日本全国あるいは世界中から集めた雑貨商品を販売し、「自分のセンスが誰かの笑顔になってほしい」と、雑貨屋の開業を検討している方は多いでしょう。また、雑貨屋は自分の好きなものに囲まれて商売ができるため、人気の業種の一つです。
そこでこの記事では、雑貨屋の開業に向けたステップや成功ポイントを解説します。雑貨屋開業を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
雑貨屋の開業に向けて6ステップ
それではさっそく、雑貨屋の開業に向けた6ステップを紹介します。各ステップのポイントを解説するので、開店準備のイメージを膨らませながら読み進めてください。
1. コンセプトづくり
雑貨屋の開業で何より大切なのは「お店のコンセプト」です。
一見すると雑多に商品を置いている雑貨屋でも、商品が売れていて経営が成り立っているお店がよくあります。そうした雑貨屋は目に見えないコンセプトがしっかりと立てられているため、お客様の心をガッチリと掴んで商売をしているのです。
雑貨屋のコンセプトづくりでは、以下のポイントを意識してみてください。
- どんなお客様に来てほしいか
- お客様にとってどんな空間にしたいか
- 商品を通じてお客様に何を届けたい
これら3つのポイントを整理し、雑貨屋のコンセプトをつくるだけでも開業後の経営がしっかりしたものになります。逆を言えば、こうしたコンセプトづくりがなければ場当たり的な経営が続き、いつまで経ってもお客様の心を掴めません。
雑貨屋経営は「ファンをいかに取り込むか?」がとても重要なので、念入りなほどコンセプトづくりを徹底しましょう。
2. 店舗選び、デザイン
続いて店舗選びと、店舗デザインを行いましょう。雑貨屋開業の良いところは最低でも3坪(9.92平方メートル)あれば開業できることです。
3坪はおおよそ6畳の広さなので小さいものなら300〜500点ほどの商品を置き、レジカウンターも作れます。まずは小規模で初めて、売上拡大に応じて店舗の引越しを検討するという経営スタイルがおすすめです。
そのため、雑貨屋の店舗選びでは店舗の広さではなく立地がかなり重要となります。立地とは「人通りが多い」という単純な条件ではなく、「コンセプトに沿ったお客様が足を運べるかどうか」です。やはり事前にコンセプトづくりを行なっておくと、店舗選びも戦略的に行えるようになります。
店舗デザインに関しても事前に立てたコンセプトに従って、一貫性のあるデザインを考えましょう。
3. 商品企画・仕入れ
続いて商品企画・仕入れを行ってください。雑貨屋を開業したい方は自分の世界観を持っている人が多く、かつコンセプトを事前に立てていれば、商品企画で困るケースは少ないと思います。
そこで重要になるのが「商品をどこから仕入れるか?」です。商品仕入れは直接買い付ける方法と、オンラインなどで買い付ける方法があります。
事前に仕入れ先を開拓できているなら問題はありませんが、どういった仕入れ先を開拓するかによって、雑貨屋の利益が変わってきます。
商品の仕入れ計画では「仕入れのしやすさ」「コストの安さ」などを考慮して、現実的な仕入れ先を検討してください。
4. 設備・備品導入
商品企画や仕入れ先の検討が終わったら、次の店舗に導入する設備・備品についても検討しましょう。雑貨屋で必要になる主な設備・備品は次のとおりです。
- 商品陳列のための棚・台
- 梱包材、ショッパーバッグ
- 事務用品
- 新聞紙(割れ物を包むため)
- 筆記用具
- 掃除道具
- POP作成用品
- 傘立て
- パソコン
- 領収書用紙
- レジ
- プリンター
- 名刺
- 印鑑(実印)
- 事業用の銀行口座
雑貨屋に限った話ではありませんが、必要な設備・備品は多岐にわたります。「これは必要だ」という設備・備品をリスト化して、導入漏れのないようにしましょう。
5. 告知・キャンペーン
雑貨屋の開業準備がいよいよというところまで差し掛かったら、お店の告知・キャンペーンを考えましょう。開店前から告知・キャンペーンを行っておくことで良いスタートを切ることができます。
最近では、お店のSNSアカウントを開設して告知・キャンペーンを実施する店舗が増えています。というのもSNSアカウントの運用には次のようなメリットがあるからです。
- 無料でアカウントを作れる
- 一定のユーザー数がいる
- 直接コミュニケーションが取れる
- 応援してもらいやすい空気がある
開店前からファンを集めるためには、雑貨屋の世界観を表現した投稿を繰り返すのがおすすめです。また、開店までの開業準備をSNS上に投稿することで、早々にファンを獲得することも可能です。
「お店を開いたらWebサイトを作らないと」というのは昔の話であり、今ではSNSアカウントの開設を優先すべきでしょう。
6. 雑貨屋開店
ここまでのステップが完了したら、いよいよ雑貨屋開店です。開業準備をこなしてお店を開店するだけでも相当な労力ですが、重要なのはこれから。
