飲食店にPOSレジの導入や乗り換えをする際、どのようなPOSレジがおすすめなのか?悩んでいるのではないでしょうか?
ひと昔前はPOSレジ導入にはコストが大きくかかりましたが、クラウドサービスの「タブレット型POSレジ」が増えて、導入コストはずいぶんと下がりましたが、POSレジ会社が増えて選びにくくなった面もあります。
個人店や中小の飲食店で導入すべきPOSレジには重要なポイントが3つあります。
- 飲食店のための機能が豊富であること
- 無料プランがあり、有料プランも費用が安いこと
- 多くの決済サービスや会計ソフトに対応していること
これらの条件に当てはまるのが「スマレジ」です。POSレジは一度導入すると、他社システムへの乗り換えには大きな労力とコストがかかるため、初期選定が非常に重要です。
その点、スマレジは飲食店向けの機能が豊富に備わっており、月額コストも比較的抑えられています。そのため、飲食店経営において多様な戦略を立てやすく、黒字経営を目指しやすいPOSレジといえるでしょう。
本記事ではPOSレジでおすすめの15社を紹介するとともに、飲食店向けに必要なPOSレジの機能や、POS決める際に押さえたいポイント、実際のシステムなどを紹介します。
飲食店におすすめのPOSレジ15社を一覧で徹底比較
この記事では飲食業界で展開されている多くのPOSレジ15社を徹底比較しております。まずは、下記の飲食店向けのPOSレジ機能比較をご覧ください。
ここで紹介したPOSレジ15社には飲食店向けのPOSレジに絶対必要な基本的機能の「売上分析」と「多店舗管理」機能が備わっていますが、さらに飲食店で重宝される機能は以下のとおりです。
- オーダーエントリー
- テーブルエントリー
- モバイルオーダー
- 引換券機能
- 自動釣り銭機能
- セルフレジ対応
さらに、無料プランがあり、システムの拡張性が最も安いのが「①スマレジ」となります。
下記のスマレジの公式ホームページでは資料請求も実施しておりますので、興味がある方はまずは資料請求をしてみましょう。
それでは、実際に初期費用や無料プラン、有料プランの比較をしてみます。
下記の比較表をご覧ください。
POSレジは一度導入すると、他のメーカーに変更するのは非常に手間がかかりますので、最初から機能が豊富なPOSレジを選ぶべきでしょう。
例えば、数年後に以下のような要望があった場合ですが、
「モバイルオーダーを導入したい!」
「自動釣銭機を導入したい!」
「ECサイトとPOSと連携したい!」
このような場合にPOSレジがこれらの機能に最初から対応していれば、後でPOSレジを変更しないで済みます。それは、決済サービスの変更や会計ソフト、対応デバイスの変更においても同様です。
以下に15社の決済サービスや会計ソフト、デバイスの対応比較表を用意したので、POSレジを検討する際は、自店で使っている決済サービスや会計ソフト、デバイスと照らし合わせてみてください。
※以下の画像をクリックすると拡大できます。
POSレジ導入や乗り換えを検討の際は、コストを抑えるためにも、決済サービス、会計ソフト、デバイスが自店で使っているものと対応しているPOSレジを選ぶようにしましょう。
飲食店におすすめのPOSレジ15社の紹介
それでは、おすすめのPOSレジ15社をご紹介します。気になる企業がありましたら、ぜひ公式ホームページをご確認ください。
① スマレジ
スマレジはクラウドPOSレジについての調査で、3部門でNo.1を獲得したPOSレジで、0円から利用可能です。
モバイルオーダーやテーブルオーダー、セルフレジや自動釣銭機にも対応し、省人化を実現できます。各種キャッシュレス決済とも連携可能で、従業員の不正を防ぐ操作ログ確認機能や、権限設定機能も備えています。さらに、インボイス制度にも対応しています。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり(1店舗のみ)
- 有料プラン
- 5,500円/1店舗3台〜
- 特徴
-
- モバイルオーダー・テーブルオーダー対応
- セルフレジ・自動釣銭機に対応
- 不正を防ぐ機能搭載
- 各種キャッシュレス決済に対応
- オフライン利用でキッチンカーなどにも対応
- 対応決済
サービス - PAYGATE(スマレジ)
JMSおまかせサービス
stera tarminal
StarPay
STORES決済
Square
楽天ペイ
ペイメント・マイスター
