美容室やサロンに導入すべき「POSレジ」にはどんな種類があるのかと、POSレジ導入を検討してるのではありませんか?
美容室・サロン向けには多くのPOSレジが存在しますが、美容室やサロンにおいてのPOSレジ選びには以下の3つのポイントがあります。
- 美容室向けの機能があること
- 無料プランがあること
- 多機能と幅広い決済端末と連携できる拡張性の高さ
美容室やサロンはリピーターが重要であるため「顧客管理機能(顧客カルテ機能)」や「予約管理機能」などの美容室向け機能がPOSレジで全て管理できることは、人手不足で忙しい美容室業務において非常に重要です。
また高額のサービスではなく、無料プランが用意されている「スマレジ」のような多機能のPOSレジであることが求められるのです。
美容室で導入すべきPOSレジ10社を徹底比較
まず、美容室で導入すべきPOSレジ10社の初期費用及び、無料・有料プランの比較表を下記に用意しました。
どんな優れた機能があっても、自店の規模感にあう価格のサービスでないと導入できないので、まずは価格から見てい行きましょう。
この比較表を見ると、個人店でもPOSレジを導入しやすい以下の3つの条件を満たしているのは、
- 初期費用が無料
- 無料プランあり
- 有料プランの価格が1万円以下
「スマレジ」と「Square」のたった2社となります。さらに「スマレジ」は美容室やサロンの開設当初には欠かせないホットペッパービューティー等からの予約をPOSレジの画面でも確認できるなどの美容室に特化した機能が豊富にあり、人手不足の美容業界向けのPOSレジとなっています。
下記の表では、10社の美容室向けのPOSレジの特徴をまとめたので、価格とともに参考にしてみください。
※以下の画像をクリックすると拡大できます。
この表を見ると各社、美容室やサロンに必須である「顧客管理機能」と「予約管理機能」が備わっていることがわかります。
ひと昔前はこのような機能は特定のPOSレジ会社のみで提供されている印象でしたが、「スマレジ」のようなタブレットPOSレジのクラウドサービスが普及した現在では、より価格が安くなり、広く提供されるようになったのです。
美容室で導入すべきPOSレジ10社を紹介
それでは、ここから各社ごとにPOSレジを紹介し、公式ホームページも案内するので、気になった会社のPOSレジのサービスをチェックしてみましょう。
① スマレジ
スマレジは、顧客情報と売り上げを紐づけて管理することが可能で、ストレスのないシームレスな接客に役立ちます。
また、ホットペッパービューティーなど、外部メディアからの予約やホームページ予約情報を自動で取り込み、1つの画面で複数のサイトからの予約を確認することができます。
さらにインボイス制度にも対応し、最大2/3の費用が補助されるIT導入補助金2024対象にもなっています。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり(1店舗のみ)
- 有料プラン
- 5,500円/1店舗3台〜
- 特徴
-
- 主要な予約サイトと連携可能
- 各種キャッシュレス決済に対応
- 客層や施術メニュー別での売上分析が可能
- 対応決済
サービス - スマレジ・PAYGATE
Square
STORES決済
Starpay(マルチQR)
楽天ペイ
ペイメントマイスター
JMSおまかせサービス
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
TKC
勘定奉行クラウド
- 公式サイト
- https://smaregi.jp/
¥0から始められるPOSレジ
美容室・サロン向け機能満載レジ
② Bionly
美容室やサロン向けのiPad顧客管理POSレジシステムで、予約管理、顧客データ管理、レジ・会計処理などの機能を一つのプラットフォームで提供します。
顧客とのコミュニケーションを強化するチャット機能搭載アプリ、および直感的な操作性も魅力です。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- 28,710円〜
- 特徴
-
- 電子カルテによる顧客管理
- 予約管理システムと大手美容検索サイトの予約システムとの連動
- 顧客とのコミュニケーション強化のためのチャット機能搭載アプリ「CHEERBE」
