Powered by

Home お店ラジオ ロボットプログラミング教室“ロボ団” 起業の原体験は、ある「おもちゃ」

お店ラジオ 2022/04/06 2024/03/14

ロボットプログラミング教室“ロボ団” 起業の原体験は、ある「おもちゃ」

about

「お店ラジオ」は、店舗経営にまつわるトークラジオ番組です。小売店や飲食店など各業界で活躍するゲストをお招きし、インタビュー形式でお届けしています。この記事は、InterFMで毎週日曜日にお送りしている「お店ラジオ」で放送された内容を未公開放送分も含めて再編集したものです。

今回のゲストは、ロボットプログラミング教室「ロボ団」を展開する「夢見る株式会社」の代表取締役、重見彰則さんです。重見さんのお話を3回に分けてご紹介します。

第1回目は、ロボ団の起業のお話が中心です。ロボットプログラミングという新しい市場で起業した重見さん。その原体験は子どもの頃のある「おもちゃ」にあったそうです。

 

この記事の目次

  1. 「夢見る株式会社」は創業時の思いから
  2. ロボットプログラミング教室“ロボ団”とは
  3. ロボ団は1回の授業で1台のロボットを作る!?
  4. ロボ団を始めようと思った原体験はミニ四駆
  5. ロボ団は新しい市場を自分で作り出す起業だった
  6. 小学生対象の学習塾では、駅前ではなくロードサイドの方が商圏は広がる!?
  7. ロボ団の収益構造とは

 

「夢見る株式会社」は創業時の思いから

「夢見る株式会社」という社名には、自分の創業時の思いを込めました。

お店の看板となる屋号ではなく社名なので、あまりオープンにならないだろうと思っていたのですが、意外と社名が表に出る機会が多くなり、よく個性的だと言われます。

夢見る株式会社は、小学生を放課後に預かる学童保育事業からスタートしました。その事業がなかなかうまくいかず、いわゆるピボットをして始めた事業が、ロボットプログラミング教室のロボ団です。それ以降はロボ団一本でやっています。

 

ロボットプログラミング教室“ロボ団”とは

ロボ団はロボットを使ったプログラミング教室で、スイミングスクールや英会話教室のような、子供向けの習い事のひとつです。
年長さんから始められて、いまでは国内外合わせて120教室ほどを展開するブランドになりました。

プログラミング教室には大きく分けて2つのタイプがあります。1つはゲームプログラミングの教室で、画面の中だけで完結するプログラミングを教えてくれます。

もう1つがロボットを動かすためのプログラミングを学ぶ教室で、ロボ団はこちらです。レゴブロックを使ったプログラミングのための教育教材がいくつも出ていますが、うちもそのレゴの教材を使っています。

ロボットプログラミングは、レゴ好きな子どもなら90%くらいはハマります。うちの教室の男女比は男の子が8割、女の子が2割です。男の子に偏っているのは課題だと思っています。

授業ではロボットを動かすためにある程度のスペースが必要で、1回で教えられる生徒数は10人前後です。教える側はメインの先生とサポートの先生の2人体制。週1回80分の月3回で、月謝は1万~1万5千円です。習い事の平均が7千~8千円なのでちょっと高めですが、ロボットプログラミング教室はほかも同じような値段です。

教室ではロボットを作るレゴブロック、パソコンやタブレットを使いますが、ロボ団ではレゴやパソコンなどの貸出費用はすべて月謝に含まれています。

 

ロボ団は1回の授業で1台のロボットを作る!?

授業で作るロボットは毎回変わります。レゴブロックにはセンサーやモーターが付いたブロックがあり、それらも使って、たとえば手をかざすと消毒液が出てくるロボットや、ルンバのようなお掃除ロボット、二足歩行をするロボットなどさまざまなロボットが作れます。1回の授業でロボットの組み立てからプログラミングまでをひと通りやって、ひとつのロボットができ上がる内容になっています。

80分でそこまでできるのかというと、できます。
それには工夫があって、普通のロボットプログラミング教室は生徒がそれぞれひとりで自分のロボットを作りますが、ロボ団では共同作業で作るようにしています。

ひとつのロボットを、あるパートはAくん、あるパートはBくんのように分けて作ってそれを合体させるので、半分の時間で1台のロボットができ上がります。このやり方を私たちはペアラーニングといっていますが、ほかの教室にはないロボ団だけのやり方です。時間の節約によってプログラミング教育にもしっかり時間を掛けられますし、ペア同士の話し合いや協力による学びも得られます。

 