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
TKC FXシリーズ
勘定奉行クラウド
- 公式サイト
- https://smaregi.jp/
② Airレジ
基本的な機能を有する汎用性の高いPOSレジです。
最大の特徴は、ランニングコスト0円という点。基本的な機能さえあれば十分で、有料の機能を検討する必要のない小規模店舗にはおすすめでしょう。「Airレジ オーダー」と連携することで、ハンディ端末やキッチンモニターを活用した注文管理が可能になります。これにより、注文の効率化や提供スピードの向上が期待できます。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- –
- 特徴
-
- ランニングコスト0円
- 小規模店舗におすすめの基本的な機能
- シンプルで操作性が高く、使いやすい
- 対応決済
サービス - Airペイ
Square
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
TKC FXシリーズ
- 公式サイト
- https://airregi.jp/
③ ユビレジ
2010年からサービス提供を開始しており、iPadレジの分野では草分け的な存在です。現在も継続的にシステムのアップデートが行われており、安定した運用体制が特長です。
飲食店向けには、仕入れ・シフト管理・予約・売上などを一元管理できる機能が備わっており、業務効率化に貢献します。機能の充実度や連携可能なアプリの多さ、導入実績の豊富さから、業種を問わず幅広く活用できる汎用性の高いPOSレジといえるでしょう。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 6,900円〜
- 特徴
-
- iPadレジの元祖にして定番
- 高機能性と多機能性を備えながらも低価格
- 仕入・シフト・予約・売上などを一元管理できる
- 対応決済
サービス - 楽天ペイ
stera terminal
StarPay
STORES決済
Square
JMSおまかせサービス
オムニカード・ペイメント
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
TKC FXシリーズ
- 公式サイト
- https://ubiregi.jp/
④ USENレジ
「USENレジスター」の名で知られていましたが、2022年から「USENレジ FOOD」「USENレジ BEAUTY」など、各業種向けの機能に特化したPOSレジがリリースされています。
特に飲食店に特化した機能を備えている点が大きな特長で、専任スタッフによる手厚いサポート体制も魅力のひとつです。全国148カ所の拠点から、365日体制でバックアップを受けられるため、初めてPOSレジを導入する方でも安心して運用できるでしょう。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 12,980円〜
- 特徴
-
- USENの提供するPOSレジサービス
- 全国148カ所の営業所での万全のサポート体制
- 飲食業特化型のPOSレジサービス
- 対応決済
サービス - USEN PAY
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
⑤ ワンレジ
旧名「はんじょうPOSレジ」の名で知られていた、飲食店特化型のPOSレジです。
考案者が元飲食店経営者であることから、従業員管理、売上データの集計、予約管理といった、現場で本当に必要とされる機能がしっかりと備わっています。また、勤怠管理機能も搭載されているため、給与計算の手間を大幅に削減できる点も大きなメリットです。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 要お問合せ
- 特徴
-
- 飲食店経営者が考案した特化型POSレジ
- 「操作が簡単」「不正・防止」「自動集計・分析」を重視した設計
- 飲食店向けの便利な機能が多く、勤怠管理機能も充実
- 対応決済
サービス - 要お問合せ
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
- 公式サイト
- https://one-regi.com/
⑥ Okageレジ
Okageレジは飲食特化型レジで、特にモバイルオーダー機能に優れたPOSレジです。