- 対応決済
サービス - Square
楽天ペイ
STORES決済
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
- 公式サイト
- https://bionly.jp/
③ USENレジ BEAUTY
音楽放送会社のUSENが提供するサービスで、かつては「USENレジスター」として知られていましたが、2018年から「UレジFOOD」「UレジBEAUTY」など、各業種向けの機能に特化したPOSレジがリリースされています。全国148カ所の拠点から365日バックアップしてくれるサポート体制あるので、慣れないシステムであっても安心して運用できる点が心強いでしょう。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- 9,980円〜
- 特徴
-
- USENの提供するPOSレジの美容室向け仕様
- シンプルで直感的に操作できる
- 全国148の拠点を持ち、サポート体制が充実
- 対応決済
サービス - 独自決済サービス
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
④ SALON POS LinQ2
予約管理、精算、顧客管理、分析の基本機能に加え、スマホアプリ、ネット予約、電子カルテなどの機能も備えています。
- 初期費用
- 130,000円~
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 7,000円〜
- 特徴
-
- 主要な予約サイトと連携可能
- 各種キャッシュレス決済に対応
- 客層や施術メニュー別での売上分析が可能
- 対応決済
サービス - 要お問合せ
- 対応会計
- 要お問合せ
⑤ ユビレジ
https://ubiregi.com/
ユビレジは、2010年から提供されているiPadレジの分野では草分け的な存在です。
特に美容室向けには欠かせない顧客管理機能を備えており、機能性や幅広い連携アプリの対応、多くの業界での導入実績が特徴です。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり(1ヶ月)
- 有料プラン
- 6,900円〜
- 特徴
-
- iPad型POSレジの元祖的存在
- 高機能かつ多機能でありながらも低価格
- ヘアカットなどサービスの履歴・頻度確認など顧客管理機能を完備
- 対応決済
サービス - Square
STORES決済
Starpay(マルチQR)
食べログPay
オムニカード・ペイメント
おてがるPay
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
弥生会計
TKC
- 公式サイト
- https://ubiregi.jp/
⑥ Square
https://squareup.com/jp/ja/point-of-sale/beauty
Squareの美容院・サロン向けPOSシステムは、使いやすく機能豊富なPOSレジです。売上の管理や顧客データの追跡、在庫管理などをシンプルなインターフェースで提供しています。様々な決済方法に対応しており、無料で利用開始できる点も魅力です。
- 初期費用
- 無料
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- 3,000円〜
- 特徴
-
- 美容室・サロン特化型のPOSレジシステムあり
- 顧客カルテ管理やCTIシステムが充実
- 自動WEB予約にも対応
- 対応決済
サービス - 独自決済サービス
- 対応会計
ソフト - freee(フリー)
MFクラウド会計
⑦ Salon Answer
サロンアンサーは「日常業務はもっとシンプルに、活用は戦略的に」というコンセプトのもとで、美容室やサロンの経営に必要な要素をシンプルな操作性で提供するサービスです。
大手ポータルサイトからの予約管理の一元化にも対応しています。サロン経営で利用されやすい様々なアプリとの連携も可能です。
- 初期費用
- 143,000円
- 無料プラン
- あり(1ヶ月)
- 有料プラン
- 10,780円〜
- 特徴
-
- 美容室・サロン向け特化型のPOSレジシステム
