POSレジは種類が多く、初期費用や月額料金は製品によってさまざまです。POSレジの導入を検討しているなら、なるべく安く利用できるものを選ぶべきでしょう。もっとも費用が抑えることができる、タブレットPOSレジであれば以下の価格相場となります。
- 初期費用:数万円(端末所有なら無料)
- 月額費用:0円~数万円(無料プランもある)
しかし、実際にはタブレット型POSレジだけではなく、周辺機器も必要なケースが多く、バーコードリーダー、キャッシュドロア、レジプリンター、キャッシュレス決済端末の一式をそろえると1店舗につき初期費用としては10~20万円の費用がかかります。
月額費用はPOSレジ各社のプランにより異なりますが、「スマレジ」であれば、スタンダードプランは月額費用が無料で提供されているので、費用を抑えたい場合に導入しやすいPOSレジと言えます。
本記事では、POSレジの導入費用や周辺機器の価格を解説するので、これから開業したり、POSレジを検討する方は、予算を検討するための参考に最後まで記事をご覧ください。
POSレジの価格相場は3つのタイプよって数万円~100万円と大幅に異なる
POSレジの価格は、種類によって大きく異なり、POSレジは以下の3タイプに分かれますが、もっとも費用が抑えられるのが「①タブレット型POS」となります。下記の表をご覧ください。
※月額費用がかかるケースもあり
タイプ①とタイプ②の違いは、端末費用の違いとなり、パソコンは最新の機器を購入すると20万円程度かかるため、タブレット型の方が安くなります。
また、ターミナル型POSは費用がかかる反面、必要な機器が最初からそろっているため、周辺機器をそろえる費用が抑えられるというメリットがあります。それでは、タイプ①からタイプ③の費用について、一つずつ解説いたします。
タイプ①タブレット型POSの初期費用は数万円~
- 初期費用
- 数万円(タブレット端末の購入費用)
- 月額費用
- 0円~数万円
タブレット型POSは、通常のiPadなどのタブレット端末にPOSレジアプリをインストールしたものです。パソコン型POSと同様に初期費用を抑えて導入でき、使い慣れたタブレットやスマートフォンのようにタッチ操作で簡単に使えるのがメリットです。
また、手軽さと移動性も魅力で、場所を選ばずに使用できるため、ポップアップストアや移動販売などでも活用されています。
タブレット型POSはタブレット端末とバーコードリーダーなど周辺機器を購入する費用のほかに、POSレジアプリの利用料が毎月発生しますが、費用を抑えるなら、タブレット費用だけで運営することも可能であり、タブレットは中古のiPadを購入することで3万円程度で購入することができます。
利用料はアプリによって差があり、タブレット型POSの中には基本機能を無料で利用できるものもあります。例えば、「スマレジ」のスタンダードプランであれば、月額費用が無料で利用することもできるので、下記の公式ホームページでプランを確認してみてください。
タイプ②パソコン型POSの価格相場は数万円~20万円
- 初期費用
- 数万円~20万円(パソコン端末の購入費用)
- 月額費用
- 0円~数万円
パソコン型POSは、パソコンにPOSシステムをインストールしたものです。通常のパソコンに特定のPOSソフトウエアをインストールして使用するタイプで、併用してExcelやwordなどの業務用のソフトウェアが使えるなど柔軟性が高いのが特徴です。
ターミナル型POSに比べてコストを抑えて導入でき、パソコンを入れ替える場合もPOSシステムをインストールし直すだけで使い続けられます。
パソコン型POSの場合、パソコンの購入費用に加え、POSシステムの利用に費用がかかります。パソコンの購入費用は、中古でWindowsパソコンを購入するば5万円程度で揃えることもできますが、最新のパソコンを買うと20万円近くもします。
POSシステムの利用料は製品によって異なりますが、パソコン型POSは0円~数万円程度が目安です。また、必要に応じてバーコードリーダーやキャッシュドロアなど周辺機器の購入費用もかかります。POSレジの「スマレジ」はパソコンにもインストール可能であり、スタンダードプランは無料で利用できるので、あわせて下記公式ホームページをご確認ください。
タイプ③ターミナルPOSの価格相場は50~100万円
- 初期費用
- 50~100万円
- 月額費用
- 費用無し※
※月額費用がかかるケースもあり
ターミナルPOSは、スーパーやコンビニなどに設置された、従来のキャッシュレジスターと同様の大型の専用端末にPOSシステムを搭載したものです。
操作性や耐久性に優れており、大手チェーンな小売店や飲食店でよく見られます。ターミナルPOSは高額な導入費用がかかるものの、長期間にわたり利用されることが多いです。