モバイルオーダー機能とは、来店したお客様が自身のスマートフォンからメニューを確認し、そのまま注文できる仕組みです。デリバリー対応やセルフオーダーが多い店舗では、スムーズな注文体験を提供できる点で非常に利便性が高いでしょう。
一方で、原価管理や予約管理といった機能の有無については、公式サイト上では明確に記載されていない場合もあるため、導入を検討する際には事前の確認が必要です。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 要お問合せ
- 特徴
-
- 飲食店特化型のタブレット型POSレジ
- お客様スマホからのモバイルオーダー機能での運用が得意
- ハンディを含めた運用も可能
- 対応決済
サービス - STORES決済
PAYCIERGE
GMO PGマルチペイメントサービス
ペイジェント
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
- 公式サイト
- https://okagekk.com/
⑦ Square POSレジ
決済サービス「Square」に付随したPOSレジで、Squareの無料アカウントを作成し、iPadに専用アプリをインストールすることで利用できます。
費用はキャッシュレス決済時に発生する決済手数料のみで、POSレジとしての基本機能はすべて無料で使用可能です。そのため、最低限の会計機能や売上管理機能があれば十分と考えている方にとっては、コストを抑えた導入ができるおすすめの選択肢です。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- –
- 特徴
-
- 初期費用と月額費用が無料で利用できる
- シンプルで操作しやすいレジ画面
- 売上データの分析方法が豊富
- 周辺機器もシンプルでデザイン性が高い
- 対応決済
サービス - Square
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
⑧ pos cube
飲食店特化型のiPad型POSレジです。
コース料理の選択やオプション、アラカルトなど、様々なオーダースタイルに対応しています。
また、オーダー単位や商品単位など、伝票の印字スタイルも細かく設定できるため、店舗の運用に合わせた柔軟な対応が可能です。
さらに、ハンディ端末による注文だけでなく、手書きのオーダーにも対応できる「オーダーステーション機能」が用意されており、従来の運用方法を活かしながらシステム化を進められる点も大きな魅力です。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 5,980円〜
- 特徴
-
- コースやセットメニューの設定など、飲食店向けの機能が充実
- 飲食店の規模に合わせたサービスを提供
- 様々なスタイルの伝票印字が可能でオーダーステ―ション運用にも対応
- 対応決済
サービス - stera terminal
楽天ペイ
STORES決済
Square
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
- 公式サイト
- https://pos-cube.com/
⑨ POS+(ポスタス)
オーダーやキッチン連携からキャッシュレス連携・セルフオーダーまで、飲食店に対応したPOSレジです。
特に、注文管理から売上分析、スタッフ管理までを一元化できる点や、手厚いサポート体制が魅力です。初めてPOSレジを導入する店舗や、既存システムの見直しを検討している店舗にとって、有力な選択肢となるでしょう。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 14,000円〜
- 特徴
-
- 多機能でもシンプルな操作性
- 徹底した導入サポート
- POSレジも決済端末もすべてオールインワン
- 対応決済
サービス - PAYGATE
STORES決済
楽天ペイ
stera teminal
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
⑩ blayn (ブレイン)
月額0円から始められる飲食店専用POSレジです。直感的な操作性で、オーダーからお会計までオールインワンで対応可能です。テーブルごとの稼働状況をリアルタイムで把握でき、空席情報や客数、滞在時間などを一目で確認可能です。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- 要お問合せ