- シンプルなインターフェイスながら、多機能性にも優れる
- 他店舗にも対応しサポート体制も充実
- 対応決済
サービス - 要お問合せ
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
⑧ BeSALO
BeSALOは美容サロン専用のPOSシステムで、売上管理、顧客管理、予約管理を統合し、クラウドベースでデータアクセスが可能です。機能にはWEB予約、カルテ管理、電話受付支援、在庫・シフト・勤怠管理が含まれ、店舗運営の効率化と顧客サービスの向上をサポートします。美容サロンのニーズに対応した多彩なオプションも提供されています。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- なし
- 有料プラン
- 13,750円~
- 特徴
-
- 美容室やエステサロンに特化した売上・顧客管理機能
- WEB予約システムやメール配信機能なども搭載可能
- クラウド連動サービスを利用してデータの閲覧が可能
- 対応決済
サービス - 要お問合せ
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
- 公式サイト
- https://www.be-salo.com/
⑨ coming-soon POS
「予約管理+POSシステム」という仕様の一体型POSレジです。
一般的なPOSレジよりも「予約管理」に特化していて、お客様の来店行動を自動学習するプログラムが実装されているといった点が特徴です。POSレジに必要な売上計算や顧客カルテ機能なども備わっているので、POSレジとしての性能も安心でしょう。
- 初期費用
- 0円~
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- 2,000円〜
- 特徴
-
- マルチデバイス対応のPOSレジシステム
- 「予約を獲得する」ことにフォーカスした設計
- ホームページやアプリと連動して運用できる
- 対応決済
サービス - 要お問合せ
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
- 公式サイト
- https://1cs.jp/
⑩ VID
クラウドサーバーを活用したタブレット型POSレジシステムで、美容室等のサロン特化型です。
POSレジ機能だけでなく、リピーター獲得のための予約管理や売上管理、多店舗管理や電子カルテ機能など、美容室向けPOSレジに必須となっている機能が詰まっています。美容室やサロンの売り上げアップのための機能性に特化しているという印象です。
- 初期費用
- 要お問合せ
- 無料プラン
- あり
- 有料プラン
- 5,500円〜
- 特徴
-
- 「美容サロン専門システム」がコンセプトの総合経営サポートシステム
- 美容室やサロンの売り上げアップに特化した機能が満載
- 対応決済
サービス - 要お問合せ
- 対応会計
ソフト - 要お問合せ
- 公式サイト
- https://vid.jp/
美容室で事前に押さえるべき「POSレジ」の4つの機能
POSレジには多くの機能が備わっていますが、その中でも美容室での利用に必須となる機能がいくつかあります。
特に最初に説明する①顧客管理機能(顧客カルテ機能)は非常に重要です。それでは順番に解説します。
機能① 顧客管理機能(顧客カルテ機能)
美容室はリピーターが多い業態であり、美容室経営に安定をもたらすのはリピーターです。
そのためお客様の属性、来訪履歴、前回のサービス内容など、顧客データの管理は美容室経営では絶対に管理すべき情報となります。例えば、スタッフは顧客接客の際は「前回訪問データ」をみて、来客時にスムーズに接客を行うことができるからです。
POSレジは会計の際に、サービス提供内容や時間帯などを自動的にデータ集積できる機能があり、このような機能も顧客分析に重宝します。また、メンバーカードの発行無しでのポイント付与機能に対応したPOSレジなどもあり、顧客管理機能は美容室経営に欠かせない機能となっているのです。
「スマレジ」と「Square」のたった2社となります。さらに「スマレジ」は美容室やサロンの開設当初には欠かせないホットペッパービューティー等からの予約をPOSレジの画面でも確認できるなどの美容室に特化した機能が豊富にあり、人手不足の美容業界向けのPOSレジとなっています。
