想定していた寸法よりもっと小さく感じるので、保管場所も考え少し余裕をもってレイアウトを考えておいた方が良いと思います。
1回に調理できる量についても、麺だと5、6食のところが角煮バーガーだと蒸し器で一気に20~30個調理できます。さらに工数を減らすために、事前に調理した材料のパンと角煮を真空パックして冷凍し持っていきました。
今回売上上位の結果を残せたのも、オペレーション効率の良いメニューにしたことが理由のひとつだと思います。
工夫しながら機能を使いこなすことが売上に繋がる
イベントではマルチ決済端末の「スマレジ・PAYGATE」を使用しました。今年は昨年に比べて使えるキャッシュレス決済の種類が増えたので、キャッシュレス決済を希望されるお客さんがとても多かったです。
スマレジ・PAYGATEにはレジ機能も搭載されており、当初「特製角煮バーガー」と「特製角煮バーガー 2個セット」という名称でメニュー登録していました。スタートしてみると、画面上でパッと見ただけでは単品なのかセットなのかが分かりづらかったので、「2個セット」を前に持ってくるなど登録名を調整しました。
またマレジと連携しているモバイルオーダー「LBB Cloud」も専用の担当者をつけ、別の場所でも注文を見れるようにもう1台タブレットを用意するなどし、様子を見つつ注文上限数を上げていきました。こういった工夫でモバイルオーダーをうまく使えたことも、売上に繋がっていると思います。
取材を終えて
長年ミナミで愛されている、日本人にも食べやすい四川料理が人気の「四川食房 福龍」さん。名物の担々麺、麻婆豆腐は食通の舌をも唸らせます。お店の近くに来られた際はぜひお立ち寄りください。