コンビニやファミレスで使われているようなターミナルPOSの価格相場は、1台あたり50〜100万円です。場合によっては、さらに高額になるケースもありますが、ターミナルPOSレジの多くの場合は、月額費用がかからないケースが多いのが特徴です。
初期費用が高い理由は、レジプリンターやバーコードリーダー、キャッシュドロアーなど、レジに費用な機器が揃っていることと、専門機器であることから高額になっております。
タブレットやパソコンPOSレジ端末の周辺機器の費用は一式で10~20万円が目安
タブレット端末やパソコン型端末を利用する場合は、端末費用(タブレット、パソコン)以外にも以下の周辺機器が必須のケースがあります。
- ①バーコードリーダー
- 5,000~3万円
- ②キャッシュドロア
- 1~3万円
- ③レジプリンター
- 2~5万円
- ②キャッシュレス決済端末
- 5,000~2万円
- ⑤カスタマーディスプレイ
- 5,000~10万円
そのため、POS端末と周辺機器一式をあわせると、10~20万円が初期費用の目安ということができます。
ただし、現金のみで、都度POSレジに入力して、領収書を手書きで書く場合に限り、タブレットやパソコンの費用だけで済ませるこも可能ですが、現実的には業務に時間がかかりすぎますし、レシートは必要となるのでレジプリンターは最低限必要となるはずです。
それでは、周辺機器を一つずつ解説してまいります。
①バーコードリーダー
バーコードリーダーは、商品に付けられたバーコードを読み取り、商品情報をPOSシステムに自動入力するための周辺機器です。手動での商品入力作業を省略できるため、会計時の作業効率が大幅に向上するため、スーパーやアパレルなど商品点数が多い店舗に欠かせない機器となります。
②キャッシュドロア
キャッシュドロアは、現金、小銭、紙幣、場合によってはチェックや領収書などを安全に保管するための引き出し型の装置です。通常、POSレジシステムと連動しており、販売取引時に自動で開く設定が可能です。
セキュリティを高める鍵付きモデルや、店舗のレイアウトに合わせて選べるサイズのバリエーションがあります。現金取引が多い業態での現金管理の効率化とセキュリティ向上に貢献します。
③レジプリンター
レジプリンターは、販売時の取引詳細を顧客や店舗側に提供するレシートを印刷するための周辺機器です。熱転写やインクジェット技術を用いたモデルが一般的で、迅速かつ静かな印刷が可能です。小売店や飲食店など、幅広い業種での導入が見られ、日本国内ではレシートを提供するのは一般的であるため、ほぼ全ての店舗で必要となる周辺機器となります。
④キャッシュレス決済端末
クレジットカードや、Suicaなどの電子マネー決済、QRコード決済をおこなうために必要な決済端末です。メインはクレジットカード決済となります。キャッシュレス決済端末では、端末費用以外にも、決済の度に決済手数料がかかり、クレジットカード決済やSuicaなどの電子マネーの決済手数料は3.24~3.25%となります。
⑤カスタマーディスプレイ
カスタマーディスプレイとは、POSレジと連携して、お客様に会計結果を表示するもので、会計をスムーズに進めるために便利なディスプレイです。「スマレジ」などのPOSレジアプリを利用すると、iPod touchやiphoneをカスタマーディスプレイとして利用することができます。カスタマーディスプレイの価格は廉価なものでは数千円から手に入りますが、本格的なものだと10万円以上するモデルも販売されております。
①~⑤意外にも自動釣銭機も周辺機器としてありますが、自動釣銭機は100万円以上するので、最低限のレジ周りの周辺機器としては紹介しておりませんが、スーパーやコンビニのようにレジ待ちが発生しやすい業種や店舗であれば、業務効率化やヒューマンエラー防止のためにも必要な機器となります。
おすすめタブレットPOSレジ3社の価格比較
それでは、おすすめのタブレットPOSレジの各社の料金について詳しく解説します。
①スマレジ
スマレジはiPad・iPhone対応型のPOSレジで、高機能でシンプルな操作性で人気です。
1店舗のみの販売管理、売上分析からオーダーエントリーシステムを含む飲食店プランまで、ニーズに応じて幅広く対応しています。
サービスは月額0円から利用できます。各種キャッシュレス決済とも連携可能で、飲食店向けのコースではセルフオーダー機能など必要な各機能を高水準で備えています。
スマレジには、以下などの特徴があります。
特徴
- グッドデザイン性を受賞したシンプルで使いやすい画面設計
- 各種決済、飲食系外部サービスとの連携が充実
- オーダーエントリー、モバイルオーダー、セルフレジ対応
