POSレジはインターネットを使いクラウド上でデータ管理を行いますが、オフラインだとどうなるか、気になる人もいるのではないでしょうか。
今回はオフラインでも使えるPOSレジの機能から、オフラインで利用できるおすすめのPOSレジサービスまで紹介します。オフラインでPOSレジを運用する際の参考にしてください。
この記事の目次
「インターネットに接続できない」オンラインのPOSレジで発生しがちなトラブル
オンラインのPOSレジはリアルタイムで売上や在庫の状況が把握でき、情報管理のしやすさに貢献します。特に複数店舗経営では必要不可欠な機能といえるでしょう。
しかし、オンラインPOSレジの利用時に困るのが、インターネットが切れた場合です。インターネットがつながらなくなっても、オンラインPOSレジは利用できますが、利用できる機能に制限がかかります。
制限される機能によっては店舗業務に支障が出てしまい、混乱する要因になりかねません。また、バックアップしていたデータが失われ、レジの集計作業で、計算が合わなくなるという可能性もあります。
そのため、オンラインPOSレジを利用するときには、バックアップが取れる体制をとっておくことが大切です。クラウド型POSレジの場合はリアルタイムで情報をバックアップでき、データ紛失のリスクを最小限に抑えられます。
クラウド型POSレジでない場合には、外付けのバックアップ装置にデータを送信するようにするなど、バックアップを定期的に取っておくことで、安心して利用できるでしょう。
POSレジのオフライン機能とは?仕組みと活用するメリット
POSレジのなかには、ネットの回線が安定しないときや、切断されてしまった時を想定して、オフラインでも利用できるような機能を備えたものもあります。この「オフライン機能」ではどのようなことができるのか、仕組みや機能を活用するメリットを解説します。
一時的にアプリの端末内にデータを蓄積できる
POSレジのオフライン機能は、一時的にアプリの端末内にデータを蓄積できます。POSレジサービスのなかには、インターネットがつながらなくなったときに、使用できなくなる場合もあるでしょう。その間は手動で精算処理を行わなければならず、POSレジで本来登録できる売上情報が保存できなくなります。
インターネットがつながらなくても、一時的に、POSレジでオフライン機能があるものであれば、クラウド上のサーバーにバックアップを取れなくても、アプリの端末内にデータを蓄積することが可能です。そのため、「データが収集できなかった」と困ることはなくなるでしょう。
再接続と同時にデータを同期できる
オフライン機能に対応したクラウド型のサービスの場合、一時的に端末に蓄積されたデータは、インターネットがつながった時点で情報が共有されます。オフラインモードを使用している場合、後でインターネットにつなげられれば、顧客管理や売上管理に影響を与えないため、オンラインの状態と同じ状態で、使用し続けることができ、業務への支障は最小限に抑えることができます
POSレジサービスによっては、オフラインでも利用できるように、店舗内にサーバーを用意し、インターネット環境が整っていない店舗でも利用できるものもあります。
ただし、サービスによってはオフラインの決済に有効期限が定められている場合があります。その場合、決められた期間内にオンラインに復旧できなければ、問題になる場合があるため、注意が必要です。
タブレットPOSレジを使えばインターネット環境が整っていない店舗でも活用できる
タブレットPOSレジの場合、POSレジのオフライン機能をインターネットが整っていない店舗でも利用可能です。インターネット環境がないと利用できない機能はありますが、通常のレジ業務は問題なく行えます。また、その端末内に限られますが、決済した商品や売り上げの情報が保存可能です。
タブレット端末を自宅などインターネット環境がある場所に持ち帰れば、売上データなど蓄積されたデータがオンラインで保存できます。そのため、インターネット環境が整ってないような店舗の場合でも、オンラインPOSレジの導入はメリットがあるといえるでしょう。
ただし、POSレジの中にはインターネットを使い、材料の発注や、請求書の送付、お客さまへのメール送付できるサービスもあります。オフラインの場合は、インターネットを利用したサービスが利用できないため、注意が必要です。
オフラインでも使用できるクラウド型POSレジシステム4選
オフラインでもクラウド型POSレジの機能が利用できるサービスであれば、インターネット回線がつながらないなど、もしものときでも安心して利用できます。ここではオフラインでも使用できるクラウド型POSレジシステムを紹介します。
スマレジ
