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レジ 2025/01/17 2025/01/17

店舗開業者向け「無料のタブレットレジ5社」を徹底比較!

近年、店舗運営の効率化や顧客満足度の向上を目的に、タブレットレジ(タブレット型POSレジ)を導入する店舗が増えています。

タブレットレジとは、専用アプリをタブレット端末にインストールし、会計処理から売上管理まで行うことができるレジシステムのことで、特に飲食店や小売店で有用なツールとして活用されています。

最近では、無料で利用できるタブレットレジサービスも増えてきており、初期費用を抑えたい店舗にとっては非常に魅力的です。

無料で利用できるタブレットレジとして代表的なサービスは、下記の5つです。

  • スマレジ
  • Square(スクエア)
  • Airレジ(エアレジ)
  • CASHIER(キャッシャー)
  • Loyverse POS(ロイバースポス)

特に、iPad型のタブレットレジ「スマレジ」は、豊富な機能と高い拡張性を兼ね備えた、おすすめのタブレットレジのひとつです。

本記事では、上に挙げた無料で利用可能なタブレットレジサービスを詳しく紹介するとともに、タブレットレジのメリットや主要な機能についても解説してまいります。

特に、これから店舗開業にあたってタブレットレジの導入を検討している経営者の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

飲食店や小売店におすすめの「無料で利用できるタブレットレジ」5選

冒頭に述べたように、タブレット(POS)レジは、飲食店や小売店での業務効率化に欠かせないツールとなりつつあります。そこで、無料から運用を開始できる代表的な5社のタブレットレジを厳選してご紹介します。

各サービスとも、運用実績が豊富なおすすめのタブレットレジですので、特徴やプランなどを比較し、ぜひ導入の参考にしてください。

まずは、下記の比較表をご覧ください。

■ タブレットレジ5社比較
特徴 初期費用 月額費用
① スマレジ
  • 機能が豊富で拡張性に優れている
  • サーバーの安定性が高い
  • 料金プランが豊富で、幅広い店舗や業態に対応
無料
  • スタンダード:無料
  • プレミアム:5,500円
  • プレミアム プラス:8,800円
  • フードビジネス:12,100円
  • リテールビジネス:15,400円
② Square
  • 電子決済サービスSquareと連携
  • キャッシュレス決済手数料以外、完全無料で利用可能
  • 設定も操作も非常にシンプル
無料 無料
③ Airレジ
  • Airペイとの連携で多様な決済に対応
  • キャッシュレス決済手数料以外、完全無料で利用可能
  • タブレットレジが初めてのユーザーにも使いやすい
無料 無料
④ CASHIER
  • Android対応
  • タブレットと必要機器が一体化した専用端末を提供
  • 「販売代行」「店舗運営」の代行サービスも展開
無料(※)
  • スタータープラン(機器購入):無料
  • プロフェッショナルプラン(機器購入):4,400円
  • スタータープラン(機器レンタル):8,400円
  • プロフェッショナルプラン(機器レンタル):12,800円

その他、導入機器によってプラン多数

⑤ Loyverse POS
  • 基本料金無料でも多機能
  • 24時間多言語サポートあり
  • 有料プランで他アプリとの連携が可能
無料
  • 無料
  • 従業員管理(オプション):4,000円
  • 高度な在庫管理(オプション):4,000円
  • 売上レポート(オプション):700円

※機器購入の場合、初期費用として機器代がかかります。

以上のように、いずれのサービスも基本的には無料で運用を開始することができますが、それぞれに特徴があり、プランによって機能も異なります。以下に、これら5つのタブレットレジについて詳しく解説します。

 

タブレットレジ① スマレジ

スマレジ(iPad iPhone)

スマレジ」は、豊富な機能と高い拡張性で注目を集めているタブレットレジサービスです。スマレジの特徴は以下の通りです。

■ スマレジの主な特徴
  • 無料でも基本のレジ機能をしっかり使える
  • レジ機能以外にも豊富な機能を備えている
  • 拡張性が高く柔軟なカスタマイズが可能
  • 140種類以上の業務アプリが利用できる
  • 365日体制の手厚いサポート付き