- 売り上げ分析機能が13種類
- キッチンカーなどオフラインでも使用可能
- 無料から利用可能
- サーバー稼働率99.95%を保証しており、システムが非常に安定している
- 365日対応の手厚いサポート体制
- アクティブ店舗42,000店舗以上、幅広い業界での導入実績あり
基本価格
- スタンダードプラン:月額0円
- プレミアムプラン:月額5,500円(税込)
- プレミアム プラスプラン(一番人気):月額8,800円(税込)
- フードビジネスプラン(飲食店向け):月額 12,100円(税込)
- リテールビジネス(高度な在庫管理): 月額15,400円(税込)
②Airレジ
Airレジは基本的な機能を有する汎用性の高いPOSレジです。最大の特徴は、ランニングコスト0円という点。基本的な機能さえあれば十分で、有料の機能を検討する必要のない小規模店舗にはおすすめでしょう。複数店舗管理や原価管理機能がないといった点には注意が必要です。
Airレジには、以下などの特徴があります。
特徴
- ランニングコスト0円
- 小規模店舗におすすめの基本的な機能
- シンプルで操作性が高く、使いやすい
- キャッシュレス決済への対応
- いつでも・どこでも売上確認ができる
- インボイス制度に対応
基本価格
Airレジは、導入の際の契約料や月額で支払う利用料などがありません。ただしハンディなど周辺機器は有料です。
- 基本0円
- iPad:49,800円(税込)〜
- レシートプリンター
- 据え置き型: 42,800円(税込)〜
- モバイル型: 24,800円(税込)〜
- キャッシュドロア:9,020円(税込)〜
- 機器を持っていない場合の参考費用:合計 101,620円(税込)〜
③Square
決済サービスSquareに付随したPOSレジです。
したがって、Squareで無料アカウントを作った上で、iPadにソフトをインストールするというかたちになります。POSレジ機能は完全無料で使えるものの、その他の機能性については少し物足らない印象です。
ただ、それほど多くの機能が必要ではなく、最低限の会計機能や売上管理機能があればよいと決めている方にはおすすめでしょう。
特徴
Squareには、以下などの特徴があります。
- 決済サービスに特化したタイプ
- POSレジ機能は完全無料で運用可能
- 決済サービスSquareに付随したサービス
- 飲食店向きのPOSレジ
- 店内での注文受付を非接触化できる
- テーブルでの会計も可能
- 事前注文サイトを無料で開設
- タイムカード機能付き
- 決済代金は最短翌営業日入金
基本価格
基本的なPOSレジ機能は無料ですが、飲食店・小売業・予約ビジネスなどに特化したプランでは月額費用が発生します。また、フリープランを含めて、キャッシュレス決済時に手数料がかかります。
- フリープラン:0円
- レストランPOSレジ プラス:13,000 円(税込)〜
- Square リテールPOSレジ プラス:6,000 円(税込)〜
- Square 予約 プラス:3,000円(税込)〜
格安のPOSレジを選ぶ際の3つの注意点
POSレジを導入する際には、導入コストや運用コストの価格を考慮することが大切ですが、単純に価格だけを比較して選ぶと失敗してしまう可能性があるので注意しましょう。
例えば、本体価格は安くても必要なオプション機能に費用がかかり、結果として割高になってしまうケースがあります。
搭載されている機能の内容を確認し、「自店舗に必要な機能が揃っているか」「どのようなオプションを付ける必要があるか」などを考慮してトータルでかかるコストを試算したうえでPOSレジを選びましょう。
リースやレンタルを活用する場合も同様に、細かい機能や契約条件を確認したうえで比較検討する必要があります。
注意点①本体代しか記載されていない場合がある
格安のPOSレジを選ぶ際、表示されている価格が本体代のみであることがしばしばあります。
このため、実際に運用を開始するまでに必要な総コストを見積もる際には、本体価格だけでなく、ソフトウエアライセンス料、メンテナンス費用、アップデート費用など、追加で発生する可能性のある費用も考慮に入れる必要があります。
特に、サブスクリプションモデルの場合、月額使用料が加算されるため、長期的な運用コストを把握しておくことが重要です。安価な初期投資額に惹かれる前に、全体のコストを詳細に調査し、予算計画を慎重に立てることが求められます。
注意点②オプションにかかる費用を確認する
POSレジを選定する際には、基本機能だけでなく、将来的に必要になるかもしれないオプション機能に対する費用も考慮することが必要です。
