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店舗運営 2023/01/13 2024/01/23

在庫が増えると利益が増える理由とは?過剰在庫にはデメリットも


この記事でわかること

  1. 在庫と利益の関係
  2. 在庫を保有するメリット
  3. 在庫を過剰に抱えることのデメリット


過剰在庫はさまざまなリスクがあるため避けた方が良いですが、「在庫が増えると利益が増える」とも言われることがあります。それはなぜでしょうか。

この記事では、おもに小売店を経営している店舗運営者に向け、在庫と利益の関係について解説しています。在庫を保有するメリット・デメリットに加え、過剰在庫を減らす方法についてもお伝えしているので、店舗経営の参考にしてください。

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この記事の目次

在庫が増えると利益が増えるのはなぜ?

在庫が増えると利益が増えるとされる理由は、仕入れから期末在庫を引くことで売上総利益が大きくなるためです。

しかし、帳簿上は利益が増えたように見えるだけで「粉飾決算」の手口ともいえます。

期末在庫はあくまでのその年の売れ残りです。帳簿上は利益が増えるからといって、在庫を増やせばいいわけではありません。同じ売上原価でも動かせるお金が手元にある方が資金繰りとしては有利になります。

在庫は現金化できなければ意味がありません。また、過剰在庫は保管スペースが必要になり、期限切れや流行遅れなどによる販売機会を逃がす恐れもあります。

 

在庫と利益の関係とは

利益には売上総利益・営業利益・経常利益などの種類があります。

売上総利益は売上から売上原価を引いた利益です。売上総利益を求める際に必要な売上原価とは、製造コストや仕入れなど売上を上げるための費用になります。

 

業種によって原価に含める範囲は異なりますが、以下が計算式です。

  • 売上原価=商品仕入高-期末商品棚卸高(在庫)

売上原価は商品が売れたときに計上されるのが一般的なため、売上総利益を計算する際に在庫は売上原価に含めないことになります。

例えば、原価100円の商品を10個仕入れ、300円で販売し、売れた商品数は2個としましょう。売上総利益は売上から売上原価を差し引くため、計算式は次のようになります。

  • 売上総利益=売上600円-売上原価(仕入れ1,000円-在庫800円)=400円

帳簿上は400円の利益になりますが、実際には「売上600円-仕入れ原価1,000円=-400円」となるため400円の赤字です。

このように売上総利益や売上原価について理解すると、在庫と利益の関係も見えてくるのではないでしょうか。

 

在庫を保有するメリット

在庫と利益の関係を押さえたところで、在庫のメリット・デメリットも理解しておきましょう。

在庫の保有自体は悪いことではありません。ここでは在庫を保有する本来のメリットをお伝えします。

 

品切れを防ぐことができる

在庫を保有するメリットとして品切れを防ぎ、機会損失の減少が挙げられます。

顧客が商品を求めてきた際に欠品していれば他の店舗を探すでしょう。せっかくの販売機会を失うことになります。

需要が急増した際も同様です。在庫を保有することで早期欠品を避け、販売機会の損失を最小限に抑えられます。

また、在庫の保有はコスト削減にも有効です。一度にまとめて仕入れることから単価が安くなり、売上原価も大きく変動します。利益率を上げられるうえに、人件費や運搬費用の削減も実現できるでしょう。

 

顧客に安心感を与えられる

在庫を保有することで、顧客に安心感を与えられる点もメリットです。

例えば、商品を購入する際に、顧客が実際に手に取って見られるかどうかは大きなポイントといえます。

商品の特徴・質感・大きさなどを把握し、納得したうえで購入できれば安心感を提供でき、クレームを未然に防ぐことにもつながるでしょう。

また、品切れは顧客満足度を低下させます。ネットショッピングなどでは品切れが多いと不安感を与えかねません。在庫があれば受注から納期までの期間を短縮できるため、適正在庫の確保は重要であると考えられます。

 

トラブルに対応しやすい

トラブルの対応をスムーズに行える点も在庫を保有するメリットといえます。例えばどのようなトラブルが考えられるでしょうか。

  • 顧客に販売した商品が不良品だった
  • 配送途中で商品が破損した
  • 販売予定の商品に不具合が見つかった

上記のような場合、あらためて発注していては納期までに時間がかかりますが、在庫があればすぐに代替品の用意が可能です。

トラブルへの対応や顧客からの交換依頼に遅れるとクレームにつながる恐れがあります。在庫の確保が迅速な対応を実現でき、顧客満足度を向上させるといえるでしょう。

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在庫を過剰に抱えることのデメリット

適切な量の在庫を保有することは、顧客満足度を高めることに繋がりますが、過剰に保有することには問題があります

では、過剰在庫を抱えることには具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。考えられる3つの影響を紹介します。

 

商品価値に悪影響がある

長い期間保管されていた在庫は、商品価値が下がるリスクが考えられます。

どのような商品であれ経年劣化は免れず、値下げして販売(廉価販売)することになるでしょう。賞味期限が切れた食品であれば廃棄するしかありません。

また、モデルチェンジや流行遅れとなった商品も商品価値が下がるため同様です。近年は技術の発達により商品・サービスのトレンドが目まぐるしく変化し、製品ライフサイクルも短い傾向にあります。

値下げ販売や廃棄では見込んだ売上が上がらないため資金の回収も難しく、損失が発生する可能性も考えられるでしょう。

 

在庫管理にかかるコストが増加する

在庫を保有するには保管場所や管理スペースが必要です。さらに在庫管理における作業も発生するでしょう。

過剰在庫のデメリットには、これらの維持費・運送費用・管理作業にあたる従業員の人件費といったコスト増加が挙げられます。

在庫が増えれば増えるほど保管スペースを圧迫し、新たな保管場所が必要になるかもしれません。保管スペースの管理をはじめ、在庫商品の運搬作業や廃棄にも作業が発生するため、人的リソースが必要になります。