スマレジはアプリを使ったクラウド型サービスです。iPhoneやiPadで利用できるため、導入の手間が少なく済みます。
スマレジでは、オプションサービスで、店舗内サーバーを使用する「ウェイターBOX」というサービスがあることが特徴です。このサービスにより、インターネットがつながらない状態でも、通常通りの営業が行えます。また、このサービスを利用しない場合でも、未送信のデータはアプリ内に蓄積され、インターネットにつながったときに、未送信のデータの送信が可能です。
決済手段が豊富で、リアルタイムでの売上や在庫の管理ができ、店舗の形態に合わせたカスタマイズができます。直感的に操作しやすいUIのため、POSレジをはじめて導入するような場合でも、安心して利用可能です。外部サービスとの連携もやりやすく、これまで利用していた会計ソフトなどのサービスと連携することで、より便利に使用できます。
レジ機能のみのスタンダードプランであれば月額無料で利用でき、売上管理ができるプレミアムプランは、1店舗につき5,500円から利用可能です。また、店舗内にサーバーを用意する「ウェイターBOX」はフードビジネスプラン(月額12,100円)のオプション機能(別途費用)として利用できます。
使いやすさを重視しつつ、運用コストを抑えたい場合におすすめのPOSレジサービスです。
Airレジ
AirレジはiPhoneやiPadを利用し、無料で利用できるPOSレジアプリです。キャッシュレス決済に対応しており、売上分析や集計も自動で作成されるため、売上の管理も簡単にできます。店舗の形態に合わせた周辺機器の設置にも対応しており、設置のサポートも行ってくれます。
インターネットやWi-Fiがない場合には、オフラインモードで注文や会計を行えます。オフラインモードでは、注文入力や会計ができ、レジの点検や精算・設定の一部機能が利用可能です。しかし、決済アプリとの連携ができなくなるため、スマホ決済やクレジットカードでの決済は利用できません。また、別途費用なしで利用可能です。
オフライン時のデータは保存されますが、未送信データは会計当日中にデータを送付しなければ、データにズレが生じる場合があります。
利用料金は無料で、注文入力や会計・管理や分析・サポート全般まで利用でき、全ての機能が無料で利用可能です。
Square
Squareは決済から業務管理、オンライン販売まで対応し、データ分析や、スタッフ管理、在庫管理などまで行えるPOSレジサービスです。freeeなどのサービスとの提携ができ、外部サービスと連携することで、決済以外の業務の効率化も可能です。
Squareはオフライン決済が可能で、端末がオフラインの状態からのインターネット接続が利用できるようになった場合に自動処理されます。
しかし、72時間以内に処理されなかった場合は、決済自体が無効となるため、それまでに接続しなければいけない点に注意しましょう。ICチップを使った決済やタッチ決済、電子マネーの受付はできません。別途費用なしで利用できます。
初期費用や月額使用料はかからず、決済時の手数料のみ発生します。アカウント登録をすれば、すぐにでも利用可能です。なお、決済手数料は決済方法によって変わり、3.25%から3.95%の決済手数料がかかります。
固定費を極力抑え、小規模でビジネスをはじめたいと考えている人におすすめできるサービスです。
NEXPO
NEXPOは、オフラインモードを利用し、インターネットが使えない状態でも利用できるPOSレジサービスです。通常のレジ業務は問題なく行えますが、顧客情報と紐づいた顧客管理はiPad上に保存されません。オフラインモードから復旧したときに、伝票番号から顧客情報とひも付けられます。別途費用はかかりません。
iPadを利用したPOSレジサービスとして、月額費用を抑えつつ、基本的な機能を抑えています。利用できるサービスは、売上管理や明細確認、売上分析、複数店舗管理ができ、店舗に合わせたカスタマイズが可能です。そのため、企業の形態に合わせ、POSレジを使った業務効率の改善ができます。
NEXPOの初期費用は無料で、利用料金は基本料金980円、在庫管理オプション980円、売上分析オプション980円の合計2,940円で全てのサービスが利用できます。月額の利用料金を抑えつつ、基本的な機能を備えた、POSレジサービスを検討している場合におすすめです。
環境に合ったPOSレジでより良い店舗経営を実現!
オフラインで利用できるPOSレジはさまざまで、利用できる機能が制限される場合もあります。そのため、店舗の環境に合わせたシステムの導入がよりよい店舗運営には欠かせません。
どのようなPOSレジを導入すれば良いかお困りであれば、スマレジの導入をご検討ください。豊富な機能と使いやすいUI、高いカスタマイズ性があり、店舗の状況に合わせて導入できます。