多くのPOSシステムでは、在庫管理、顧客管理、販売分析などの追加機能がオプションとして提供されていますが、これらを利用するためには追加の費用が発生するケースもあります。
また、ビジネスの成長に伴って必要となる機能拡張にも費用がかかります。したがって、現時点で必要な機能だけでなく、将来的に必要になりそうなオプション機能にかかるコストも含めて検討することが大切です。
注意点③補助金の対象になっているか確認する
POSレジ導入時には、利用可能な補助金や助成金があるかを確認することも重要です。政府や地方自治体が提供する補助金・助成金プログラムを活用することで、導入費用の負担を大幅に軽減できる場合があります。
ただし、これらの支援プログラムには申請条件や対象となるシステムの種類が限定されていることが多い点には注意が必要です。自社が利用できる補助金や助成金があるかどうか、事前に詳細を確認しておきましょう。
また、申請すれば必ず支給されるとは限らないので、その点も念頭に入れておくようにしてください。
POSレジ導入に利用できる4つの補助金・助成金
POSレジ導入時には、補助金・助成金を利用できる場合があります。
以下に代表的な補助金・助成金の種類を紹介します。申請資格や補助金額などの詳細は、公式サイトで最新の情報を確認してください。
①IT導入補助金2024
IT導入補助金2024は、中小企業や小規模事業者がデジタルツールやシステム、特にPOSレジシステムのような販売管理システムを導入する際に経済的なサポートを提供するための国の補助金制度です。
この制度の目的は、企業のデジタル化を促進し、経営の効率化および売上の向上を実現することです。
補助金は、最大で導入費用の約50%(通常枠の場合)が支給され、中小企業や小規模事業者がデジタルツールを導入する際の負担を軽減します。
②業務改善助成金
業務改善助成金は、従業員の労働環境改善や労働生産性の向上を目指す事業者に対して提供される助成金です。この助成金は、POSレジの導入を含む、業務プロセスの効率化や改善に資する設備投資やシステム導入に活用できます。
特に、長時間労働の削減や業務効率の向上が見込まれる場合には、この助成金の対象となる可能性が高まります。
申請する事業者は、具体的な業務改善計画を立て、どのように従業員の労働条件の改善へと繋がるのかを明確に示す必要があります。
③小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の生産性向上や販路開拓を支援するための補助金です。
この補助金は、POSレジの導入時にも利用できる場合があります。補助額は通常、補助率が最大2/3で、補助上限は50万円に設定されています。
補助金の対象は業種などによって異なるため、自店舗の営業形態と公式情報を照らし合わせて申請可能か確認してください。
④ものづくり補助金
ものづくり補助金は、製造業などの事業者が生産性向上や販売力強化を目的とした設備投資に対して、費用の一部を補助する制度です。
POSレジシステムの導入は、販売管理の効率化や顧客データの分析能力向上に直結するため、ものづくり補助金の対象となることがあります。
この補助金を利用することで、事業者はPOSレジ導入に伴うコスト負担を軽減することが可能です。
補助金・助成金に関する注意点
補助金・助成金をPOSレジ導入に活用する際、いくつかの注意点があります。まず、各補助金・助成金には対象となる事業者の条件、支援内容、申請期限など、詳細な要件が設定されています。
自社がそれらの条件に合致しているかを事前に確認することが重要です。申請には書類作成や計画の提出が必要となり、これらは時間と労力を要する場合があるため、余裕を持って準備を始めることが推奨されます。
また、補助金・助成金には採択後の報告義務や実施条件が伴うことも多いので、申請前にこれらの義務や条件を十分に理解し、遵守できるかを検討する必要があります。
なお、補助金や助成金は申請すれば必ず支給されるものとは限りません。資金調達の際にはその点も念頭に入れて準びを進めましょう。
店舗にぴったりなPOSレジを導入して売上アップを目指そう
タブレット型は比較的導入コストが抑えられ、手持ちのパソコンやタブレット端末を活用すれば0円で導入できるケースもあります。機能や価格をしっかり比較し、店舗に合ったPOSレジを導入して売上アップを目指しましょう。
スマレジは、基本のレジ機能だけなら無料プランで利用できます。搭載している機能に合わせて複数の有料プランも用意しているので、自店舗にぴったりのプランを探して活用してみてください。下記のバナーよりスマレジの公式ホームページをご紹介しておりますので、ご興味ある方は、資料請求をご利用ください。
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