新型コロナウイルスの流行もあり、テイクアウトやデリバリーを利用する人が増え、お弁当屋さんの需要が高まっています。
これから飲食店を開業したいと考えている人は、お弁当屋さんも選択肢に入れてはいかがでしょうか。
本記事では、お弁当屋さんを開業するメリットや開業資金、必要な資格や届出、売上を伸ばすコツについて解説します。
この記事の目次
お弁当屋さんを開業するメリット
お弁当屋さんの開業には、以下のようなメリットがあります。
- コロナ禍でも需要が高く営業しやすい
- 軽減税率の対象になる
- 開業資金や運営コストを抑えやすい
コロナ禍で外食を控える人が増えている一方、デリバリーやテイクアウトの需要は伸びています。
そのためお弁当を求める人も多く、お弁当屋さんの需要が高まっているのが開業するメリットのひとつです。また、通常の飲食店と違って、緊急事態宣言などによって営業が制限されるリスクが低いというメリットもあります。
お弁当はテイクアウトで提供するため、軽減税率の対象です。
イートインの場合は消費税が10%ですが、テイクアウトのお弁当なら消費税は8%で、お客様により安く提供できるメリットもあります。
お弁当屋さんは、開業資金や運営コストを抑えやすいのも特徴です。基本的にイートインスペースが不要なので小規模店舗でも運営しやすく、物件取得にかかる費用や毎月の賃貸料を安く抑えられます。少ない従業員で営業できるので、人件費もそれほどかかりません。
お弁当屋さんの開業に必要な資金・費用
お弁当屋さんの営業スタイルにはいくつか種類があり、どのような店舗にするかで必要や資金や費用が変わってきます。
ここでは、「店舗型」「キッチンカー」「デリバリー専門」の3種類について、それぞれ必要な資金・費用を紹介します。
店舗型
店舗型は店舗用の物件を借りて、決まった場所で営業するスタイルのお弁当屋さんです。
お客様に店舗を訪れてもらう必要があるため、店舗の立地によって売上が左右されます。ターゲット層や人通り、周辺のライバル店の有無などを考慮して、店舗の場所を選ばなければなりません。
店舗型の場合は、店舗用物件を借りたり、内装や設備を整えたりするための費用がかかります。金額は立地や店舗の大きさによって変わりますが、300万円から1,000万円程度が必要になるケースもあります。開業後は、材料費や人件費に加えて毎月の家賃が発生します。
キッチンカー
キッチンカーは調理設備が備わった車で移動しながらお弁当を販売するスタイルで、「移動販売」や「フードトラック」といわれることもあります。
営業許可証を取っていれば好きな場所で営業でき、「より人通りの多い場所を探して営業場所を変える」など柔軟に対応できるのが特徴です。
キッチンカーでお弁当屋さんを始めるには、車に必要な設備を揃えるための費用がかかります。金額の目安は100万円から500万円程度で、水道や加熱調理器、お弁当を受け渡すカウンターなどの設備を整えます。物件を借りる必要がないので家賃はかかりませんが、営業する場所によっては場所代が必要です。
デリバリー専門
店舗を持たず、注文が入ったときに配達するデリバリー専門のお弁当屋さんもあります。
お客様が店舗を訪れることはないので立地に売上を左右されず、家賃や設備にかかる費用を抑えられるのがメリットです。
ただし、店舗を持たないためお客様に認知してもらいにくく、お店を知ってもらうための広告や宣伝に力を入れなければなりません。
デリバリー型のお弁当屋さんを開業する場合、配達を自店舗で行うかデリバリー業者を使うかによって必要な費用が変わります。デリバリーも自店舗で対応する場合、配達用の車やバイクの購入費用が必要です。一方、デリバリー業者を利用する場合は、キッチン設備と調理担当の人材がいれば開業でき、初期費用を大幅に抑えられます。
お弁当屋さんの開業に必要な資格や手続き
お弁当屋さんは食品を販売するため、開業するために必要な資格や手続きがあります。ここでは、お弁当屋さんの開業に必要な資格や手続きについて詳しくみていきましょう。
食品衛生責任者
食品衛生責任者は食品の製造や販売を行うために必要な資格で、食品を取り扱う店舗は食品衛生責任者を配置するよう食品衛生法で定められています。
特にキッチンカーやデリバリー専門で自分ひとりでお弁当屋さんを営業しようと考えている人は、必ず取得しておきましょう。
食品衛生責任者の資格は、各自治体で行われる講習会を受講し、講習後の試験に合格すると取得できます。受講料は1万円程度で、試験は講習内容がきちんと理解できていれば問題なくクリアできる内容です。また、栄養士や調理師などの資格を持っている人は食品衛生責任者に必要な知識を有しているとみなされるため、講習会を受講する必要はありません。
飲食店営業許可
食品を販売するには、飲食店営業許可を受けなければなりません。所轄の保健所に申請し、店舗の設備についての検査を受けたうえで問題なければ、飲食店営業許可が取得できます。
調理設備などについて細かい条件が設けられているので、申請前に保健所に相談にいくのがおすすめです。
キッチンカーの場合も同様に飲食店営業許可が必要で、運転席と調理場が仕切られているかどうかや排水タンクの容量など、キッチンカーならではのチェックがあります。車を手配する前に、満たすべき条件について保健所に確認すると安心です。