ロボ団を始めようと思った原体験はミニ四駆

ロボ団を始めようと思った原体験には、私自身が子どものころ大好きだったミニ四駆があります。ミニ四駆は家の中でコースを作ってぐるぐる走らせるのもそれなりに楽しいですが、醍醐味はやはり模型店に行って、いろいろな人と交流しながらそこのコースを走らせることです。

そこでは年齢が違う人とも交流できますし、その新しいコミュニティで人間関係を学ぶこともできました。おじさんにマウントを取られるという経験をしたり、ミニ四駆のことを学んでレベルアップして大会に出たりということもありました。

そんなミニ四駆で私が経験したものをロボットに当てはめて、教育として定義してサービス化したのがロボ団なのです。

 

ロボ団は新しい市場を自分で作り出す起業だった

ロボ団は、物件取得費と内装費、運転資金などに自分のお金500万円をあてて起業しました。でもすぐに足りなくなって日本政策金融公庫で800万円を借りたので、起業にかかったのは1,500万円ぐらいです。

まったく新しい市場を自分で作ったようなものなので、そのくらいお金も掛かりましたし、大変なこともありました。でも、学習塾のようなニーズが顕在化している事業なら掛かるお金は家賃と人件費くらいですし、極端な話、自宅でもできるので、もっと低コスト、低労力で始められると思います。

ロボ団の月謝を決めるにあたり、ほかの習い事の1時間あたりの単価を研究しました。たとえばスイミング教室は1回あたりで教えられる人数が多いので6千~7千円くらいの月謝が相場ですが、マンツーマンなら単価は上がります。
受験産業は受験が終わったら一気に生徒が抜けるので、集客のためのマーケティングコストがかなりかかるため単価が高くなります。

 

ロボ団の損益分岐点の生徒数は決まっています。その人数をどれだけ最短で集められるかを、日々努力しています。月謝は前払いなので売上が先に立ちますから、めちゃくちゃな経営をせず、損益分岐点を越える生徒数さえ集めれば、キャッシュフローで困ることは基本的にはありません。

ロボ団は当初、学習塾などに併設される形のフランチャイズで広がっていきました。そこには塾の集客のために使われるというニーズがありました。我々としてはロボ団の教育を広めたいという思いがありましたから、そこで塾のニーズとロボ団のニーズが合致して、ロボ団は広まっていきました。

 

小学生対象の学習塾では、駅前ではなくロードサイドの方が商圏は広がる!?

私たちのカリキュラムは5年分で、最後まで全うするには、小学校の高学年からのスタートだと中学生になっても通う必要があります。中学生になると部活があったり受験勉強で忙しくなったりで、どうしても離脱率が上がります。
ですから、いまロボ団では小学校の1~2年生でスタートしてもらえるよう、低年齢化を図っています。

小学校低学年の子はひとりでは通えないので親が送迎します。送迎手段は車が多いので、教室は駐車場が利用できることが重要です。教室が駅前だと駐車できる場所がなかなか確保できませんから、駐車場のあるロードサイドの方が通いやすく、結果的に商圏も広がることになります。

教室の家賃も駅前よりロードサイドの方が安いので、その意味でもロードサイドの方が有利性があります。

 

ロボ団の収益構造とは

収益構造を簡単に言いますと、まずは入会金があり、それは一時所得にあたります。それ以降は生徒さんからすると月謝になりますが、月謝の中身は教室によって若干違い、基本的には3つの構造に分かれています。

1つ目は授業料で、2つ目はシステム使用料です。システム使用料というのはロボ団アプリの利用料で、いわゆる教材費です。3つ目が施設維持費です。

この中で一番収益性が低いのが授業料です。授業料は対応可能な生徒数が決まっていますから限界があります。コストとなる先生側は社員かアルバイトかで少し変わりますが、人数は2人です。アルバイトは授業のある時間帯前後だけなので変動費となり、アルバイトのコストをコントロールすることが労務費管理の一番のポイントです。

一番の収益源になっているのはシステム使用料です。生徒ひとり月1,500円ですが、ここはほぼすべてが利益になっています。

ロボ団を始めた当初、テキストは紙でした。紙では印刷コストが非常にかかりますし、途中で改変するのも難しいです。いまはデジタル教材になったので、いつでもアップデートができます。

紙からデジタルに転換したのは、収益のことよりも教材をどんどんアップデートして、新しい情報を子どもたちに早く届けたかったからです。全国の教室の生徒たちの学習状況をちゃんと管理したいという考えもありました。

 

今回のお話はここまでです。次回はロボ団の集客についてです。
子どもの習い事の決定権を握っている保護者はお母さんが多いそうですが、お母さんを口説く秘策についてお聞きしています。

 

 

 

次の記事を読む →

 

執筆 アキナイラボ 編集部

このページの先頭へ