また、機能だけでなく、iPadのインターフェイスにより基本操作がシンプルで誰にでも使いやすいという点も大きな特徴です。

さらに、店舗の状況や業態に応じて選べる多彩な料金プランが用意されているため、自分に合ったプランで導入できます。初期費用を抑えたい場合は、無料プランで初期費用も月額費用かけずに始められる点も魅力です。



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タブレットレジ② Square(スクエア)

Squareは、電子決済サービスと連携した無料のタブレットPOSレジアプリです。利用を開始するには、Squareの無料アカウントを作成する必要があります。

アカウント作成後は、キャッシュレス決済時の手数料以外は、完全無料でPOSレジ機能が利用可能です。操作性がシンプルで、小規模な個人店舗でも十分に活用できる機能を備えています。

さらに、業種に特化した機能を求める店舗向けに、小売店向けの「Square リテールPOSレジ」、飲食店向けの「Square レストランPOSレジ」、美容業向けの「Square 予約」などのオプションも用意されています。

 

タブレットレジ③ Airレジ(エアレジ)

Airレジは、リクルートが提供する無料のPOSレジアプリで、iPadやiPhoneを活用して簡単に導入できます。

「Airペイ」と連携することで、専用のカードリーダー1台で主要なクレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応可能です。

会計や売上分析、在庫管理などの基本機能に加え、サポートもすべて無料で提供されているのが最大の魅力です。シンプルで直感的なインターフェースにより、初めてタブレットレジを利用する方でもスムーズに操作できます。

導入コストがかからず、操作性も高いため、初めてタブレットレジを導入する店舗におすすめです。

 

タブレットレジ④ CASHIER(キャッシャー)

CASHIERは、飲食店や小売店向けの高機能クラウドPOSレジシステムです。タブレットと必要な機器が一体化した専用端末を提供し、通常販売用からセルフレジ、スマホレジなど多様な運用方法に対応しています。

一般的なタブレットレジサービスがiOS対応中心である中、CASHIERはAndroid端末に対応している点が大きな特徴です。

さらに、機器レンタルを利用することで初期費用を抑えられるプランが用意されており、スタータープランAでは初期費用0円、月額8,400円からタブレットPOSレジを利用可能です。また、店舗の規模や運用スタイルに合わせて選べる豊富なプランも魅力的です。

ハードウェア故障時には代替機を即日発送し、迅速に交換対応してくれるなど、手厚いサポート体制も高く評価されています。

 

タブレットレジ⑤ Loyverse POS(ロイバースポス)

Loyverse POSは、小売店や飲食店に人気の無料タブレットレジアプリです。無料ながらも基本機能が充実しており、商品の作成、販売、割引、消費税の設定、商品オプションの作成と適用などが可能です。

有料サービスとして、従業員管理や高度な在庫管理、システム連携が提供されており、14日間の無料トライアル期間があります。

また、24時間対応の多言語サポート体制が整っており、外国人スタッフの多い店舗でも安心して利用できます。

 

以上、無料で始められる5社のタブレットレジについて、それぞれの特徴や利点を解説しましたが、どのサービスも導入コストを抑えつつ、店舗運営を効率化するための強力なツールとなりますので、気になるタブレットレジがあれば、公式ページから詳細をご確認ください。

このように、タブレットレジは無料あるいは低コストでサービスを利用できますが、別途かかる初期費用もありますので、次項にて紹介します。

 

タブレット端末や周辺機器の購入は必要(10〜15万円程度)

前項では、初期費用・月額費用ともに無料のサービスを紹介しましたが、すでにタブレットを所有していたりレンタルするなどの場合を除き、タブレットレジ導入にかかる費用として「タブレット端末」の購入代金がかかります。

また、もしタブレットをすでに所有しており、かつ現金決済のみ扱う店舗であれば、完全無料でタブレットレジを利用することは可能ですが、実際にはレシートを印刷するプリンターや、商品バーコードをスキャンするリーダーなどの周辺機器がなければ効率的なレジ運用はできません。

