@2023年7月11日大阪本社
@2023年7月25日福岡ショールーム
スマレジコミュニティのプロジェクトオーナーをしております真鍋です!7月に開催したスマレジユーザー会「アキナイラボ」Meetupの様子をご紹介いたします。
「アキナイラボ」Meetupはお店の運営に関わる人が参加しているユーザーコミュニティ。毎回店舗運営にまつわるテーマを掲げて、みんなで知見をシェアする場です。
Facebookグループもありますので、興味がある方はぜひ参加してくださいね!
今回は7月11日に大阪本社のセミナールーム、また7月25日には福岡ショールームにて開催。テーマは「店舗経営に必要な集客・リピーター施策、ロイヤルカスタマーの作り方」です。
顧客管理(CRM)の運用に欠かせない集客からロイヤルカスタマーになってもらうための施策、今後の展望などをディスカッション。
大阪では導入事例としてスマレジユーザー様である、株式会社タビオ システムソリューション部の井上さん、エラバレシ株式会社 代表の薦田さんにご登壇いただきました。
また福岡では大阪の導入事例の内容を私真鍋が解説しながら、福岡のユーザーさんたちとディスカッション。今回はその2つのユーザー会についてお届けします!
この記事の目次
タビオ株式会社 井上武尋さん
当社はご存知の方も多いと思いますが、靴下の企画・製造・販売などを行なっている会社です。
靴下を専業としている企業としてはタビオが唯一でして「靴下屋」「ショセット」「Tabio」「TabioMEN」などのブランドを展開しています。
またSNSを活用したファンマーケティングにかなり力を入れていまして、本日はそちらのお話をお伝えいたします。
なぜSNSを利用するのか?
そもそもなぜ「SNSを利用しているのか?」ということなのですが、これは「新規・潜在顧客への接点を持つ」というのが大きな理由です。
すでについてくださっているファンの方、またリピーターさんの力を借りて、その下に潜んでいる新規・潜在顧客との接点が持てると私たちは考えています。
SNS上でファンの方、またリピーターさんとの接点を定期的に持つことで彼らとの愛情を育み、その結果、その熱が新規・潜在顧客へと伝わってリピーターさんになり、ファンになってもらう、という考え方です。
各SNSの特徴
例えばX(旧Twitter )で「今日はあいにくの雨ですが、お店をオープンしました。お待ちしております!」と呟くと「今日は営業しているんですね!」というコメントが入ったり、逆に「今日は営業の予定でしたがスタッフの体調不良でお休みです、申し訳ございません」と呟くと「体調、大丈夫ですか?」と心配いただくコメントをいただくことがあります。
これは日常で店舗のことを思い出すきっかけを作るために行なっており、私たちは接点が多いほど愛情は増えていくと考えています。
ただ闇雲にSNSを活用すればいいか、ということではなく、SNSの特性によって大きく使い方を分けています。
- X:認知の向上
- インスタ:キービジュアルの訴求
- YouTube:顧客体験の発信
と考えており、3つの特徴を使い分け、それぞれにマッチするような投稿を心がけています。
色々な企業とコラボ。そのきっかけとは?
Xの事例をいくつかご紹介します。
当社では靴下を製造・販売をメインに行なっていますが、その中でスポーツソックスの企画や製造を担う事業部があります。とても少人数の部署ですが、ここがSNSで他企業とコラボしとても成果を出してくれています。
例えばあずきバーとのコラボでは、リツイートで約4,000件を獲得することができました。2023年のGW企画として実施し、井村屋さんから 「BOXあずきバーシリーズ3品セット」1セット10名様、当社からはTABIO SPORTS の「レーシングラン」という商品を1足 10名様にプレゼントするという企画です。
全く違う業界同士の異色コラボとして、多くのメディアからも注目を集めることに成功しました。このコラボのきっかけですが、基本は全て自社から企業アカウントに対してダイレクトメッセージを送り、コラボ企画の依頼や提案を行なっています。
またコラボ企画だけではなく、企業としての姿勢を呟くことにも積極的に取り組んでいます。
「品質を落として価格を落とす」ということはせず、「良いものを適切な価格で販売する」という視点で商品の開発に取り組んでいることをXで呟いたところ、ニュースにも取り上げていただいたり、またそこから「自分たちは良いものを適切な価格で提供しているんだ」という社内でのモチベーションアップにも繋がることに成功しました。
Xの運用は本店が、本社のマーケティング部が、などの決まりはなく、支店でも個別に対応しており、その結果、みんなが自分ごとにXを活用してくれることに繋がっています。
ただみんなが取り組む上で、やはり注意するべき点はあると思っていて、SNSを利用する上で一点だけルールを作っています。それが「公正で正直であること。無理はしない。」ということで、この姿勢を守っていることで上手く運用ができているのではないかと思っています。