雑貨屋をどう経営するかによって、1年目・2年目と経営を続けられるかどうかが変わってきます。
また、開店後は近隣店舗への挨拶なども忘れず行いましょう。雑貨屋に限らず、あらゆる店舗の開業準備として大切なことは以下の記事でまとめているので、本記事を合わせて参考にしてみてください。
雑貨屋開業で成功するポイント
せっかく雑貨屋を開業したのですから、「雑貨屋で大儲けする」とは行かずとも多くのお客様に長く愛される店舗でありたいものです。
そこで、雑貨屋開業で成功するポイントを開設するので、開業時は意識してみてください。
コンセプトに合った商品企画
雑貨屋はコンセプトに合った商品企画を行えるかどうかによって、ファンの獲得率や売上などが大きく変化します。
その重要性を理解するためにも、たくさんの雑貨屋に足を運び、その世界観に触れながら「どういったコンセプトで商品企画・経営を行っているのか」を考えてみましょう。やはり成功している雑貨屋から学ぶのが一番の近道です。
たとえば、一見するとコンセプトがバラバラな雑貨屋でも長年経営できているお店なら、必ず何かしらの理由があります。多くの場合は経営者にしっかりとしたコンセプトがあり、それに従って商品企画・経営を行っています。
「自分も雑貨屋を開業する予定だ」と言えば、打ち解けて商品企画・経営のコツを教えてくれる可能性もあります。すでに成功している雑貨屋から貪欲に学んでいきましょう。
他店との差別化を積極的に行う
商圏範囲に同じようなコンセプトの雑貨屋があれば、そのお店とお客様の取り合いになります。経営においてまず大切なことは「競合と戦わないこと」です。
戦う競合がいなければ、コンセプトに沿ったお客様を独占でき経営が楽になります。できる限り競合と戦わないためにも、他店との差別化を積極的に行ったり、類似したコンセプトのお店がある地域には出店しないといった戦略が大切です。
業務効率化を徹底する
最後の成功ポイントは「業務効率化の徹底」です。業務効率化とは具体的に、「今ある業務をより効率的により素早く終わらせるための仕組みづくり」を意味します。
業務効率化を徹底すると何が良いかというと、まず接客に費やせる時間が増えます。毎日事務作業に追われているようではお客様と満足にコミュニケーションを取ることもできず、ファン獲得に向けた経営は難しいでしょう。
雑貨屋では経営者とお客様のコミュニケーションによって信頼関係やお店への愛着心が生まれるケースが多いため、接客に費やす時間をいかに増やすかはとても重要です。
さらに、業務効率化を徹底すれば事務作業に追われるストレスが減り、精神的に楽な状態で経営を行えるようになります。開業直後はさまざまな要因で精神的ストレスが増大しがちなので、ストレスを少しでも軽減できるだけで、経営に対する考え方・やり方は変わるでしょう。
雑貨屋の開業・経営におすすめのタブレットPOSレジ
最後に、雑貨屋の開業・経営におすすめしたい「タブレットPOSレジ」について紹介します。
タブレットPOSレジとは
タブレットPOSレジとはタブレットにPOSレジアプリをインストールし、POSレジ化したものを指します。
通常、POSレジは1台あたり50〜100万円の導入費用がかかりますが、タブレットPOSレジなら初期費用はかからず、手持ちのiPadなどに導入するだけでPOSレジを使えるようになるのが大きな特徴です。
タブレットPOSレジを使うメリット
雑貨屋の開業・経営においてタブレットPOSレジを使う最大のメリットは、成功ポイントで紹介した「業務効率化の徹底」を実現できることです。
雑貨屋経営では毎日のレジ締め作業や、経費の仕訳作業などを行わなければいけません。経済産業省が発表した「キャッシュレス・ビジョン」によれば、レジ締め作業にかかる時間は平均48分です。このうち売上データの集計作業にかかる時間は平均23分となっています。
タブレットPOSレジなら売上データの集計作業を自動化できるため、レジ締め作業が約半分になります。さらに、会計ソフトと連携すれば経費の仕訳作業も自動化できるなど、今や「業務効率化の徹底」に欠かせないツールです。
タブレットPOSレジなら「スマレジ」がおすすめ
数あるタブレットPOSレジの中でも特におすすめしたいのが「スマレジ」です。
スマレジは初期費用無料で導入でき、なおかつ1店舗限定・月額料金無料で利用できるプランも提供しています。分析機能やその他さまざまな機能の必要性に応じてプランを変更したり、新たにアプリをインストールできたりするので、雑貨屋の開業・経営のパートナーにぜひスマレジをご利用ください。タブレットPOSレジ
雑貨屋開業に向けて動きだそう!
改めて、雑貨屋は「コンセプトづくり」とそれに基づいた商品企画・経営などがとても重要な業種です。雑貨屋開業を検討している方は日常的に店舗コンセプトについて考え、少しずつでも良いのでしっかりとコンセプトを固めていきましょう。