それでは、次に顧客管理機能と同じくらい美容室経営に欠かせない、予約管理機能について解説します。
機能② 予約管理機能
顧客管理機能と並んで、美容院にとって重要なPOSレジの機能が「予約管理機能」です。会計時のお客様から次の予約を伺ったりや電話予約の際に、
- 指名のスタッフ
- 来店時間
- メニュー
など、細かい予約情報を登録できるのは非常に便利であり、紙にメモをする必要がなく手間が省けます。
また、入力したデータはすぐに店舗内のデータとして各スタッフ間で共有できるので、連絡の手間や情報の伝達ミスなどのリスクを減らすことができます。
さらに、顧客データや売り上げ記録と連携させることができれば、スタッフの人事評価にもできるため、成果報酬制度の導入あるいは、スタッフへの指導も行いやすくなります。
予約管理機能には、スマレジのようにホットペッパービューティーの予約管理機能とPOSレジの画面に取り込む機能があるため、自店の予約管理機能とホットペッパービューティーの予約管理機能の両方を使っている方は大変便利な機能です。
では次に、キャッシュレス決済機能ついて解説いたします。
機能③ キャッシュレス決済
美容室でのサービスはオプション追加があったり、ヘアケア商品も直売しております。
お客様が現金を持ち合わせてなくても使えるクレジットカード決済があれば、財布の中身を気にせず追加のオーダーや買い物をすることができるので売上向上に結び付きます。
キャッシュレス決済を導入すると2~3%程度の決済手数料がかかりますが、現金よりも会計がしやすいため、その分売上を伸ばすことが可能です。
POSレジでキャッシュレス決済方法に応対する場合、以下の3種に対応できる幅広い決済端末対応のPOSレジを選ぶとよいでしょう。
- クレジットカード決済
- PayPay
- 電子マネー決済
この3種に対応しておけば、ほとんどのお客様が望むキャッシュレス決済に対応できます。
では次に、売上分析機能を解説します。
機能④ 売上分析機能
美容室では新たなお客様を確実に常連客につなげるために、お客様のリピート状況や来賓頻度をしっかり把握しておくことが大切です。
スタッフ毎の売上高や、客単価、来店周期など売上分析を活用することで、どのお客様が売上に貢献しているのか?どんなお客さんが自店のターゲットなのかを客観的に把握することができます。
複数店舗を運営する場合は、POSレジで売上を一元管理できるので、多店舗に対応しているPOSレジを利用しましょう。
美容室で「POSレジ」を導入する7つのメリット
POSレジには美容室向けの便利な機能が多く搭載されています。ここでは、美容室がPOSレジを活用することの具体的な7つのメリットをご紹介します。
メリット① 顧客・予約情報と会計データと連携できる
POSレジを使うと、顧客情報や予約情報など、さまざまなデータを連携して管理できるようになります。
外部システムと連携できるPOSレジなら、顧客管理システムや複数の予約サイトの情報と会計のデータと紐付けることが可能です。
また、予約メニュー内容がPOSレジの支払い画面に反映されるので、レジ会計時の効率化、会計ミスの防止につながるのもメリットです。
メリット② 顧客、売上を分析して、効率的に売上を伸ばせる
POSレジには分析機能が備わったものが多く、顧客の年齢・性別・来店頻度といった属性情報や、担当スタッフ・施術メニュー・顧客単位の売上を元に分析できるのも大きなメリットのひとつです。
このような細かな集計機能によって、積極的にレコメンドすべき施術メニューや目指すべき具体的な客単価などが明確になります。
また、毎日の売上を簡単に集計できるので、「売上目標に対する現在の進捗を確認する」「前期とを比較する」など、単純な売上の推移を確認するだけの店舗経営よりも、効率的に売上を伸ばしていけるでしょう。
メリット③ 新規顧客の獲得につながる
POSレジに蓄積されたデータを分析すると、新規顧客の獲得が目指せることもメリットのひとつです。
分析結果をもとにプロモーション方法の検討やキャンペーンの実施などの対策を行うことで、新しい顧客を呼び込める可能性が高まります。