そのため、周辺機器の購入も別途必要になります。

まず、本体として使用するタブレット端末は、主にiPadかAndroid端末、あるいはWindows端末を選ぶ形となりますが、多くのサービスが対応しているのはiPadですので、機能やサービスを比較したい場合、iPadを前提として検討するべきでしょう。

もし、少額でも導入コストを抑えたい場合は、Android端末も選択肢として考えられます。

そして、周辺機器ですが主要な機器としては以下のようなものがあります。

■ タブレットレジ運用に必要な周辺機器の例
  • レシートプリンター
  • キャッシュドロア
  • バーコードリーダー
  • カスタマーディスプレイ

タブレット端末に、これら最低限必要な周辺機器も含めると、iPadの場合は、一般的に約10〜15万円から運用を開始することができます。

導入費用の詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

次に、タブレットレジのメリットについて解説いたします。

 

タブレットレジの5つのメリット

タブレットレジは、単なる会計ツールにとどまらず、店舗運営の効率化や顧客満足度の向上に大きく貢献する多機能ツールです。ここでは、タブレットレジを導入することで得られる具体的なメリットについて解説していきます。

タブレットレジの主なメリットは下記の5点です。

■ タブレットレジの5つのメリット
  • コンパクトで省スペース
  • 店舗に合わせたプランを選べる
  • 外部のシステムやサービスと連携可能
  • 操作が簡単で覚えやすい
  • 売上や在庫、顧客情報などの管理機能が豊富

これらのメリットにより、タブレットレジは幅広い業種や業態で活用されています。

まず、コンパクトで省スペースな設計は、限られたスペースを有効活用したい小規模店舗やポップアップショップに最適です。設置が簡単で、場所を取らないため、店内のインテリアにも影響を与えません。

次に、店舗に合わせたプランを選べる点も大きな魅力です。基本的な会計機能に加え、業種や店舗規模に応じて必要な機能を追加できるため、自店舗の運営スタイルに最適なシステムを構築できます。

また、タブレットレジは外部のシステムやサービスとの連携が可能で、既存の会計ソフトや決済システムなどと連携して業務を効率化します。これにより、データの一元管理が容易になり、経営判断の迅速化にもつながります。

さらに、操作が簡単で覚えやすい点もメリットのひとつです。タブレット特有の直感的なインターフェースを採用しているため、アルバイトや新入社員でも短時間で操作を習得でき、スタッフ教育にかかるコストを抑えられます。

そして、売上や在庫、顧客情報などの管理機能が豊富な点はタブレットレジの最も大きなメリットのひとつと言えます。リアルタイムでデータを確認できるため、適切なマーケティング施策の立案が可能です。

これらの機能は、店舗運営を戦略的に進める上で非常に重要です。次項では、これらを含め、タブレットレジの主要な機能について詳しく解説してまいります。

 

タブレットレジの7つの主要機能

それでは、タブレットレジの多彩な機能の中でも、特に重要な7つの機能について詳しく解説します。

 

主要機能① 売上分析機能

タブレットレジでは、売上情報がクラウド上でリアルタイムに管理・蓄積されます。

売上データは在庫情報や顧客データと連動しており、月別や日別、時間帯ごとの売上傾向を簡単に分析可能です。

これにより、売れ筋商品の把握や集客のピーク時間の特定など、マーケティング施策に役立てることができます。

 

主要機能② 在庫管理機能

タブレットレジの在庫管理機能は、販売データが自動的に在庫情報に反映され、どの商品がどれだけ売れたのかをリアルタイムで把握可能です。

これにより、在庫切れや過剰在庫を防ぎ、適切な発注計画を立てることができます。また、在庫状況を基に売れ筋商品を特定し、効率的な棚卸し作業にも役立ちます。

複数店舗を運営する場合でも、各店舗の在庫を一括で管理できるため、スムーズな在庫管理が実現します。

 

主要機能③ キャッシュレス決済機能

昨今、国内のキャッシュレス決済の普及や、インバウンド需要の増大により、あらゆる店舗でキャッシュレス決済のニーズが急速に高まっています。

タブレットレジは、現金決済以外にも多様な決済方法に対応可能で、サービスによっては数十種類以上の決済手段に対応するものもあります。

この機能により、顧客にとっての利便性が向上し、店舗の機会損失を防ぐとともに、リピーターの獲得につなげることができます。

 

