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決済 2023/11/29 2024/03/12

FeliCa決済とは?仕組みやNFCとの違いについて解説

キャッシュレス決済の普及により、非接触決済端末を導入している店舗が増えています。非接触決済の中でもソニーが開発したFeliCa決済に注目が集まっており、店舗経営者の中には、FeliCa決済への対応を考えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、FeliCa決済の概要や仕組み、特徴等について紹介します。後半ではFeliCaが利用されている決済サービスに触れているので、非接触決済端末の導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。



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この記事の目次

 

FeliCa決済とは

そもそもFeliCa決済とは、ソニーが開発した非接触型ICカード技術を利用した決済手段のことです。

専用端末にICカードをかざすだけで、高速にデータを送受信することができ、主に駅の改札口やコンビニのレジで利用されています。また、FeliCa決済の優れている点は他にもあり、データを何度も書き換えられる点が大きな特徴です。

ICカードに繰り返しお金をチャージすることができるので、半永久的にカードを使うことができます。決済手段の他にも、セキュリティ対策やマンションの鍵など、幅広い用途で使われています。そのため、FeliCa決済は我々の生活にさまざまな便利さをもたらしてくれていると言ってもよいでしょう。

 

FeliCa決済の仕組み

次に、FeliCa決済の仕組みについて説明します。FeliCa決済は簡単に述べると、ICカードとカードを読み取るリーダー(ライター)間でデータを送受信することで、決済を行う仕組みになっています。リーダーから発せられる13.56 MHzの周波数帯の電磁波にICカードが反応することで、リーダーはICカードの存在を感知することができます。

そして、認識したICカード内の情報を読み取り、上書きすることで決済を完了させています。ちなみに、リーダーがICカードを検出してからデータの上書きまで、約0.1秒で終了するといわれています。複雑な仕組みにもかかわらず、データの送受信にかかる時間は1秒に満たないほど、高性能は技術であることを押さえておきましょう。

 

NFC決済との違いは?

FeliCa決済と類似した言葉にNFC決済があります。NFC決済とは、非接触ICチップを専用端末にかざして通信できる通信規格のことで、FeliCaはNFCの数ある規格の内の1つとなります。NFC決済(通信規格)の種類は主に以下の3種類です。

  • Type-A(taspoやテレホンカードなど)
  • Type-B(パスポート、運転免許証、マイナンバーカード、クレジットカードのタッチ決済など)
  • Type-F(FeliCa決済対応サービス)

FeliCa決済はType-Fに該当し、他の規格に比べると処理速度が最も早く、セキュリティ面で優れています。NFC決済の1種であるFeliCa決済が、日本で最も使われているシステムと認識しておけば十分でしょう。



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FeliCa決済の特徴

FeliCa決済の特徴について説明します。特に押さえておくべき特徴は以下の4つです。

  • 高速な非接触通信
  • セキュリティ性が高い
  • 様々な形状の端末に対応
  • おサイフケータイにもFeliCaが搭載されている

FeliCa決済がどのようなことに優れているのかチェックしておきましょう。

 

高速な非接触通信

FeliCa決済の最大の特徴は圧倒的なデータ通信速度で、ICカードと専用端末間のデータの送受信は約0.1秒で終了します。

そのため、時間に追われているときでも、ストレスなく決済を行うことが可能です。キャッシュレス決済の中でもFeliCa決済を採用している電子マネーが最も処理スピードが早く、高速の決済手段として愛用している人も一定数いるでしょう。

さらに優秀な点は、ケースに入れたままデータを送受信できることです。ICカードは紛失しやすいためケースやカバーに収納して持ち運ぶのが一般的ですが、FeliCa決済であればわざわざICカードをケース等から取り出す必要がない点も魅力の1つでしょう。

 

セキュリティ性が高い

FeliCa決済はセキュリティ性が高く、大切な個人情報を保護してくれます。ICチップ内のデータは暗号化されており、専用端末と相互認証するたびにデータを読み取るための暗号鍵が発行されています。そのため、なりすまし防止が実現し、個人情報などの大切なデータを守ることが可能です。

 

様々な形状の端末に対応

FeliCa決済はICカードだけでなく、様々な形状で展開されています。たとえば、Apple Watchなどの腕時計や、ENEOSのサービスステーションで使えるEneKeyといったキーホルダー型が一例です。また、タグやラベルシールに内蔵されているコイン型のものもあり、万引き対策として活用されています。

 

おサイフケータイにもFeliCaが搭載されている

おサイフケータイ(Androidのモバイル決済サービス)にもFeliCaが搭載されています。先ほど様々な形状があると説明しましたが、スマホもその内の1つです。おサイフケータイアプリを事前に登録・設定しておけば、専用端末にスマホをかざすだけで決済を行えます。おサイフケータイはdocomoが商標登録していますが、softbankやauなどのdocomo以外のキャリアでも利用可能です。

ただし、対応機種はAndroidのみ、iPhoneでは利用できません。ちなみに、iPhoneでもモバイル決済自体は利用できますが、おサイフケータイとは別のサービスであることを押さえておきましょう。



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FeliCaが使われている主な決済サービス

FeliCa決済が使われている主な決済サービスについて説明します。様々なキャッシュレス決済手段がありますが、その中でもFeliCa決済が使われているのは、交通系ICと電子マネー決済(非交通系IC)の2パターンです。これから紹介する決済サービスは、基礎知識として押さえておきましょう。

 

交通系IC

日本各地で使われている交通系ICにFeliCa決済が導入されています。現在の日本では、50種類以上のICカードが発行されており、その内以下の10種類のICカードは、相互利用サービスが開始され、全国で電子マネーとして利用することが可能です。

  • Suica
  • PASMO
  • TOICA
  • manaca
  • Kitaca
  • PiTaCa
  • ICOCA
  • SUGOCA
  • nimoca
  • はやかけん

ちなみに、日本だけでなく、アジア各地の交通機関でも採用されており、香港やインドネシア、インド、ベトナム、スリランカ、バングラディシュでFeliCa決済が利用されています。

 

電子マネー決済(nanaco、waon、楽天Edyなど)

交通系ICに該当しない電子マネー決済にもFeliCa決済が採用されています。以下のようなサービスが代表例です。

  • nanaco
  • waon
  • 楽天Edy
  • QUICPay
  • iD

特にiDやQUICPayは、クレジットカードと連携することで、お金を都度チャージすることなく利用できるため人気の決済方法です。



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日本におけるFeliCa決済の普及について

これまでFeliCa決済について説明してきましたが、実は多くの日本人がすでに所有しているデータがあります。FeliCa Networksの調査によると、2022年8月時点で携帯電話所有者の99.5%がスマホを所有しており、そのうち85.8%がFeliCa対応という結果になっています。

また、前年度(2021年度)の84.1%から所有率が増加しており、ほぼ全ての利用者層で上昇しています。このことから、店舗ではFeliCa決済(非接触決済)に対応できるようにしておくことが望ましいでしょう。

 

FeliCa決済に対応しよう

日本ではFeliCa決済が身近なサービスになっているため、非接触決済に対応することが求められます。

FeliCa決済を導入すれば、ほとんどの電子マネー決済に対応することが可能です。スマレジが提供するマルチ決済端末「スマレジ・PAYGATE」を導入すれば、FeliCa決済を導入できるだけでなく、クレジットカード決済やQRコード決済にも対応することが可能になります。非接触決済の導入を検討している店舗運営者の方は、お気軽にご相談ください。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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