- 特徴
-
- シンプルで直感的な操作感
- お会計までわずか3ステップ
- レシート印刷まで0.01秒
- 対応決済
サービス - 独自決済サービス
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
- 公式サイト
- https://www.blayn.com/
⑪ UNIPOS(ユニポス)
コロナ禍で注目されているセルフレジ機能やモバイルオーダー機能といった省人化のための機能が充実したPOSレジです。
テーブルオーダーとのシステム連携や、注文内容をリアルタイムでキッチンに表示するキッチンモニター機能など、飲食店の業務効率化に役立つ機能が多数搭載されている点が大きな魅力です。また、サポート体制も365日対応しており、導入後も安心して運用を継続できる環境が整っています。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- 要お問合せ
- 有料プラン
- 要お問合せ
- 特徴
-
- 低コスト、多機能、操作性を重視した飲食店向けPOSレジ
- セルフレジやモバイルオーダーなど、コロナ禍で注目された機能を強化
- 省人化を目指した機能や、ハンディの機能が充実
- 対応決済
サービス - 要お問合せ
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
⑫ CASHIER (キャッシャー)
お店の運用に合わせて自由自在に設計できるAndroid型のクラウドPOSレジです。初めてPOSレジを導入する店舗でも安心して利用できるサポート体制が魅力です。特に、非接触型のオーダーシステムやリアルタイムでのデータ分析機能は、飲食業界において大きな強みとなるでしょう。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- 4,400円/1台〜
- 特徴
-
- あらゆる販売方法を一元管理
- 高度なメニュー設定
- 安定性にこだわったハードウェア
- 対応決済
サービス - 独自決済サービス
Square
Spayd
StarPay
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
- 公式サイト
- https://cashier-pos.com/
⑬ かんたん注文
飲食店に特化したセルフオーダー・POSレジアプリです。低コストで導入可能なセルフオーダーシステムとして、特に小規模な飲食店や新規開業店舗に適した選択肢です。多言語対応やキャッシュレス決済対応により、幅広い顧客層への対応が可能であり、業務効率化と顧客満足度の向上が期待できます
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 要お問合せ
- 特徴
-
- AIおすすめ機能
- 多言語対応
- 売上管理・分析機能
- 対応決済
サービス - STORES決済
IntalPay
PayCas
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
⑭ stera pack POS
MBC GMO PAYMENTの決済サービス「stera pack」にPOSレジの機能が搭載されたパッケージプランです。
シンプルなPOSレジ機能、充実のレポート・管理機能を搭載しています。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 9,900円
- 特徴
-
- シンプルなPOSレジ機能
- 棚卸や入出庫機能
- 充実のレポート・管理機能
- 対応決済
サービス - stera terminal
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
⑮ NECモバイルPOS
NECの提供するサービスで、操作性が高いと定評のあるPOSレジです。
20年以上にわたって培われたノウハウをもとに、直感的でわかりやすい操作性を備えたサービスが提供されています。特に多店舗展開をしている飲食店にとっては、スタッフ教育の負担を軽減できる点が大きなメリットです。