例えば、「来店の多い顧客属性を分析し、広告配信先のセグメントに利用する」「特に人気の高い施術メニューを初回だけリーズナブルに訴求する」といった切り口で、新規顧客の獲得につながる対策へ繋げることができます。
メリット④ スムーズなカウンセリングが実現できる
タブレットタイプのPOSレジは、持ち運びができるのが特徴です。
これによって、顧客情報を見ながら施術メニューを提案したり、お客様にタブレットでヘアカタログを見てもらいながら一緒に仕上がりのイメージを相談したり、スムーズなカウンセリングが実現できるというメリットがあります。
また、紙ベースのカルテは保管スペースが必要ですが、POSアプリならタブレット内ですべてのデータが確認できるので、顧客数が増えても物理的なカルテの保管場所が省スペースで済むのもメリットです。
このように、POSレジによって顧客情報をタブレット端末で管理できるようになると、カウンセリングの効率化や店舗スペースの節約につながります。
メリット⑤ レジ締め作業時間を半分に短縮できる
経済産業省の統計によると、キャッシュレジスターを使った手作業のレジ締めにかかる時間は、「平均48分」です(キャッシュレス・ビジョンを参照)。
48分のうち売上データの集計作業にかかる時間は、「平均23分」と約半分を占めています。(残り25分はレジ現金残高の確認作業)。
POSレジを導入すれば売上データの集計作業はなくなるため、レジ締めにかかる時間を約半分に短縮可能です。さらに売上データの集計ミスも削減できるので、実質的にはさらに多くの作業時間を短縮できます。
メリット⑥ POSレジ導入でリピーターの定着率を高める
海外企業468社を調査対象とした信頼性の高いデータによれば、お客様定着率の全体平均は77%です。
一方、業界別に見ると美容室が該当する「消費者サービス」のお客様定着率は67%でした。消費者サービスが全体平均より10%低い理由として、「競合店舗の多さ」が挙げられます。
出典:2018 NPS® & CX Benchmarks Reportのデータから作成
日本における、美容室店舗数は年々増加傾向にあり、1990年に18万6,506店だった美容室店舗数は2022年に26万9,889点まで拡大しました。これは全国のコンビニエンスストアの4.65倍に当たる店舗数です(令和4年度衛生行政報告例の概況より)。
美容室は22年前と比べてお客様の競争率が4.65倍に上昇し、集客により力を入れなければ存続が難しい状態にあります。
こうした中、POSレジが実現できるのは「お客様ごとにカスタマイズされたサービス」です。
POSレジの中には美容室向けの「顧客管理機能(顧客カルテ機能)」を搭載したものがあり、細かいお客様情報の管理が行えます。
細やかなサービスをお客様に提供することで、POSレジ導入でリピーターのお客様定着率を高めて、売上拡大に貢献します。
メリット⑦ 美容室にPOSレジ導入して「人手不足」も解消する
美容業界は人手不足が深刻な業界の一つです。
美容室は慢性的な人手不足に悩まされており、2022年の情報によれば全国の従業美容師数は57万1,810人でした(令和4年度衛生行政報告例の概況より)。
先ほど紹介した美容室店舗数をもとに計算すると、1店舗あたりの従業美容師数は2.1人となります。地域によっては従業美容師数が少なく、人材確保が難しい美容室も多いでしょう。
また美容業界は「離職率の高さ」が問題になっています。厚生労働省の統計によると、美容室が含まれる「生活関連サービス業」の離職率は18.7%でした。
これは産業別に見て2番目に高い数値です。特に美容業界においては、厳しい労働環境や低賃金の問題が背景にあると考えられます(令和4年雇用動向調査より)。
このような人手不足を、「POSレジを活用した透明性の高い報酬体系」を作ることで、解消できる可能性があります。
POSレジがあればスタッフごとの売上貢献度や働きを可視化することで、それに合った報酬体系あるいは人事評価制度の導入が可能です。報酬や人事評価に対する納得度を高められれば、離職率の低下を改善できます。
これにより慢性的な人手不足に悩まされることもなくなるので、人材採用にかかるコストの削減にもつながるでしょう。
美容室の「POSレジ」を選ぶ3つのポイント
美容室向けのPOSレジを選ぶときのポイントを説明します。美容室での運用に役立つ機能を押さえて、最適なPOSレジを選びましょう。
ポイント① 美容室向けの機能があるか?