その他の資格・届出
食品衛生責任者と飲食店営業許可のほかにも、持っておくと安心な資格や必要な届出があります。
ここでは、上記2つの資格・届出のほかに必要な手続きについて紹介します。
信頼性が高まる調理師免許
調理師免許は、調理や栄養、衛生についての知識を持っていると証明できる国家資格です。
お弁当屋さんの開業に調理師免許は必須ではありませんが、取得すると信頼性が高まる可能性があります。
「調理師学校を卒業している」「パートやアルバイトで2年以上の調理業務の経験」のいずれかの条件を満たしていれば受験できるので、当てはまる人は調理師免許の取得を目指してみましょう。調理師免許があれば、食品衛生責任者の講習会受講が不要になるというメリットもあります。
自宅で開業する場合も保健所の許可が必要
自宅でお弁当屋さんを開業する場合も、保健所から飲食店営業許可を受け、食品衛生責任者を配置する必要があります。
飲食店営業許可を受けるには保健所が定める基準をクリアする必要がありますが、自宅のキッチンでは基準を満たせないケースが少なくありません。
例えば、衛生上の理由から床は水洗いできる必要がありますが、一般的な住居用の物件でこの条件を満たすのは難しいでしょう。自宅で調理したお弁当を販売したい場合は、保健所の条件を満たすようにリフォームを行う必要があります。
お弁当屋さんを開業する流れ
お弁当屋さんを開業するには、以下の流れで進めます。
- コンセプトを決める
- 事業計画を立てる
- 開業する物件を探す
- 融資を受ける
- 外装・内装工事
- 必要な資格・届出の対応
- 開業
はじめに、ターゲットや出店エリア、どのようなメニューを提供するかなど、開業したいお弁当屋さんのコンセプトを細かく決めていきます。コンセプトが決まったらお弁当の値段や月の売上、必要経費など、しっかりと事業計画を立てましょう。
次に、開業する物件を探します。希望の物件が見つかったら契約に進みますが、自己資金で物件取得費をまかなえない場合は必要に応じて融資を申請してください。
物件が決まったら外装や内装の工事を行います。工事期間中に必要な資格を取得し、工事が終了したら保健所の検査を受けて飲食店営業許可を取得しましょう。問題なく資格や営業許可を取得できたら、お弁当屋さんをオープンできます。
お弁当屋さんで売上を伸ばすためのコツ
お弁当屋さんが売上を伸ばすためには、以下のポイントを押さえましょう。
- POSレジを導入する
- オリジナルのメニューを考案する
- 商品の価格設定は客層に合わせる
それぞれのポイントについて、以下で解説します。
POSレジを導入する
POSレジとは、販売した商品の種類や個数、金額や日時など販売時のあらゆるデータを収集して分析できるレジのことです。
レジで会計をするだけで必要なデータを収集して分析できるため、時間帯ごとの売れ行きやよく売れる商品など、店舗を経営していくうえで役立つデータが簡単に手に入ります。
お弁当屋さんには導入が手軽なアプリタイプのPOSレジがおすすめです。タブレットやスマートフォンをレジとして使用できるため、小規模店舗やキッチンカーでも設置場所に困りません。
POSレジは機能が豊富なのも特徴で、在庫管理や多店舗管理、引換券機能など便利な機能が多く提供されています。例えば引換券機能を活用すると、メニュー数の多いお弁当屋さんでもオーダーや受け渡しのミスを防いで業務効率をアップさせられます。
POSレジ「スマレジ」のお弁当屋さんの導入事例を下記で紹介しているので、ぜひ参考にご確認ください。
スマレジ導入事例:かまどのうた 尼崎店
オリジナルのメニューを考案する
スーパーやコンビニなどお弁当を買える場所は多いので、「このお店のお弁当が食べたい」と思ってもらえるようなオリジナルメニューを考案しましょう。どこでも買えるようなお弁当では、お客様を獲得するのは困難です。
お店のコンセプトやターゲット層を意識して、お店の看板メニューになるお弁当を用意してください。看板メニューが評判になれば口コミを聞いて訪れてくれるお客様が増え、安定した経営につながります。
商品の価格設定は客層に合わせる
お弁当屋さんが売上を伸ばすには、メニューだけでなく価格設定も重要です。商品の価格は、客層に合わせて決めましょう。例えば学生の多いエリアなら価格設定は低めに設定し、オフィス街なら食材にこだわってやや高めの価格設定にするなど、どのような層をターゲットにするかで適切な価格帯が変わります。原価との兼ね合いも考慮しつつ、客層も意識した価格設定を行いましょう。
お弁当屋さんを開業する際にはPOSレジの導入を検討してみよう
お弁当屋さんは開業費用を抑えられるので、これから開業したいと考えている人におすすめです。
店舗型・キッチンカー・デリバリー専門と複数の種類があるため、どのようなお店を出したいか考えてみてください。
お店のタイプに関わらず、お弁当屋さんを開業するならPOSレジの導入がおすすめです。
POSレジのスマレジは商品の売上管理やと引換券機能など、お弁当屋さんにピッタリな機能を多く備えています。