さらに、365日対応の手厚い出張サポートが用意されており、導入後も安心して運用を続けられる環境が整っています。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 要お問合せ
- 特徴
-
- NECが提供する高い機能性と操作性を誇るPOSレジ
- NECの20年にわたるノウハウが詰まっている
- 多店舗飲食業に強みがある
- 対応決済
サービス - Anywhere
stera terminal
StarPay
KAZAPI
iRITSpay
CARDNET
INFOX
Payment Meister
Ark
Airペイ
Airペイ QR
CAFIS Arch
ArkP400
- 対応会計
ソフト - MFクラウド会計
飲食店のあらゆるシーンに対応する「タブレットPOSレジ」
店舗数や、テイクアウトサービスの有無など、それぞれ業態にあうPOSレジを選ぶことが重要です。
ここからは飲食店のタイプ別の、おすすめのレジをご紹介しますが、最もおススメなのはスマレジのような「タブレットPOSレジ」となります。それではシーン別に解説します。
個人経営の飲食店の場合
個人飲食店でメニュー数がそれほど多くなければ、売れ筋も把握しやすく、会計もシンプルなのでキャッシュレジスタータイプでも可能です。
しかし、レジ締め業務を効率化したい場合は、基本的機能を搭載した「タブレットPOSレジ」がおすすめです。手持ちのスマートフォンやタブレットにアプリインストールするだけで使え、導入費用も抑えられます。
複数店舗展開している場合
多店舗展開しているレストランや居酒屋は、メニュー数や来店客数、スタッフ数も多くなるので、さまざまな機能を使えるPOSレジやタブレットPOS専用機がおすすめです。
POSレジを導入すれば、店舗ごとの売上分析や勤怠管理なども簡単にできます。
「タブレットPOSレジ」であればテーブル会計ができるので、お会計時の混雑を回避することも可能です。
テイクアウトがある場合
ファストフードやテイクアウトがある飲食店では、の注文と同時に売上情報がPOSレジに連携できるタブレットPOSレジがおすすめです。
また、テイクアウトは商品の提供スピードが大事なので、バーコードスキャンができるPOSレジを導入することで時間短縮につながります。
「タブレットPOSレジ」であればiPadなどの端末をそのまま利用できるので、レジの導入コストを抑えられます。
キッチンカーなどで移動販売をする場合
キッチンカーやイベント出店などで移動販売をする飲食店には、「タブレットPOSレジ」がおすすめです。タブレットPOSレジはコンパクトなので、スペースの少ない車内に適しています。
キッチンカーの場合も商品の提供スピードが重要な為、すばやく会計できるタブレットPOSレジがぴったりです。
飲食店で「POSレジ」を導入する3つのメリット
飲食店がPOSレジを導入することで、下記3つの課題を主に解決できます。
- レジ締めにかかる時間を従来の半分にできる
- スタッフ満足度を上げて離職率を下げられる
- 会計自動化で経営に集中できる環境を整える
それぞれの課題をどのように解決するのか、詳しく解説します。
メリット①レジ締めにかかる時間を従来の半分にできる
キャッシュレジスターを使った手作業のレジ締めにかかる時間は、「平均48分」です(経済産業省の統計データを参照)。48分のうち売上データの集計作業にかかる時間は、「平均23分」と約半分を占めています。(残り25分はレジ現金残高の確認作業)。
POSレジを導入すれば売上データの集計作業はなくなるため、レジ締めにかかる時間を約半分に短縮可能です。さらに売上データの集計ミスも削減できるので、実質的には多くの作業時間を短縮できます。
メリット②スタッフ満足度を上げて離職率を下げられる
厚生労働省が発表している統計データによると、令和4年における飲食業の離職率※は26.8%でした(令和4年雇用動向調査より)。産業別に見ると飲食業の離職率は最も高く、飲食店の人材不足問題を表しています。
※離職率=離職者数÷1日1日現在の常用労働者数×100(%)
飲食店の離職率を下げ、人材不足の課題を解消するために効果的な対策のひとつが「スタッフ満足度の向上」です。特に重要なのは、スタッフに「労働に対する納得感」を持ってもらうこと。これが満足度の向上に直結します。
たとえば、「給与は平均的だが労働時間が長い飲食店」では、不満を抱えやすく、結果としてスタッフの離職率も高くなりがちです。
スタッフ満足度を高めるには「給与を引き上げる」または「労働時間を短縮する」といった工夫が求められます。ここで活用したいのが、POSレジの導入です。
