美容師の間で人気を集めている新しい働き方「シェアサロン」。中でも、業界最高水準の80%売上還元で知られる「SALOWIN」は急成長を遂げています。
シェアサロンが生まれた背景や、美容業界が直面する課題への取り組みなど、SALOWINを運営するサロウイン株式会社様に詳しく伺いました。
美容業界の課題を背景にしたシェアサロンの台頭
シェアサロンは、フリーランスの美容師に美容室のスペースを貸し出し、使用料として費用をいただくビジネスモデルです。”シェアオフィスの美容室版”と考えていただけると、わかりやすいと思います。
シェアサロンの増加には、美容業界特有の厳しい労働環境や低賃金の問題が背景にあります。
例えば労働面では、美容師は土日の休日を取ることが困難で、親しい友人の結婚式などの人生の重要なイベントへの参加が難しい状況があります。収入面でも、東京で月に100万円以上を売り上げる美容師の実際の給与は20〜30万円程度にとどまり、売上の大部分がサロン側の収入となってしまいます。
このような美容業界特有の問題に直面し、美容師の地位向上や労働環境の改善に注力するという志を持って、2019年に当社を設立しました。
美容師の地位向上を目指して
当社のシェアサロンでは、売上の20%と固定費5万円をお支払いただくことで、残りの約75万円が美容師の収入となり、収入が2〜3倍に増加する可能性があります。さらに、ご自身のスケジュールに合わせた柔軟な働き方を実現できます。
また当社はSDGsに基づき、「Goods To Good」というプロジェクトを通じて女性の社会進出を支援しています。
美容業界では、結婚や出産後の女性美容師の復職が困難な状況があります。実際、全国に約54万人の美容師がいるものの、同数の休眠美容師も存在しています。この問題に対応するために、新店舗オープン時のお祝いの花代を女性や子供の支援に役立てるNPOに寄付し、社会貢献を行っています。
当社はシェアサロン以外に、一つの美容室をまるごとお貸しする「ALL SHARE」というサービスも提供しています。開業資金は当社が負担し、物件選び、サロン立ち上げの全プロセスをサポートします。さらに、オーナーが運営に集中できるようにバックオフィス業務の支援も行っています。
シェアサロンとALL SHAREを合わせて約70店舗を運営しており、多店舗展開に際してはPOSレジの「スマレジ」を利用し、売上の可視化と支払いの一元管理を通じて業務を効率化しています。今後も事業のさらなる拡大に向けて取り組んでいく予定です。( スマレジ活用事例はこちら)