主要機能④ 顧客管理機能

顧客情報の管理は、業種を問わず経営において重要な要素です。

タブレットレジには、顧客属性や購入履歴を記録・分析する機能が搭載されており、業種ごとに活用できる柔軟性があります。

例えば、美容院やサロンでは、顧客のプロフィールや施術履歴、好みのデータを蓄積することで、リピーター獲得や顧客に合わせたサービスの提供が可能です。

 

主要機能⑤ 複数店舗管理機能

複数店舗を展開する場合、各店舗の売上データや顧客データを効率的に管理することが課題となります。

タブレットレジは、クラウドを活用して複数の端末からデータを一元管理できるため、店舗間の情報共有や統計データの集計がスムーズに行えます。また、在庫管理機能と合わせて店舗間の在庫移動も可能になります。

複数店舗管理機能により、複雑な多店舗経営においても全体を効率的に管理することができます。

 

主要機能⑥ 外部システム連携機能

タブレットレジは、既存の会計ソフトや顧客管理システムと連携可能な場合が多く、導入時のデータ移行作業を大幅に簡略化できます。また、後から外部システムと連携させることで、機能をさらに拡張することも可能です。

ただし、サービスによって対応状況が異なるため、導入前に互換性を確認することが重要です。

 

主要機能⑦ オフライン対応機能

多くのタブレットレジには「オフラインモード」が搭載されており、ネットワークが不安定な状況でも基本的な会計処理を継続することができます。

ただし、このモードで利用できるのは一部の機能に限られるため、在庫管理や売上データのリアルタイム同期など、クラウドを必要とする操作はオンライン復帰後に反映されます。

それでも、ネットワーク障害が発生した際に業務が完全に停止するリスクを軽減できるため、機会損失の低減はもとより、顧客満足度を維持する上で重要な機能です。

 

これら7つの機能は、あくまでタブレットレジの一部の機能です。

タブレットレジは他にも豊富な機能を備えており、さらに外部システムやサービスと連携することによって、より多くの機能が付与され、店舗運営をより効率的かつ柔軟にサポートすることが可能です。

そのため、導入にあたっては、必要な機能や連携可能なシステムを事前に確認し、自店舗に最適なタブレットレジを選ぶことが重要です。

 

次に、タブレットレジを運用する上での注意点についても触れておきます。

 

タブレットレジの3つの注意点

前述したようにメリットの多いタブレットレジですが、運用する際には、いくつか注意すべき点もあります。特に注意すべき点は下記の3つです。

■ タブレットレジの3つの注意点
  • 通信環境の安定性の確保
  • 機器トラブルへの対応
  • セキュリティ対策の徹底

まず、インターネット接続環境の安定性が重要です。タブレットレジは多くの場合、クラウドを利用するため、ネットワークが不安定だと売上データの送信や同期に支障が生じる可能性があります。

また、万が一の機器トラブルや停電時に備えたバックアップ体制も重要です。これには、手動での会計対応方法や代替機器の準備が含まれます。

さらに、データ管理に関しては、顧客情報や売上データを適切に保護するため、定期的なシステムのアップデートやセキュリティ対策を徹底することが求められます。

タブレットレジの提供サービスを選定する際には、サポート内容を含め、このような注意点も鑑みて慎重に検討する必要があります。

 

無料で導入できるタブレットレジで店舗運営の効率化を実現

タブレットレジは、店舗運営を効率化し、顧客満足度を向上させるための強力なツールです。その多機能性と柔軟性から、飲食店や小売店をはじめ、幅広い業種で活用されています。

本記事で紹介したように、無料で利用できるサービスも多いため、コストを抑えつつ運用を開始することが可能です。

中でも、豊富な機能と安定性を兼ね備え、小規模店舗から大規模店舗まで対応できる「スマレジ」は特におすすめです。

無料で始められるタブレットレジを導入して、店舗運営をさらに効率化してみてはいかがでしょうか?

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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