居酒屋は、メニューによって客単価が大きく変わるため、メニュー表にこだわることが大切です。
本記事では、居酒屋のメニューにこだわるべき理由や上手に作るためのコツ、メニュー表の作成に便利なおすすめテンプレートサイトをご紹介します。
これから居酒屋を開業したい人や、新しくメニューを作りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。この記事を読んで、お客様がつい注文したくなるメニュー表を作りましょう。
この記事の目次
居酒屋のメニュー表はこだわることが大切!
メニュー表は、お店のコンセプトからおすすめの料理までお客様にダイレクトに伝える役割を担っています。
また、お店のイメージにも繋がりやすいので、居酒屋のメニュー表はしっかりこだわることが大切です。
たとえば、料理名をただ羅列したメニュー表は、読みにくかったり分かりにくかったりするので、たくさんの注文に繋がらない可能性があります。一方、料理がイメージしやすくなる説明文や料理の写真が載っていれば、お客様に興味を持ってもらいやすくなります。
魅力的な料理が並んでいるメニュー表を用意すれば、客単価は向上します。売上を伸ばすためにも、メニュー表のクオリティを高めることは欠かせません。
メニュー表を上手に作るためのコツ
お客様の目を惹きつけるメニュー表を上手に作るためのコツとして、以下の5つが挙げられます。
- 業態やターゲットに合ったメニュー表のデザインを選ぶ
- 看板メニューをはっきり見せる
- 値段を分かりやすく表示する
- 商品の名前が難しい場合はルビをふる
- 料理の写真を入れて視覚的にアピールする
メニュー表を作るときは、上記のポイントを押さえるように心がけましょう。
業態やターゲットに合ったメニュー表のデザインを選ぶ
まず、業態やターゲットに合わせてメニュー表のデザインを選ぶことが大切です。
メニュー表には1枚で完結するものからブックタイプまで、さまざまな形式があります。そのため、たとえばドリンクがメインで料理の数は少ない居酒屋は1枚に収める、ドリンクも料理も多い場合はブックタイプを活用するなど、店舗のタイプによって使い分けることがポイントです。
また、メニュー表のフォントはお店の雰囲気に影響を与えるため、なるべくお店のコンセプトに合わせることも大切です。和食の居酒屋であれば筆書体、レストランをイメージしたパブであればメイリオなど、お店の雰囲気を壊さないデザインを選びましょう。
文字が薄くて見えにくいMS明朝や崩れすぎている金文体などは、読めない人が出てきてしまう可能性があるため、なるべく控えるのが無難です。
看板メニューをはっきり見せる
看板メニューは、最も分かりやすく目につきやすい場所に記載しましょう。
これは、お店のコンセプトをお客様に端的に伝えるためにも心がけたいポイントです。たとえば、お刺身や煮つけなどを看板メニューとして大々的にアピールした場合、お客様に魚介料理に力を入れているお店であることが伝わります。
また、看板メニューの認知が広がれば、看板メニューを目当てに利用するお客様が増えるメリットもあります。お店のコンセプトやターゲットとお客様のニーズがマッチすれば、効率の良い売上アップが目指せるでしょう。
値段を分かりやすく表示する
メニュー表を作る際には、値段を分かりやすく表示することも大切です。値段を見て料理を決めるお客様はたくさんいます。
競合店よりも値段が高いなどが理由で全面に出したくない方もいるかもしれません。その場合でも値段をあえて分かりにくくするのではなく、相場より高い理由を説明し料理の質をアピールすることをおすすめします。値段より美味しさやクオリティーを求めるお客様も中にはたくさんいることを覚えておきましょう。
商品の名前が難しい場合はルビをふる
商品の名前が難しい場合はルビをふりましょう。
食材や料理の名前を耳で聞くことはあっても、漢字を見る機会が少ないケースがあります。特に、魚の名前や中華料理などは、漢字の読み方が分からない人が多いです。
読み方が分からないと、料理のイメージがしにくくなります。また、商品に興味があっても、読み方が分からないために注文しないお客様も中にはいるかもしれません。顧客満足度を向上し、売上に繋げるためにも、難しい漢字が使われている商品は必ずルビをふりましょう。
料理の写真を入れて視覚的にアピールする
料理の写真を入れて、視覚的にアピールすることも大切です。
視覚的な情報を与えることで、お客様はより具体的に料理のイメージができ、注文しやすくなります。ポイントは、美味しそうな配置や角度、色を意識することです。
たとえば、料理を美しく盛り付けて光の当たる角度で撮れば、料理が立体的になり、食欲のそそる写真になります。
品数が多く、すべての料理の写真を撮るのが難しい場合は、看板メニューや限定メニューなどお客様に注文してもらいたいメニューの写真を撮りましょう。また、お客様から注文されやすい人気メニューに絞り、視覚的にアピールするのもおすすめです。
おしゃれ感がたっぷり!手書きでメニュー表を作成するときのポイント
メニュー表を手書きで作成する場合、いくつかのポイントを覚えておくことで、おしゃれ感を出すことができます。特に意識すべきポイントは、線の使い方と文字の配置の2点です。
それぞれ、どのようなことに注意すべきか紹介するので、手書きでメニュー表を作成したい方は参考にしてみてください。
太い線と細い線でインパクトを出す
まずはじめに、太い線と細い線を組み合わせてインパクトのあるメニュー表を作成するのがおすすめです。
手書きには、自由に文字をアレンジできるメリットがあります。太い線と細い線を組み合わせると、存在感のある文字に仕上がります。
細い文字は美しく丁寧かもしれませんが、お客様の目に留まらなければ意味がありません。美しく書くよりも、お客様の目に留まりやすい目立つ表記を心がけることが大切です。一方で、文字を崩しすぎてしまうと今度は読めなくなってしまうので、やりすぎないように注意しましょう。
