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店舗運営 2021/08/31 2024/04/16

店舗経営とは?お店を起業・開業するための7つの手順

カフェや居酒屋といった飲食店、または雑貨店の起業や開業をしたいという人は少なくありません。

しかし、勢いまかせで開業しても、決して上手くはいきません。店舗経営にはある程度の資金が必要ですが、失敗して資金を無駄にしないためにも、開業までに必要な準備を把握した上で計画的に進めていくことが大切です。とはいえ「店舗の開業・経営に関するノウハウを全く知らない」という方も多いと思います。

そこで、当記事では、店舗経営の意味、店舗経営をはじめるための7つの手順、初期費用、失敗しないためのコツを紹介します。ぜひ参考にしてください。



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この記事の目次

 

店舗経営の意味とは

「店舗経営」とは、その文字通り、店舗を経営することを指します。具体的には、商品を並べて売るなど営業を行うための建物やお店を経営することが「店舗経営」です。

店舗経営とよく似た言葉の一つに「店舗運営」という言葉があります。両者は文字だけみるととても似通っていますが、実際には違いがあります。

店舗経営の目的は収益をあげることです。経営という言葉には、事業そのものの目的達成のために継続的・計画的な意思決定をもとに事業を運営するといった意味合いが込められています。事業の目的とは、「収益を上げる事」です

一方、店舗運営は、組織を動かすことに主眼を置いた言葉です。必ずしも収益を目的としません。微妙なニュアンスの違いですが、両者はしっかりと区別しましょう。

 

店舗経営をはじめるための7つの手順

まずは、店舗経営をはじめるための7つの手順を紹介します。

 

コンセプト・青写真を考える

開業後、継続的に利益を出して運営していけるかどうかは「コンセプト・青写真作り」がとても重要になってきます。

明確なビジョンを描いていなければ、「他のお店との差別化」「お客さまに愛されるお店の魅力」などを打ち出すことができません。そのお店の芯となるビジョンを持つことが、お店が繁盛することにつながります。

コンセプト・青写真を考えるために、具体的に下記についてを検討します。

  • お店をつくる目的
  • どんなお店にしたいか
  • どこでお店を持ちたいか
  • どんな商品・サービスを提供するか
  • お店の人員体制はどうするか
  • 営業時間や営業日はどうするか
  • お客さまのイメージ
  • お店の名前・ロゴを考える

 

事業分析をおこなう

次に、他社との差別化を図るなど事業の具体的な戦略を立てましょう。

身の回りの環境を整理すると、経営戦略の改善を有効に進めていくことができます。

中でもSWOT分析はおすすめの分析手法です。

SWOTとは、「強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)」の頭文字を取った言葉です。店舗経営において、各要素は以下のようなものが想定されます。

  • 強み → 目標達成のプラスとなるお店内部の要素
  • 弱み → 目標達成の障害となるお店内部の要素
  • 機会 → 市場拡大の可能性などの目標達成のプラスになるお店外部の要素
  • 脅威 → 市場縮小の可能性などの目標達成の障害となるお店外部の要素

強みと機会、強みと脅威、弱みと機会、弱みと脅威をそれぞれかけ合わせることで、戦略や脅威に対しての対策を立てることができます。

 

事業計画と資金計画を立てる

事業計画と資金計画を綿密に行いましょう。

これら2つの計画がしっかりしていると、資金を調達しやすく、想定外のトラブルが生じても軌道修正を迅速に行えます。

店舗経営をはじめるには、物件取得費や内外装工事・設備投資費など多額の資金を用意しなければなりません。

手元の資金の状況によっては、開業資金の融資や出資を受けることも検討しておくべきです。また、資金計画において、BS、PL、資金繰り表の三つを作ることが望ましいでしょう。

計画書作成のフォーマットは日本政策金融公庫のサイトでも公開されているので、そちらを参考にすることをおすすめします。

 

お店に必要な資格を取得する

店舗経営そのものに、必須の資格はないですが業種によってはあります。

例えば、飲食店の場合は食品衛生責任者、防火管理者などの資格申請が必要です。

酒類の販売業であれば酒類販売業免許申請書などを税務署に提出する必要があります。事業にまつわる許認可を事前に確認しましょう。

法律に触れる問題でもあるので、必要な資格がないか事前にしっかり確認しておいてください。

 

物件を探す

次に、出店するエリアを選定しましょう。人通りの多さや通いやすさなどに加え、顧客のニーズも選定基準になります。

物件に求める条件を洗い出し、いくつかの不動産会社へ相談しましょう。ヒアリングすべき主な内容は以下の通り。

  • 金額
  • 立地
  • 坪数
  • 設備
  • 居抜き物件かどうか
  • 原状復帰の要不要

物件を選び終えたら、施工工事や準備の日程を計算して、入居日を決定します。あまり考えずに進めてしまうと時間やお金を無駄にしてしまう可能性があるので、スケジュールを立て必要な日数をきちんと計算することが重要でしょう。

 

内装・外装の施行

お店の内装・外装の施行を実施するために、どのような内装・間取り・外装にするか、必要な設備を検討しましょう。

例えば、カフェの場合、下記の設備などが想定されます。

  • 営業許可基準を満たすシンクや扉付き食器棚
  • 安心して食品管理できる冷凍冷蔵庫
  • 予想販売数の一回り大きい製氷機
  • メニューに合わせたガスコンロやガステーブル

また、内装・外装はお店のコンセプトにより、大きく異なります。特に外装は、個性的かつ街の雰囲気にもあったものを考えていきましょう。

 