このように過剰在庫は無駄なコストや管理作業を増やすことから、利益を下げかねません。

 

会社のキャッシュフローが悪くなる

キャッシュフローとは、会社における現金の流れのことです。過剰に在庫を抱えることはキャッシュフローが減少し、資金繰りの悪化に繋がります。

在庫は会社の資本を商品に変えたもの。本来は現金化されることを目的とした資産ですが、在庫が売れなければ利益を得られず、不要なコストだけが発生する状況になります。

現金であれば流動性が高く、投資や運用に活用できるでしょう。しかし在庫として資産を固定化してしまうと流動性は低くなり、キャッシュフローが減少します。在庫を抱えれば抱えるほど資金繰りが悪化する結果となります。

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過剰な在庫を減らす方法

在庫が増えても現実として利益が生まれることはなく、むしろ過剰在庫は会社の経営を圧迫する可能性があります。

ここからは過剰な在庫を減らすための4つの方法について解説しましょう。

 

適切な在庫量を把握する

適切な在庫とは機会損失を最小限に抑え、欠品しない程度の在庫量のこと。自社の傾向を分析し適正在庫を把握することが必要です。

適正在庫は次のような点をチェックして導き出します。

  • 在庫の回転率や回転日数
  • 不稼働在庫の割合
  • 平均出荷量
  • 発注から入荷までの期間

運転資金から適切な在庫量を決めるのもよいでしょう。

ただし、部門ごとに考え方が異なると適正在庫を維持しにくくなります。全社で共有し、在庫のあり方を統一することが重要です。加えて発注方法を見直すと適正在庫の維持に役立ちます。

なお、発注方法は、「毎週」「毎月」のように一定のサイクルで発注する「定期発注方式」と、決められた在庫数が下回った時点で一定量を発注する「定量発注方式」の2種類があります。自社商品・販売方法・コストなどを考慮しながら、自社に合った方法を検討するとよいでしょう。

 

在庫を見える化する

在庫管理システムを導入するなど、在庫を正確に把握できる仕組みを構築することで過剰在庫の抑制に繋がります

在庫管理システムは在庫情報や入出庫情報などを入力し、商品情報・在庫数・保管場所などを把握・管理するためのシステムです。

リアルタイムに在庫状況を可視化できるため商品の発注数も明確になり、過剰在庫の削減に役立つでしょう。また、多くの在庫管理システムはバーコードやQRコードを活用して在庫管理を行います。書き間違いや入力間違いなどの人的ミス削減に加え、作業時間の短縮・業務効率化も実現が可能です。

 

例えば、クラウドPOSレジの「スマレジ」には「発注・入荷・出荷機能」「棚卸機能」「在庫変動履歴」など、在庫管理に役立つさまざまな機能が搭載されています。

さらに、社内システムや外部サービスとの連携も可能です。

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需要をより正確に予測する

需要予測に基づいた適切な発注も過剰在庫の抑制に最適です。

商品の需要は時代や季節によって異なり、感覚だけに頼っていては正確な予測はできません。需要を予測することで利益の最大化や、マーケティングの拡大につながる可能性もあるため、重要な要素といえるでしょう。

在庫管理における需要予測には4つの計算方法があります。

  • 移動平均法
  • 指数平滑法
  • 加重移動平均法
  • 時系列分析法

エクセルの関数を利用して需要予測もできますが、おすすめなのは在庫管理システムを利用したデータ分析です。

在庫に関するさまざまな情報がデータ化されているため、過去の販売データなどから高精度な需要予測を行えます。

 

商品を値引きして販売する

商品価値が下がる前に値引き販売し、在庫を手放すことも重要です。前述したように在庫が残り続ければ収益が上がらないだけでなく、不要なコストがかさみます。

過剰在庫を減らす方法は「販売」と「廃棄」のどちらかになるため、見込んだ利益が得られないとしても廃棄するよりは値引き販売した方が売上を確保できるでしょう。

販売方法としては次の4つが挙げられます。

  • 買取業者への値引き販売
  • 一般消費者向けのセール
  • 事業者への相対一括売却
  • 事業者間オークション販売

買取業者や事業者への一括売却は、一度に買い取ってもらえるメリットがあります。一般消費者向けのセールはアパレル業界などによく見られ、集客方法の1つとして定期的に実施されている手段です。事業者間オークション販売はおもに自動車業界に多い手法でしたが、最近は幅広い商品で行われています。

値下げ販売を行う時期はあらかじめ明確にしておくとスムーズです。

販売方法については自社の方針や希望する価格などにそって検討するとよいでしょう。

 

在庫と利益の関係を理解して過剰在庫を無くそう

「在庫が増えると利益が増える」とされる理由は売上総利益が上がるためであり、帳簿上は黒字に見えますが、実際は赤字の状態です。

過剰在庫は利益を生むどころか不要なコストがかさみ、キャッシュフローの低下を招きます。ただし、在庫の保有自体は顧客満足度の向上にもつながるメリットがあるため、需要予測に基づき適正在庫を把握することが重要です。

在庫管理や適正在庫の把握には、在庫管理システムの導入をおすすめします。

クラウドPOSレジ「スマレジ」はレジ機能に加え、在庫管理・受注管理の機能も搭載。発注・入荷・出荷に関する情報管理や棚卸も管理できるため、業務効率化に役立つツールですので、導入を検討してみてはいかがでしょうか?

 

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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