「ハチマル蒲鉾」はらぺこ出店者インタビュー

わたしは元々芸人をしていたのですが、ある日ご飯に行った大阪天満の「八尾蒲鉾店」の揚げ蒲鉾の美味しさに衝撃を受けました。そこで、ぜひ弟子として教えてもらえませんか、とお願いしたところ、「芸人やってるなら無理やな」と言われたので、すぐに芸人を辞めて弟子入りすることに決めました。

最初から２年くらいしたら独立したいと伝えていたので、宣言通り、2018年に独立して福島へ出店、2019年に難波へ来ました。「ハチマル蒲鉾」という店名は、「八 → ハチ、尾 → O(オー) → マル」のように、師匠である八尾蒲鉾店さんへのリスペクトを込めてつけています。

ひとくちに蒲鉾といっても、板かまぼこなどの“蒸し蒲鉾”、さつま揚げなどの“揚げ蒲鉾”、さらに“カニかま”など、実はいろいろな製法があります。基本的に原料の魚の種類はだいたい一緒なので、味付けや製法でそのメーカーの色が出てきます。ハチマル蒲鉾は”揚げ蒲鉾”に特化したお店なので、揚げ蒲鉾に合うすり身を追及して使っています。

行列店である八尾蒲鉾店さんの恩恵もあり、ありがたいことに、お店はオープン当初からたくさんのお客さんに来ていただいています。

また、僕は芸人時代に霜降り明星の粗品さんと一番仲が良かったのですが、ちょうどお店をオープンした2018年に粗品さんがM-１を獲って、いろいろなテレビでお店を紹介してくれました。その影響はかなり大きくて、僕は運が良かったと思います。

他にも、芸人時代に一緒にしんどい思いをしていた芸人さんたちが今では売れてテレビにたくさん出ているので、彼らもよく紹介してくれます。実際にお店にもいろいろな芸人さんが来てくれているので、本当にありがたいです。

今後は東京への出店や、工場などの設備を整えてネット販売も始めて、ハチマル蒲鉾の美味しさを広めていけたらと思っています。

スタッフの助けもあり、イベント出店へ進むことができた

以前、別のフードイベントに餃子屋さんとコラボさせてもらって出たことがあり、とても楽しかったのでイベント出店には興味がありました。

しかし、僕は書類を用意して申請したりといった細かい作業が苦手なので、なかなか腰を上げられずにいたところ、今いるスタッフの１人がそういった業務をテキパキ進めてくれて、今回応募することができました。

イベント出店が初めてなうえに、店舗も通常通り営業しながらの参加だったのでなかなか大変だったのですが、イベント出店に慣れているお店さんはイベント用のメニューを用意されていたり、勉強になることが多かったです。

普段とは違う客層にも食べていただくきっかけに

出店メニューは、食べやすくて、蒲鉾の美味しさが味わえ、奇をてらい過ぎず、かといってベタ過ぎず、かつロスが出にくいなど、かなり考えて「えびパンロール」にしました。

はらぺこサーカスが開催された鶴見緑地公園という場所柄もあり、普段お店に来られる客層と違ってファミリー層も多かったです。

家族でご飯を食べに行く時に「よし、蒲鉾専門店に行こう」とはなかなかならないと思うので、普段接点を持てない方々に知っていただくきっかけになるのもイベントの良さですね。

モバイルオーダーをうまく使って回転率UP！

うちは店舗でもスマレジを導入しているので、イベント中に利用した決済端末「スマレジ・PAYGATE」もなんなく使うことができました。ほぼキャッシュレス決済だったおかげでレジ誤差が出ることもなかったです。

困った時はスマレジスタッフの方がすぐに駆け付けてくださったのも助かりました。以前に店舗でスマレジのサーバートラブルが起こったことがあったのですが、日曜の夜だったにもかかわらず数時間で復旧したんです。その際の対応には感動したのを覚えています。

また、今回初めてスマレジと連携しているモバイルオーダー「LBB Cloud」を使ってみたのですが、注文をサクサクこなせて回転率をあげられたので、めちゃくちゃ良かったです。このくらいの大きなイベントであれば、モバイルオーダーに専任を置くことにより、さらにスムーズにまわせるのかなと感じましたね。