POSレジを選ぶ際には、サービス業向けなど美容室向けのプランや実績のあるPOSレジを選ぶことをおすすめします。
POSレジは業態別に数多くタイプが存在します。中には、飲食店に特化したPOSレジを販売する会社も少なくありません。
美容室の場合、他の業態と比べて、顧客管理機能や予約管理機能、売上データの蓄積、キャッシュレス対応といった面で、機能が充実したPOSレジを選ぶ必要があるでしょう。
ポイント② 無料プランがあること
どのPOSレジにも共通して言えることですが、POSレジは機能を付加すればするほど高額になります。
美容室向けのPOSレジでよくあるのが、多機能があらかじめ搭載されセットで販売されるパターンです。
美容室向けということで、特化してノウハウがあるというメリットはあるものの、高額な割に、実際にはあまり使わない機能を持て余すこともあります。
そのため、無料プランやお試しプランでスタートして、使い心地などを確かめてみましょう。気に入った場合は、あとから機能を追加していけば良いのです。
ポイント③ 多機能と幅広い決済端末と連携できる拡張性の高さ
POSレジを導入する際のポイントとして、できるだけ他社の各機能と連携ができ、多機能を取り入れられるシステムを選ぶと安心です。
最初から使いこなせないほどの多機能のついた機種を選ぶより、後々、機能性を拡張できるタイプを選ぶのがポイントです。コスト面でも無理のない範囲で運用できます。
美容室向けの場合は顧客管理機能(顧客カルテ機能)やキャッシュレス決済機能は必須であり、また決済端末サービスを変更する際も、POSレジが幅広いキャッシュレス決済に対応していると美容室運営が楽になります。
注意点として、POSレジによっては他社のシステムやアプリと連携ができない場合があります。既存の基幹システム(会計システムなど)との親和性の高いシステムかどうかを、必ず確認することが重要です。
「POSレジ」を活用して、美容系ポータルサイトを卒業する方法も!
集客面において、「美容系ポータルサイトへの登録が欠かせない」と考えている経営者の方は多いのではないでしょうか?
美容系ポータルサイトの利用している方には以下のような悩みを抱えている経営者の方も多いのではないでしょうか。美容系ポータルサイトは大きな集客力があるのですが、以下のようなデメリットもあります。
- サイト経由の予約で2〜15%の手数料が取られる
- クーポン発行が前提なので新規客獲得コストが高い
- クーポン目当ての方が多いのでリピートしづらい
ポータルサイトは予約管理機能もあり、機能が豊富ですが機能面ではPOSレジでカバーすることができます。それがPOSレジによる顧客情報管理や売上分析です。
POSレジの顧客情報管理を利用すればお客様ごとにカルテを作成でき、カスタマイズされたサービス・施術の提供が可能になります。
さらに売上分析を使って収益性の高いサービス・施術を洗い出し、美容室の利益率向上にも貢献します。
スマレジなら顧客情報管理や売上分析が備わったPOSレジを導入できるだけでなく、拡張機能(アプリ)を追加することで、LINEとも連携し、LINEミニアプリを活用した会員カード管理や予約管理、メッセージ配信まで行えるようになります。
集客率・定着率をより高めるためにも、ぜひ検討してみてください。
美容室がPOSレジを導入する際に活用できる補助金はある?
美容室にPOSレジの導入を検討しているなら、「IT導入補助金2024」を利用しましょう。
IT導入補助金は経済産業省が実施する補助金制度で、中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に利用できます。
ITツール購入費の一部について補助が受けられ、POSレジのソフトウェア・アプリや、レジ本体などのハードウェアも対象です。
「スマレジ」はIT導入補助金をご利用いただけるため、お得にPOSレジを導入可能できます。
美容室に合ったPOSレジを活用して業務を効率化しよう
美容室にPOSレジを導入することで、さまざまな機能で業務効率化を促進するだけでなく、お客様定着率のアップやスタッフの離職率低下にも貢献してくれます。
スマレジは基本的なPOSレジ機能に加えて、お客様カルテや予約管理といった美容室向けの機能も導入可能です。
また、最大2/3の費用が補助されるIT導入補助金2024の対象にもなっていますので、導入をご検討されてみてはいかがでしょうか。