POSレジを導入することで、レジ締め業務の時間を短縮できるだけでなく、オーダーエントリーシステムなどの機能により、スタッフの業務負担を軽減することが可能です。これにより、給与水準を変えずとも、働きやすい環境づくりができ、スタッフが「納得感」を持ちやすくなりますので、経営者は人材不足で悩まなくなるはずです。
メリット③会計自動化で経営に集中できる環境を整える
飲食店経営者が抱えるもう一つの大きな課題が「経営に集中できない」という問題です。
日々の店舗対応に追われる中で、売上データの記録や仕訳作業などのバックオフィス業務に手が回らず、月末になってから慌てて処理するケースも少なくありません。このような状況を改善する手段として、有効なのがPOSレジの導入です。
POSレジを活用することで、バックオフィス業務を効率化し、経営者が本来注力すべき業務に集中できる環境を整えることが可能になります。多くのPOSレジは会計ソフトとの連携に対応しており、日々の売上データの自動記録や仕訳処理を自動化できます。
さらに、取り込んだデータをもとに帳票作成まで自動で行えるため、POSレジと会計ソフトを連携すれば、飲食店のバックオフィス業務の大部分を効率化できるのです。
こうした会計業務の自動化によって経営者の時間と労力を削減できれば、集客のためのメニュー開発や販促・マーケティングなど、より収益に直結する業務へ集中できるようになります。
飲食店向けの「POSレジ」を決める際に押さえたい5つのポイント
POSレジには飲食店向けの機能を搭載している商品・サービスが、数多くリリースされています。多種多様なPOSレジの中から自店舗に合ったPOSレジを選ぶにあたって、押さえておきたいポイントをご紹介します。
ポイント①飲食店の業務効率化を実現できるか
POSレジを導入したからといって、飲食店の業務効率化を実現できないケースもあります。そこで重要なポイントは「飲食店向けの機能を搭載しているかどうか」です。
- オーダーエントリシステム
- テーブルオーダーシステム
- モバイルオーダーシステム
- デリバリー、テイクアウト対応
- キャッシュレス決済
- 売上データの自動記録
- 多店舗管理、データ共有
- 会計ソフトとの連携
飲食店向けのPOSレジを選ぶ際は、上記機能が搭載されているかをまずはチェックしてみましょう。
同じサービス内でも、プランによって機能の搭載可否が変わる場合があるので注意が必要です。特に下記2つの機能は、飲食店向けのPOSレジでとくに着目してほしい機能です。
機能①セルフオーダー機能
コロナ禍が終わった後でもさらに導入が進んでいる機能で、テーブルに設置してあるiPhoneやiPadなどで直接注文できるシステムが「セルフオーダー機能」です。
お客さんはデバイスからメニューを確認して、スタッフに気遣うことなく自分の好きなタイミングで注文できます。お店側はスタッフの人員を削減でき、また、メニューの入れ替えなどの手間や費用を削減できることがメリットでしょう。
機能②デリバリー・テイクアウト対応
デリバリーやテイクアウトへの対応も、コロナ禍の影響で注目された機能です。デリバリー・テイクアウトそのものは従来からあるサービスですが、「注文を受けてから店舗のレジに売上情報を入力する」のがこれまでの基本でした。
しかし、Uber Eatsなどのデリバリーサービスが台頭したことで、デリバリー・テイクアウトの注文と同時に売上情報がPOSレジに記録される機能が登場しています。
店内を利用したお客様の会計と分類できるだけでなく、注文時にシステムと連携してレジ入力の二度手間を防止できるため、デリバリー・テイクアウトを検討している飲食店に欠かせない機能です。
ポイント②画面操作は直感的で使いやすいか
POSレジ導入時は、操作方法の教育・トレーニングが欠かせません。導入後も新人スタッフに対する教育・トレーニングは欠かせないため、できる限り教育コストがかからないPOSレジを選びましょう。
ここで着目すべきポイントが、「画面操作は直感的で使いやすいか」です。ただし操作性に優れたPOSレジかどうかは、実際に触ってみないことにはわかりません。したがってPOSレジの中でも、「無料プランを提供」や「実機体験ができる」POSレジを選びましょう。
たとえば、スマレジは全国6か所に実機体験ができるショールームを設置しています。
