レジ周りの業務に煩雑さを感じている店舗経営者の方も多いのではないでしょうか。レジ業務の効率化には、券売機の導入が効果的なケースがあります。
券売機の導入を検討しているなら、代表的なメーカーの特徴や製品について知っておきましょう。
本記事では、券売機のメーカー名一覧と、それぞれのメーカーの特徴を紹介します。POSレジとの連携が可能な券売機「スマレジ」についても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
券売機は販売などの対応をしてくれる便利なシステム
券売機は食券や入場券などを販売する機械のことで、従業員が対応しなくても自動で注文から支払いまで自動で対応できるようになります。
例えば飲食店が券売機を活用すると、ホールスタッフの業務であるオーダーの聞き取りやレジ会計を券売機に任せられるため、業務の効率化が可能です。
お客様が自分で希望の内容を選択できるので、スタッフによる注文の聞き間違いや端末への入力ミスなども防げます。
このように、券売機は業務効率と顧客満足度の両方の向上が期待できる便利なシステムです。実際に、飲食店をはじめ多くの店舗が券売機を活用しています。
券売機のメーカー名一覧
券売機はさまざまなメーカーが販売しており、代表的なメーカーとして以下の11社があります。
- BOSTEC
- 芝浦自販機
- グローリー
- アインテック
- NEC
- フジタカ
- 寺岡精工
- ジャストウェア
- VALTEC
- マミヤOP
- シンフォニア
それぞれのメーカーの特徴や人気の製品を紹介するので、券売機の導入を検討している方はチェックしてみてください。
BOSTEC
BOSTECは、券売機・両替機の専門メーカーです。それぞれのニーズに合わせたさまざまな機能を提案し、オーダーメイドの券売機に仕上げてくれます。
「時間帯によって販売するメニューを変える」「券売機とキッチンモニターとの連携」「インターネット予約や決済と券売機の連動」など、多彩な機能の実現が可能です。
券売機は4つの機種が用意されており、大型モニターを採用したスタンダードなモデルや、背面扉のあるバックヤード運用を想定したモデルなど、ニーズに合ったものが選べます。
芝浦自販機
芝浦自販機は、券売機や自動販売機を取り扱うメーカーです。
開発、製造からメンテナンスまで一貫して対応しており、保守やスポット修理サービスも用意されています。飲食店をはじめ、レジャー施設や観光施設などさまざまな業界で導入されているのも特徴です。
券売機の種類が多く、ボタン式とタッチパネル式の両方を取り扱っています。キャッシュレス決済機能や背面操作機能を備えたものや、卓上式の機種などもあります。
https://www.shibaura.co.jp/smv/
グローリー
グローリーは、入出金・計数機器や両替機、セキュリティ機器やコインロッカーなど、さまざまな機器を取り扱っています。券売機は6つの機種があり、大型のタッチパネル式のものから、カウンターやテーブルに置けるコンパクトタイプのものまでラインナップが豊富です。
グローリーの券売機は、アプリフリーと呼ばれるモデルがあるのが特徴です。券売機本体にはアプリケーションが搭載されておらず、システム開発会社に依頼して自社オリジナルの券売機を開発できます。
アインテック
アインテックは券売機や両替機を取り扱うメーカーで、販売だけでなく機器の設置やメンテナンスにも対応しています。券売機の種類が豊富で、小型タイプから大型タイプまでさまざまな券売機があります。
アインテックの券売機で人気なのが、小型モデルの「発券王シリーズ」。小規模店舗の経営者の方から高く支持されています。週刊誌程度のスペースがあれば設置できるため、券売機の置き場所に悩んでいる方でも導入しやすいでしょう。
https://aintecweb.com/index.html
NEC
NECも券売機を取り扱っており、ボタン方式とタッチパネル式の両方があります。機種によって多様な機能があり、例えばボタン式のBT-e3シリーズやBT-L350シリーズは、スマートフォンアプリを使って券売機の各種設定や売上集計データの確認が可能です。