文字の配置に注意して読みやすさを意識する
手書きはパソコンと比べて、文字がずれやすいデメリットがあります。そのため、手書きでメニュー表を作成する場合は、読みやすいように文字の配置に注意することが重要です。基本的には文字の軸が直線に並んでいる方が読みやすいため、全体を通して文字が斜めに並んでいないことを確認しましょう。
文字の大きさにメリハリをつけたい場合は、料理名を書く前に鉛筆で薄く直線を引き、その線からずれないようにバランスをとりながら書いてみてください。いきなり文字を書くのではなく、さまざまな大きさの円を直線に沿って書き、その円内に収まるように文字を書くと、読みやすい位置をキープできます。
メニュー表にはたくさんの料理名や飲料名が並びます。全体を通して見たときに、バランスが保てているかを確認しましょう。
【無料も】簡単に作れる!メニュー表の作成におすすめのテンプレートやサイト
メニュー表をパソコンで作成したい方は、テンプレートや専用サイトの利用をおすすめします。
ここでは、特におすすめのサービスを6つご紹介します。手軽にメニュー表を作りたい方は参考にしてみてください。
Menu Express
Menu Expressは、飲食店のメニューを無料で作れるアプリで、25,000ダウンロードを突破しています。操作方法はとても簡単。料理の写真をスマホで撮影し、プロがデザインしたテンプレートを選択して文字を入力するだけです。居酒屋やカフェ、バー、バル、中華料理などさまざまな業態に対応しています。
テンプレートは600種類もあるので、お店のコンセプトにぴったりのデザインが見つかるでしょう。毎月新作が発表されるため、定期的にメニューを更新したい方におすすめです。
印刷連携機能があるため簡単に印刷でき、各SNSシェアの機能を活用すれば、SNSを活用した拡散も可能です。
Canva
Canvaは、ロゴやSNSコンテンツ、文書、印刷物など、さまざまなデザインを制作できるツールです。何千ものテンプレートの中からお店のコンセプトに合うデザインを探し、料理名や写真を組み合わせていきます。無料プランでもメニュー表を作成するのに十分な機能が搭載されているため、コストをかけずにデザインできます。
リボン、絵文字、写真枠などさまざまな素材を使えるので、オリジナル性の強いデザインに仕上げることができます。また、写真の彩度調節機能を使えば、撮影した料理の写真を修正できる特徴もあります。
作成したデザインはSNSに直接投稿することもできるため、新作メニューや季節限定メニューなどを拡散したいときにも活用できます。メニューのデザインにこだわりたい方は、ぜひ使ってみてください。
パワポン
パワポンは、パワーポイント専用のテンプレートを提供しているサービスで、累計ダウンロード数が340万を突破するほどの人気を集めています。テンプレートをダウンロードするだけで素早くメニュー表を作れる点が魅力です。
無料でダウンロードできるテンプレートは1,500点以上あり、少し修正するだけで本格的なメニュー表に仕上げることができます。また、パワーポイントなので、簡単に写真や文字を付け加えられイメージ通りに作成できます。
同じテンプレートでチラシなども一緒に作れるので、新メニューなどの広告を配布したいときにも活用できます。パソコンにパワーポイントがインストールされている方は、どのようなテンプレートがあるのかチェックしてみてください。
FOODS CHANNEL
FOODS CHANNELは、食をビジネスにしている方向けに情報を発信しているポータルサイトです。サービスの一環として、飲食店メニューのテンプレートを提供しています。230点以上の無料テンプレートが紹介されており、選択したテンプレートに文字と写真を入れるだけで、簡単にメニュー表が作れます。
居酒屋、洋食、中華、カフェなどさまざまな業態向けのテンプレートが揃っており、ドリンクメニュー用のデザインも別で用意されています。手っ取り早くクオリティの高いメニューを作りたい方におすすめです。
おしながき職人
おしながき職人は、メニュー表づくりの素材やテンプレートを無料でダウンロードできるサイトです。テンプレートは横向き横書き、横向き縦書き、縦向き横書きの3パターンに対応しています。また、Word形式とJPEG方式の2パターンでダウンロードできる特徴があります。
Word形式であれば、ダウンロードしたあとにパソコンでメニュー項目を編集できます。一方、JPEG形式であればすぐに印刷して手書きで書き込むことが可能です。他のサービスに比べると操作性がシンプルです。ただし、全体的に和テイストのデザインが多いので、和風居酒屋や和食レストランにおすすめのサービスといえます。
素材工場
素材工場は、イラスト素材やパワーポイントのテンプレートを全て無料でダウンロードできるサイトです。個人・商用利用を問わず利用でき、会員登録の必要はありません。他のサービスに比べてテンプレート数は少ないものの、さまざまなコンセプトに対応できるデザインが揃っています。
また、イラスト素材が豊富なので、メニューのテンプレートと組み合わせれば、オリジナル性の高いデザインに仕上げられます。定期的に新素材が追加されるため、季節限定料理などをピックアップして紹介するメニューと相性がよいでしょう。
居酒屋などの飲食店はメニュー表が大事!イメージに合ったメニュー表を作成しよう
メニュー表は売上にも影響を与えるので、しっかりこだわって作成することが大切です。看板メニューや値段をはっきり記載し、イメージしやすいように写真を入れ、クオリティーの高いメニュー表を作成しましょう。
また、手書きでメニュー表を作る場合は文字の配置やデザインに注意しましょう。手書きは文字がずれやすいので、バランスよく書くためにも、事前に鉛筆で線を引くのがおすすめです。
メニュー表のテンプレートを使えば簡単に作成できるので、本記事で紹介したサービスをぜひ活用してみてください。