ショールームに足を運べない方に対しては、ビデオ通話を使用したオンライン相談にて対応しています。また、1店舗限定で利用可能な無料プランも提供しているので、スマレジを実際に触って操作性を確かめてみてください。詳しくは以下のリンクをクリックしてみてください。
ポイント③キャッシュレス決済に対応しているか
多くの飲食店にとってキャッシュレス決済への対応は、喫緊の課題となっています。これを示すデータを2つご紹介します。
1つめのデータは経済産業省が発表している、キャッシュレス決済比率に関する統計データです。日本のキャッシュレス決済比率は年々拡大し、2013年に15.3%だったキャッシュレス決済比率は、2024年に42.8%まで拡大しました。
出典:2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省
2つめのデータは国際カードブランドのJCBが行った、キャッシュレス決済に関するアンケート調査から判明したデータです。
同アンケート調査では、キャッシュレス決済に対応していない店舗に対して68.5%の人が「利用意欲が下がる」と回答しています。
出典:キャッシュレス決済に関する調査~コロナ禍におけるキャッシュレス決済事情~|JCB調べ
これらのデータから、飲食店にとってキャッシュレス決済への対応は喫緊の課題だとわかります。
したがって飲食店向けのPOSレジを選ぶ際は、キャッシュレス決済に対応しているのはもちろん、どういったキャッシュレス決済に対応しているかまで詳細にチェックしてください。
ポイント④システムの拡張性が優れているか
以下はスマレジの他システムとの拡張性を表したカオスマップです。
飲食店業界はサービス形態が変化しやすいので、状況の変化に合わせてメニューや会計データを変更させることも頻繁にあります。あらゆる情勢に素早く対応できるうえに、他システムと拡張性に優れた商品を選ぶことが、成功のポイントです。
POSレジサービスの中には、他社サービスや周辺機器と連携できないなど、拡張性の低いサービスもあります。将来的な機能拡張を想定して事前に確認しておくことが必要です。
スマレジは多くの他社システムや、周辺機器などに対応しています。独自のプラットフォーム「スマレジ・アプリマーケット」の100以上のアプリ(追加機能)の中から、自分のお店にあわせて簡単に追加できます。
ポイント⑤初心者向けのサポートは充実しているか
POSレジを初めて導入する飲食店が、特に注目すべきポイントは「初心者向けのサポートは充実しているか」です。POSレジは様々な機能を搭載しているため、初めて利用する方は会計画面や管理画面の使い方、各種設定などで迷ったりトラブルに遭ったりするケースが増えてしまいます。
その際に頼りにしたいのがサポートですが、サポート体制が不十分なサービスを選んでしまうと問題解決に時間がかかり、スタッフやお客様に迷惑をかけることになります。
下記4つのポイントをサイトなどで事前にチェックしてみてください。
- 受付方法(電話、メール、チャットなど)
- 受付時間(受付時間、定休日など)
- 回答スピード(最短当日など)
- ヘルプページやマニュアルの充実度
「POSレジを導入するまでに今ある不安を解消したい」という方は、スマレジの無料オンライン相談をご利用ください。
ビデオ通話でスタッフが対面にてご対応し、実機や管理画面などを共有しながらPOSレジ導入のさまざまな不安を解消します。多くの飲食店経営者が気になっている「IT導入補助金」についてもご案内可能です。
飲食店に合った「POSレジ」を活用して業務を効率化しよう
本記事では飲食店向けのレジについて、種類ごとの特徴やおすすめのPOSレジサービスなどをご紹介しました。
結論として、飲食店におすすめのレジは「タブレット型POSレジ」です。導入コスト・ランニングコストを抑えながら、飲食店向けのさまざまな機能で業務効率化を促進します。
タブレット型POSレジで日々の売上データや顧客情報を可視化すれば、売上拡大につながるヒントも見つかるでしょう。本記事でご紹介したPOSレジ選びのポイントを参考にしながら、自店舗に合ったPOSレジをぜひ選んでみてください。
その中でもPOSレジ「スマレジ」はテーブルオーダーやモバイルオーダー、セルフレジや自動釣銭機といった飲食店経営に役立つさまざまな機能に対応。
さらに、従業員の不正を防ぐ「操作ログの確認機能」などかゆいところに手が届く機能も搭載しています。他社システムや周辺機器との連携性・拡張性にも優れているので、飲食店の業務効率化のためにスマレジをぜひご検討ください。