大画面のタッチパネルを採用したMP-T4Sシリーズは、日本語も含めて最大5言語まで対応していて、インバウンド需要に対応しながら外国人観光客への接客もスムーズになります。また、オプションに客層推定機能があり、券売機に取り付けたカメラを使って購入者の性別・年齢を推定し、顧客層のデータ収集も可能です。
フジタカ
フジタカはさまざまな商品の設計・施工・販売・メンテナンスを行うメーカーで、券売機の施工や設置、現場の状況調査などにも対応しています。厨房との連動や広告との連動、プリペイドカードとの連携など、券売機と各種システムとの連携も可能です。
券売機の種類が多く、架台を取り外せば卓上でも使用できるセパレート型や、コンパクトながら最大42ボタン設定できる卓上タイプなどがあります。また、購入やリースよりリーズナブルに利用できるレンタルの券売機もあるため、初期費用を抑えたい方にもおすすめです。
寺岡精工
寺岡精工は、流通小売業界や飲食業界など、さまざまな分野の製品・ソリューションを提供しているメーカーです。券売機のほか、量販店向けレジや食品包装装置、ラベリング装置など、多くの精密機器を取り扱っています。
例えば、セルフオーダー券売機の「DeliousLio」は、24インチの大画面タッチパネルとスリムでスタイリッシュなデザインが特徴です。販促機能も備えた券売機「Saleup」は、メニューボタンを押したときに関連するトッピングやサイドメニュー画面に遷移する「トッピングコール機能」があり、お客様のついで買いを促してくれます。
https://www.teraokaseiko.com/jp/
ジャストウェア
ジェストウェアは、ソフトウェアとハードウェアの両方を開発・販売しているメーカーです。タッチパネル・現金釣銭機・キャッシュレス決済用端末・QRコード決済用スキャナ・レシートプリンタ・キッチンプリンタから構成されている自動券売機「JustKiosk」を提供しています。
自動釣銭機がコンパクトで設置しやすく、タッチパネルのモニターは11インチから22インチまで自由に選択できます。また、スマートフォンのセルフオーダーとの兼用が可能で、お客様が自分のスマートフォンから券売機と同じ画面で注文・会計ができるのも特徴です。
VALTEC
VALTECはテレワーク用システムやクラウドPBXなどを扱う企業ですが、券売機やPOSレジ、セルフオーダーシステムも取り扱っています。VALTECが提供する「VALTEC TK-1925」は、軽減税率に対応したキャッシュレス専用の券売機です。
インバウンド需要に対応するため、日本語のほか英語・中国語でのメニュー表示が可能で、クレジットカード決済やAlipay・WeChat Payなど海外利用者の多い決済方法も利用できます。インターネット経由でのメニュー変更や売上データのクラウド管理といった機能があり、複数店舗を運営する際にも便利です。
マミヤOP
マミヤOPは電子機器事業やICT事業、不動産事業など、さまざまな事業を手掛ける企業で、「VMT-600 Series」と「Operal(オペラル) VMT-120」の2シリーズの券売機を提供しています。
VMT-600 Seriesは、多言語・高額紙幣・電子マネーなどに対応したタッチパネル式の券売機です。メニュー設定ツールをインストールしたパソコンからお好みのレイアウトを選んで、簡単にメニューを作成できます。
Operal VMT-120は、ボタン式の小型券売機です。設定はリモコン操作で行い、パソコンなしで手軽に操作できます。
シンフォニア
シンフォニアでは、駅などで利用される窓口券売機から入退場管理まで、幅広いニーズに対応したソリューションを提供しています。自動券売機は、「BMIE-5」と「PMKB-100F/100R」の大きく2種類のラインナップがあります。
BMIE-5は背の低い子どもから大人まで使いやすいユニバーサルデザインで、正面下部に蹴り込みをつけて車椅子の方にも配慮したデザインが特徴。操作面はタッチパネル式とボタン式の2種類が用意されています。
PMKB-100F/100Rは卓上タイプの券売機で、100Fは置き場所を選ばない前メンテ型、100Rは窓口はめ込み設置の後メンテ型です。
POSレジ「スマレジ」の券売機の導入もおすすめ!
