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決済 2022/02/01 2024/02/07

非接触IC決済は必要?仕組みや種類、導入方法までご紹介

自動販売機や店舗のレジで、カードやスマホをかざして支払いをしている人を見たことがある人も多いのではないでしょうか。タッチするだけで支払いが完了する仕組みを、「非接触IC決済」といいます。

レジの混雑緩和や感染症対策など、非接触IC決済は店舗とお客さんの双方にメリットがあるため、導入を進めているお店が少なくありません。

この記事では非接触IC決済の種類と導入するメリット、導入方法を紹介します。非接触IC決済の導入を検討している店舗経営者の方は参考にしてください。

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この記事の目次

非接触IC決済とは?

非接触IC決済とは、ICカードやスマホを決済端末にかざすだけで支払いが完了する仕組みのことです。決済端末にタッチして決済するため「タッチ決済」とも呼ばれ、店舗のレジや駅の改札など、多くの場所で活用されています。タッチすると数秒で支払いが完了し、暗証番号の入力などの手間もかからないため、利便性の高い決済方法です。

ICカードやスマホと決済端末の間の通信には、「NFC」といわれる仕組みが使われています。NFCはNear Field Communicationの略で、近距離無線通信という意味です。NFCにはいくつかの規格があり、日本ではFelicaが広く普及しています。交通系ICカードやおサイフケータイ対応のスマホには、Felicaが利用されています。

 

非接触IC決済の種類

非接触IC決済には、主に次の3種類があります。

  • クレジットカード決済
  • カード型電子マネー決済
  • スマホ決済

ここでは、上記3つの非接触IC決済について、それぞれ詳しく解説します。

 

クレジットカード決済

非接触IC決済対応のクレジットカードは、決済端末にかざすだけで支払いができます。従来のクレジットカード決済は、決済端末にカードを差し込んで暗証番号の入力が必要でしたが、非接触IC決済対応のクレジットカードは、交通系ICカードと同様にかざすだけで決済が完了します。ただし、一定の金額以上の支払いは暗証番号の入力が求められることがあります。

国内でもクレジットカード会社が非接触IC決済への対応を進めており、例えば三井住友カードは2020年から非接触IC決済の標準搭載を始めました。

クレジットカードで非接触IC決済を行った場合、従来の方式で支払った場合と同様に支払情報が登録され、後日カード会社から請求が行われます。

 

カード型電子マネー決済

カード型電子マネー決済は、NFC機能を搭載したICカードを使う決済方法です。ICカードを決済端末にかざして支払います。SuicaやPASMOといった交通系ICや、WAONやnanacoといった流通系ICなどが、日本の主なカード型電子マネー決済です。

プリペイド式のICカードの場合、事前にチャージした残高から利用金額が差し引かれます。残高が支払額に満たない場合はエラーとなり、決済は完了しません。

国内でもカード型電子マネー決済に対応した場所は多く、駅の改札や自動販売機、店舗のレジなどで支払い時に利用できます。

 

スマホ決済

スマホ決済は、その名のとおりスマホを決済端末にかざして決済する仕組みのことです。スマホにクレジットカードや電子マネーを登録して使います。iPhoneの場合はApple Pay、Androidの場合はGoogle Payにカード情報を登録したり、電子マネーのアプリを入れたりすると、スマホ決済が利用できるようになります。

支払い時にApple Payなどのアプリを開く必要はなく、スマホのロックが解除されていない状態でも決済端末にかざせば支払いができます。

チャージが必要なプリペイド式の電子マネーの場合、電子マネーアプリやApple Payのアプリなどにクレジットカード情報を登録すれば、スマホから簡単にチャージが可能です。

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非接触IC決済のメリット

非接触IC決済には、以下のようなメリットがあります。

  • 支払いが衛生的
  • 店舗のレジ業務が効率化できる
  • 売上が拡大する可能性がある
  • 犯罪防止に繋がる

それぞれのメリットについて、以下で詳しくみていきましょう。

 

支払いが衛生的

非接触IC決済はお客さんと店舗スタッフの間で現金やカードの受け渡しがないため、衛生的に支払いができます。お客さん自身が決済端末にカードやスマホをかざせば決済が完了し、支払い時に物を介して菌やウイルスが付着する心配がありません。

現金を受け取ってお釣りを返したり、クレジットカードを受け渡したりする場合、現金やカードを介して感染症が広がるリスクがあります。一方、非接触IC決済は支払い時の接触を最小限にできるので、感染症対策に有効です。

 

店舗のレジ業務が効率化できる

カードやスマホを決済端末にかざせば数秒で支払いが完了するため、店舗のレジ業務の効率化にも役立ちます。クレジットカードは読み込みや暗証番号の入力、サインなどに時間がかかりますし、現金は受け取ってお釣りを返すための時間や手間がかかります。

お客さんを待たせることがなくなり、レジの混雑緩和にも有効です。また、お釣りを間違えることがないので、「レジ内の現金が計算と合わない」といった、レジ締めにかかる手間も軽減できます。

 

売上が拡大する可能性がある

非接触IC決済を導入すると、売上が拡大する可能性があるのもメリットです。SuicaやWAONなどの各種電子マネーサービスは独自のポイント付与や特典などが用意されているケースがあり、積極的に利用している人も少なくありません。

現金しか使えないことをデメリットに感じるお客さんもいるため、決済方法を複数用意すると、新規顧客の獲得に繋がるかもしれません。また、海外ではクレジットカードによるタッチ決済が普及しており、非接触IC決済の導入は外国人観光客を呼び込むきっかけにもなります。

 

犯罪防止に繋がる

カードをスライドして読み込むスキャン方式は、決済端末に細工をしてカード情報を不正に抜き取るスキミングの恐れがあります。一方、非接触IC決済はICカードに情報が記録されているため、スキャン方式に比べてスキミングのリスクを軽減できます。

また、暗証番号の入力が不要なので、他人に暗証番号を盗み見られる心配がないのも安心です。

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非接触IC決済の導入方法

非接触IC決済を導入する場合の大まかな流れは、以下のとおりです。

  1. 申し込みをして加盟店審査を受ける
  2. 決済端末を用意する
  3. 決済端末の設定を行い、利用を開始する

非接触IC決済を導入するには、クレジットカード決済を導入するときと同様に加盟店審査を受ける必要があります。導入したいクレジットカードのブランドや電子マネーサービスを選び、対応する決済代行会社に申し込みをしましょう。

クレジットカード会社と直接契約する方法もありますが、カードブランドごとに審査を受けなければならないので、決済代行会社を利用して複数のクレジットカードや電子マネーをまとめて申し込むほうが便利です。

非接触IC決済に対応した決済端末も用意しなければなりません。利用する決済代行会社が指定する端末を購入しましょう。審査を通過して決済端末の設定が完了したら、非接触IC決済が利用できるようになります。

 

便利で安全な非接触IC決済は今の時代だからこそおすすめ!

非接触IC決済は決済時に人との接触を最小限にできる、便利で安全な決済方法です。コロナ禍の今だからこそ、おすすめの決済方法とも言えます。非接触IC決済が利用できる店舗はお客さんに喜ばれるので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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