ファンマーケティングの好循環から考える、店舗つくり
ファンマーケティングの一環としてYouTubeでの配信も強化しており「靴下屋チャンネル」というチャンネルを開設しています。
実は当社は店舗がたくさんあるのですが、店舗ではほぼスポーツソックスを販売しておらず、スポーツショップ専門店に卸すことが多いんです。ですので店舗に来てくださるお客様はスポーツソックスの存在を知らないことも。
スポーツ用の靴下は「このスポーツをしているので、専用の靴下が欲しい」という、潜在顧客に対してリーチする必要があるので、YouTubeでの配信も強化しながら、店頭販売力の強化も同時に行なっています。
やっぱり店頭が1番大事なんです。店頭でしっかり接客を行い、商品の説明ができないと商品の素晴らしさは伝わらないと感じています。そこで、他社を圧倒するような魅力的な売り場作りであったり、タビオスポーツを語れるスタッフを育てるため、年に40回ほどセミナーを行なって育成にも力を入れています。
SNSはきっかけを作る場です。自社を知ってもらう、という意味ではとても効果を発揮しますが、次の段階である購入に至るプロセスには、必ず店頭での体験が必要だと思っていますので、今後も両面の強化に力を入れてゆきたいと考えています。
エラバレシ株式会社 薦田昌彦さん
当社は主にクラウドPOSの連携システムを開発している会社で、スマレジを使った新しい使い方や便利な使い方を考えて、提案しています。
イメージとしては、全体像を「食事」と考えてもらうと分かり易いかと思います。冷蔵庫であるスマレジから食材となるデータを取り出して、キッチンである当社のアプリで調理を行い、ダイニングであるLINE@で料理として提供する、というイメージです。
当社ではこの取り組みを『スマレジハック』と呼んでいて、スマレジを通して決済サービスやECサービスなど様々なシステムと連携しつつ、当社が開発しているアプリを接続することで、web解析ツールやタスク管理などのサービスとも連携が可能になります。
CRMを効率化し、ロイヤルカスタマーを獲得
当社は夜職の方をメインとした美容室のシステム開発を行なっているのですが、スマレジにはない顧客情報を拡張させ、1つのデータベースにしています。
これにより、様々な事業における顧客管理が可能になり、カルテに紐づいた同意書などもクラウドで管理することが可能です。
また顧客のリピート施策についてはスマレジにプラスして、新しいデータベースを活用してカルテ管理をしています。いつどんな内容の施術を受けたのか、が蓄積されているので、次の来店時も、説明をもらわなくても前回と同様の施術を受けることが可能になります。
顧客管理自体はどうしても手動でスタッフ任せになっているので、今後は自動化を作っていきたいと思っているのですが、それをするためにもまずは顧客管理の蓄積が大事だと思っています。
現場だけでなく、バックオフィスの効率化
その他、お客様と接する現場だけではなく、管理するバックオフィスもDX化を進めています。
現場のスタッフの生産性をカルテ管理から簡単に見れるようにしており、これにより独立支援や、生産性の向上に活かすことができ、会社として次のステップを目指すことができます。またスタッフのシフト提出、シフト確認、勤怠履歴も合わせて確認できるので、より効率的な業務運営が可能となります。
心がけているのは、自分たちでローカルデータを持たないようにすること。欲しい情報はその度にAPIから引き出す。これにより、現場はiPadに入力するだけで運営することができます。
DXを行う目的は、「とりあえず楽したい」「効率よくしたい」。これにつきます。スマレジは良い機能がたくさんありますが、使いこなすためには自分たちがどう経営・運営していきたいかを常に考える必要があります。
これからもたくさんのツールをうまく連動させ、欲しい情報をとり、効率化を目指していきたいですね。
ユーザー会を終えて
今回で3回目の開催となりましたが、大阪では今回も本当にたくさんの方にお越しいただき、セミナールームは満席…!
福岡も少人数ながらアットホームな雰囲気で、店舗経営のコアな部分をユーザーさん同士でディスカッションし合う、とても濃い会となりました。
- 店舗のお客様を大事にしながら、EC販売で新規ユーザー獲得するための方法
- 個人店でも可能な、行政を巻き込んでの店舗運営
- 開業間もないお店でもできる、顧客獲得とリピート施策
などなど、ユーザーのみなさんのお悩みを、ユーザーのみなさんで解決してゆく、という流れが確立していくのを感じることができました。
参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
次回の開催が決まり次第、Facebookのグループでシェアしますので、登録がまだの方や興味のある方は是非グループにご参加ください!