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店舗運営 2022/06/01 2023/02/28

オープン初年度の営業時間と定休日の決め方

 

店舗のオープン初年度は過去の実績がない為、営業時間や定休日をどう設定したらいいかお悩みの方も多いかと思います。今回は一般的な営業時間や定休日の決め方や、時間帯別と曜日別の売上を分析して決めていった事例も併せてご紹介していきます。

この記事の目次

  1. 営業時間と定休日の決め方
  2. コスメセレクトショップで営業時間と定休日を決めた事例
  3. 曜日、時間帯別の売上を考えるならばスマレジがおすすめ!

 

営業時間と定休日の決め方

営業時間と定休日の決め方は大きく5つあります。

業種から考える

居酒屋やカフェなどの飲食業なのか、コスメや雑貨など販売する小売業なのかで営業時間と定休日は変わります。例えば、居酒屋であればサラリーマンの仕事終わりから飲み始めると考えて17時からオープンしたり、オフィス街であればランチ需要も見込んで平日のみ昼もオープンしたりと考えるでしょう。このように業種によって需要のある時間が変わってきます。

 

ターゲットと周辺の環境

次に考えるべきことはターゲットと周辺の環境です。カフェA店を例にします。このカフェはオフィス街のある駅近に立地しております。そこで、ターゲットを出勤前のサラリーマンとするならば、平日5日間は朝7時からモーニングの営業をしたほうがいいと考えられます。

別の例として、カフェB店は住宅街に立地しており、ターゲットを主婦にするとします。この場合モーニングの時間帯は来客が少ないと考え、ランチタイムの11時からのオープンを考えられるでしょう。また、夜は地域の人通りが少ないため、20時にクローズすると考えることもできるでしょう。このようにターゲットと周辺環境から判断することが可能です。

 

人材不足なら自身の体力を考慮

スタッフが少なくオーナー自身が店頭に立つ場合は、自身の体力を考慮して決める必要があります。

 

売上とコストを考える

上記の決め方で実際に店舗を運営した後には、時間帯別、曜日別の実績を振り返ることが重要です。本当にこの営業時間、定休日で良いのか、売上とコストから考える必要があります。

例えば、平日の8:00-10:00の間はほとんどお客様が来ず、商品の粗利がスタッフの人件費を下回っていたら営業すればするほど赤字になります。この場合、その時間帯にどうしたらお客様が来るのかを考えて施策を実行するか、そもそもその時間帯は営業しないかの意思決定が必要となります。

 

どういう店舗にしたいかによって決める

売上とコストを考えると赤字の時間帯があったとしましょう。しかし、その時間帯は赤字でも近くに暮らす常連さんが足を運んできてくれる時間で、そのコミュニケーションを大事にしたいのであればオープンしても良いでしょう。その場合その常連さんが他の時間帯にも来てくれるか、友人に紹介してもらうかなども踏まえて、最終的にオープンすることが黒字になるかを考えることが重要となります。

 

コスメセレクトショップで営業時間と定休日を決めた事例

今回は個店のコスメセレクトショップにおいて、営業時間を平日12時~18時、土日祝日12時~19時、定休日は毎週木曜日に決めた過程をご紹介いたします。

 

業種から考える

コスメや雑貨を販売する店舗である為、土日営業は必須で平日のどこかを定休日にしようと考えました。また、午前中から買い物するような業種ではないと考え12時からの営業を考えました。

 

ターゲットと周辺の環境

店舗のメインターゲット層は二つです。

一つ目は地元の主婦層です。
富裕層が暮らす住宅地が近くにあり、ターゲットの主婦層は午前中に家事をすると考え、ランチやカフェで外出したついでに来店されると考え12時以降の開店を考えました。

二つ目は都内各所からギフト需要で来店する層です。
オフィス街ではないので平日仕事終わりに来店されるお客様は少ないと考えて18時閉店にし、土日に集中すると考え土日のみ19時閉店に変更しました。19時以降は地域的に人通りが少なくなる場所だったので、営業しない選択をしました。

 

人材不足を考慮

人材が不足しており、平日は店長のみのシフト、土日でやっとアルバイトが入れるという状態でした。その為店長が休みを取れるように平日1日は定休日にしました。

 

売上とコスト

最初は試行錯誤しながら午前中の営業を試したり、21時までの営業を試したりしました。しかしその時間帯の販売利益が人件費を下回っていたため、その時間帯の営業は取りやめました。また、定休日は月曜でしたが火曜日から金曜日の間で木曜日が最も売上が低く、試しに木曜日定休にしたところ月曜日の売上が良かった為、木曜日を定休日としました。

このように時間帯別と曜日別の売上を分析する事で、営業時間と定休日を試行錯誤しながら設定する事ができました。この時この店舗では時間帯別と曜日別の売上をリアルタイムで視覚化できるPOSレジのスマレジを用いて分析しました

 

どういう店舗にしたいかによって決める

コンセプトとして地元の方々から親しまれるような店舗にしたいと考えていました。また高単価商品であるコスメはリピート化が非常に大切であり、地元の主婦層から口コミが広がる事を期待していました。

最初は平日の日中の販売利益も人件費を下回ってましたが、来店頂ける主婦層といつ来てもコミュニケーションを取れるようにしたいと考え、木曜日を除く平日の営業を決めました。

現在は平日日中をどうやったら黒字に出来るかを考えて、地元の方をターゲットにしたワークショップの開催も検討しています。最終的にはどういう店舗にしたいのか、その想いが重要になってくると思います。

 

曜日、時間帯別の売上を考える場合はスマレジがおすすめ

オープン初年度は手一杯で、必要な数字を収集する余裕がない店舗も多いと思います。こんな時に便利なのがPOSレジである「スマレジ」です。スマレジはいつでもどこでも時間帯別と曜日別の売上をリアルタイムで確認・視覚化することができます。これらのデータを分析することで、適切な営業時間と定休日を設定することができます。資料請求やオンライン相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

執筆 宮口 紫苑

大手通信会社で営業職、その後コンサルティング会社でデータアナリスト職を勤めた経験を生かし、課題解決のためのデータ分析及びコンサルティング業務に強みがある。現在は主にtoCビジネスにおける顧客獲得のための施策立案と、その実行まで一貫した業務支援を担当。

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