オープン準備

最後にいよいよオープン準備に取り掛かります。主に実施することは、以下の通りです。

  • メニューの商品ラインの決定
  • スタッフの雇用
  • 仕入れ先の決定
  • 価格の設定
  • メニューの作成
  • 什器の手配
  • 備品の手配
  • POSレジの設置

業種によって準備の内容は異なるはずなので要注意。頭の中で実際にオープンした時の状況を思い浮かべると、準備漏れがなくなります。

開業後に「やり忘れていた!」ということがないように、着実に潰していきましょう。



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店舗経営に必要な初期費用

【例えば:大阪のパン屋さんの場合】

  • 物件取得費
  • 20万円
  • 内外装費
  • 90万円
  • 設備費
  • 350万円
  • 什器備品費
  • 40万円
  • 運転資金
  • 100万円
  • 合計
  • 600万円

店舗経営を検討されている方にとって気になるのが、初期費用がいくらくらいかかるか。
立地や条件にもよりますが、オーナーとスタッフ1名のお店の規模で必要な初期費用は約300万〜1000万円程度です。
大まかな初期費用の内訳は、以下の通りとなります。

  • 物件取得費
    → 契約にあたって必要な敷金や礼金などの費用
  • 内外装費
    → 内装や外装、ガスや水道などの工事費用
  • 設備費
    → 業務用のガスコンロ、シンク、製氷機などの店舗に欠かせない設備の費用
  • 什器備品費
    → ソファ、箸類、食器類など備品の費用
  • 運転資金
    → 仕入れ品や従業員の給料などのための費用

物件取得費は、地域によって大きく異なります。安く済ませたいのであれば、出店場所を妥協するなど、臨機応変な対応も必要です。

後悔しないようしっかりとリサーチをしたうえで、必ず予算内で賄うようにしてください。

 

店舗経営に失敗しないためのコツ

ここからは店舗経営に失敗しないためのコツを紹介します。POSレジの活用など、対策について具体的にお伝えしていきます。

 

売上・顧客を分析する

既存顧客の動向を分析し、新サービス・商品の開発に役立てましょう。それには、各商品の売り上げや、客層、稼働状況の把握などできるPOSレジの売上分析機能を利用すると便利です。

POSレジとは「POS機能を備えたレジ」です。POSレジを導入すると、会計作業と同時にその履歴がシステム上に残るため、売れ行きの良い商品を分析するといったことができます。また、在庫管理や、飲食店にはうれしいオーダーエントリーシステムとの連携を取ることも可能です。

複数店舗ある場合には、POSレジで一元管理し、まとめて利益を集計・分析することでより効率的に分析できます。各店舗にかかる確認作業の手間・時間を削減でき、スケールを拡大させたい場合にも有効です。

 

リピーター獲得を目指す

店舗経営で失敗しないためには、いかにリピーターを獲得するかが重要です。理由としては、リピーターが増えると収益が安定して、長期的に見ると成功しやすいためです。

ただし、リピーターは闇雲に施策を講じても増えません。客層や立地などさまざまな条件を考慮して、客側の立場で「改善すべきこと」を模索する必要があります。

独りよがりにならぬよう客観的に分析を行い、足を運んで頂いたお客様にメリットを感じてもらえるような施策・サービスを検討しましょう。

例えば飲食店の場合、リピーター獲得に向けた具体的な改善方法は、以下の通り。

  • 魅力的なメニューの開発
  • ニーズにあった価格へ再設定
  • 店内の清潔さの見直し
  • コンセプトに沿ったお店の雰囲気へ変更
  • ドライブスルーによるテイクアウトでの提供

お客さまにアンケートをとって、その内容から「何を求めているのか?」を探るのも一つの手です。

いずれにせよ、お客さまのニーズをキャッチできるよう日頃からアンテナを張っておくことをおすすめします。

 

業務を効率化する

店舗経営を失敗させないためには、仕事を効率化することも重要です。リピート客獲得のための新メニュー開発など、店舗経営では行うべきことが山ほどあります。

業務を効率化すると、タスクの量が減るので、減った分を別の作業に回すことができるでしょう。加えて、必要な人員が少なく済むので、経費削減にもつながります。

業務効率化の具体的な方法としておすすめなのが、クラウドシステムの導入。クラウドシステムは手軽に導入でき、コストの調整も柔軟です。もちろん、機能面もオンプレミス環境と遜色なく、アナログで行っていた作業の完全自動化も可能です。

クラウドシステムの利用にはお金がかかりますが、効率化された分を考慮すると、トータルではお得になることも珍しくありません。なので、お金がないから導入できない…といった状況でも検討の余地はあるでしょう。


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飲食店・小売店の店舗経営を成功させるためには

店舗経営を成功させるためには、店舗経営の基礎知識や必要経費、コツやノウハウなどを把握しておくべきです。

しかし、どんなに用意周到に準備しても、思うようにいかないのがビジネスです。長くお店を経営していくためには、顧客獲得を目指してPDCAを回していくことが不可欠でしょう。

PDCAを回して改善点を探す際、POSレジがあると大変便利です。POSレジは、会計に関するデータを自動で集計してくれます。活用次第では、どのような施策を講じれば集客アップにつながるのかを分析することも可能です。

使い勝手に合わせて機能を追加できる点も、POSレジの良いところです。自身の店舗のスタイルに合わせて、必要な機能をカスタマイズしましょう。スマレジは小規模から利用可能で、他社の会計システムなどとも連携できる拡張性の高いPOSレジです。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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