POSレジアプリの「スマレジ」も、券売機の機能を提供しています。スマレジの券売機には、以下のような特徴があります。
- コストを抑えて導入できる
- お手持ちのタブレットですぐ使える
- 画像やボタンを自由にカスタマイズ
- 売り切れ管理も自動
- 税率の設定も選べる
- POSレジと連携できる
それぞれの特徴について以下で詳しく紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
コストを抑えて導入できる
スマレジは、タブレット端末にアプリをインストールして使用するタイプの券売機です。そのため、大型の券売機を購入するよりもコストを抑えて導入できるのが大きなメリットです。すでにタブレット端末を所有しているなら、新たに機器を購入する必要はありません。
本体価格の高さがネックで券売機の導入を迷っている方は、大型の券売機と比較してコストを大幅に抑えられるスマレジがおすすめです。
お手持ちのタブレットですぐ使える
先ほど紹介したとおり、スマレジの券売機はタブレット端末にアプリをインストールして使います。お手持ちのタブレット端末がある場合は、すぐに利用が始められます。導入を決めてから実際に利用を始めるまでの時間を短くできて、スピード感のある導入が可能です。
アプリタイプの券売機は、直感的に操作してもらえるというメリットもあります。従業員・お客様ともにタブレットやスマートフォンの操作に慣れている人が多いため、多くの人が迷わず操作できるでしょう。
画像やボタンを自由にカスタマイズ
物理的なボタンがある券売機は大幅なカスタマイズが難しいのに対して、スマレジの券売機は画像やボタンを自由にカスタマイズできます。スマレジの券売機はタッチパネルで操作するため物理的なボタンはなく、お店の業態やメニューに合わせて柔軟なカスタマイズができるのが特徴です。
お客様が使いやすいように画像の配置やボタンの大きさを工夫すれば、「操作方法がわかりづらい」といったお客様からの不満も出にくいでしょう。
文字サイズは大・中・小から選べるようになっていて、カスタマイズの操作も簡単です。設定を行う従業員にとっても、使いやすい券売機となっています。
売り切れ管理も自動
スマレジの券売機は在庫数の設定が可能で、残数がゼロになると自動で「売り切れ」と表示できます。売り切れ管理を自動化できるので、お客様が売り切れている商品を注文してしまうことはありません。そのため、クレーム回避につながります。
例えば飲食店の場合、混雑している時間帯はホールスタッフ全員に売り切れ情報を共有できずに、売り切れている商品の注文を受け付けてしまうこともあるでしょう。スマレジの券売機を使えば、このような人的ミスを防いでお客様に迷惑をかけずに済みます。
税率の設定も選べる
スマレジの券売機は、軽減税率にも対応しています。飲食店は同じ商品でもイートインとテイクアウトで税率が変わるため、レジ業務の複雑さに悩んでいる店舗経営者の方も多いでしょう。スマレジの券売機は、お客様が食券の購入時にイートインかテイクアウトかを選択すると自動で正しい税率が設定されます。
レジ会計でスタッフが都度税率を設定する必要がなくなり、軽減税率にも簡単に対応できるようになります。
POSレジと連携できる
スマレジはPOSレジアプリのため、スマレジの券売機による売上は自動でPOSレジと連携できます。スマレジには売れ筋商品や曜日・時間帯ごとの売上など、さまざまな分析項目が用意されているので、店舗経営に役立つデータを簡単に取得できるようになるのもメリットです。
データは自動で集計されるようになっていて、券売機で購入された情報はリアルタイムで確認できます。毎日の売上集計など事務作業の手間も軽減できて、経営戦略の検討などより重要な作業に時間をかけられるようになるでしょう。
機能性や価格を考慮して券売機を選んでみよう
券売機はさまざまなメーカーが提供しているので、機能性や価格を考慮して券売機を選ぶことが大切です。本記事で紹介した代表的なメーカーの券売機をチェックして、自店舗に合ったものを選んでください。
導入コストを抑えたいなら、タブレット端末を利用できる券売機がおすすめです。スマレジの券売機は画像やボタンのカスタマイズやPOSレジとの連携が可能で、お客様と従業員の両方が使いやすいよう工夫しています。売り切れ管理や軽減税率対応など便利な機能も備えているので、ぜひご活用ください。