2023年のゴールデンウィークに大阪の鶴見緑地公園で、スマレジ特別協賛の地域密着型フードイベント「はらぺこサーカス」が開催され、5日間で12万人以上の方が来場し、各種メディアやSNSで話題になるなど、大盛況のうちにイベントを終えました!
このイベントの立役者である出店店舗さんにインタビューをおこない、お店のことや、イベント出店の背景、当日のエピソード、スマレジサービスをご利用いただいた感想などをお伺いました。
今回インタビューしたのは、ふわふわ卵を乗せた炒飯が大人気の「チャーライ 極」の米島さんです。
この記事の目次
ふわふわ卵 × チャーハン = チャーライ
昔からハワイに住みたいという夢があり、その夢を叶えるために「らーめん 極」を創業しました。店名の”極(ごく)”という漢字は、「その道を極めていきたい」という想いからつけました。
しかし、当初はラーメンの売上がなかなか伸びず、ご飯物のメニューを増やそうということで、炒飯の追加を検討することになりました。
個人的に卵がたくさん入っている炒飯が好きなので、スプーンひとさじに必ず卵が入っているように、炒飯の上に卵を乗せたチャーハンをまかないで作ってみました。これがとても美味しかったので、メニューとして出したのが“チャーライ”(玉子のせチャーハン)の始まりです。おかげさまでお客様にもご好評いただき、ラーメン店の隣にチャーライを看板メニューとした「チャーライ 極」をオープンすることができました。
今は「らーめん 極」と「チャーライ 極」、焼きそばが看板メニューの「極食堂」の3店舗を経営しています。「極食堂」の焼きそばの麺は、ラーメン店で培った繋がりを活かして同じ製麺所から仕入れており、今後もラーメン店の原点をぶらすことなく、みんなで楽しく一生懸命やっていきたいと思っています。
「儲からなくても勉強になる」と思い、損を覚悟で食フェス出店に挑戦
はらぺこサーカスは規模も大きく来場者数が多いイベントなので、たとえ儲からなくても勉強になると思って出店を決めました。
実は野外での出店のためにキッチンカーを購入していて、早ければ今年の夏くらいにはスタートできればと準備を進めているところでした。ちょうどキッチンカーの許可が降りてすぐに、はらぺこサーカス出店のオファーをいただきました。
まだ何も準備ができていない状態でしたが、「ここで挑戦しなければ男じゃない!」と、損を覚悟でイベント出店に挑戦。
出店を決めたもののイベントは初めてだったので、どれだけ仕込みをしておけばいいのか、当日のオペレーションはどうなるのか、何を準備しておかないといけないのかなど、仕込みと段取りのイメージがつきませんでしたが、運営の方々の親身なサポートもあり、ひとつずつ疑問を解消していくことができました。
仕込みの数に関しては、昨年の平均や一番売り上げたお店の出数を参考値として教えていただき、「目標は高く!」ということで一番売り上げた店の数を参考に仕込みを準備しました。イベントを終えてみると、ほぼ予想通りの結果になりましたね。
最終日は残念ながら大雨で売上が落ち込みましたが、それも“野外イベントにおける天候の影響”を勉強できたという点で、ポジティブに受け止めています。また、どの店舗も料理が余っていたため、名刺と料理を持って「お世話になりました、またどこかでお会いしましょう」とご挨拶に回り、料理も交換させていただきました。
皆さんフレンドリーですごく楽しくて、お互い助け合う雰囲気で交流できたのが本当によかったです。自分たちは初めての出店だったので、過去に出店の経験があるお店の方から「あとで料理を交換しましょうね!」とお声がけいただいたのも嬉しかったし、心強かったです。
想定外のトラブルに見舞われるも出数を伸ばせた理由
当日はほとんど店舗で仕込んで行き、ご飯のみ現地で炊きました。ところが、効率を考えて無洗米を使用したところ、炊飯器が誤作動を起こすトラブルに見舞われました。近くの店舗も同じトラブルに見舞われていたところがあったと聞いています。
原因は、無洗米は通常のお米よりもひと粒が小さいことにありました。それにより炊飯器のセンサーが敏感に反応しすぎてしまい、炊飯が終わる前にスイッチが上がってしまうことがあるんだそうです。不幸中の幸いで、うちのスタッフが以前にも同じ状況に遭遇していた経験があったため、タイマーで時間を計って炊飯するというアナログな方法で乗り越えることができました。
また、一番想定外だったのが洗い物の大変さでした。
もちろんイベント会場に洗い場を用意してくださっているのですが、他の店舗さんも使われるので順番待ちの時間が発生しますし、こびりついたお米の粒の後始末などで思ったより時間がかかりました。
最初は遠くのイベントへの出店も考えましたが、今回のイベントへの参加を経て、洗い物や仕込みの時間を確保するには、お店の近くで開催されているイベントへの参加が現実的だと実感しています。
一番時間がかかる、卵を焼く作業を全員ができるように
初めての出店にも関わらず、うちの店舗は出数が多かったと運営の方からお聞きしました。出数を増やせた理由として、一番時間がかかる卵を焼く作業を全員ができるようにしたこと、仕込めるものはできるだけ事前に準備しておいたことが挙げられるでしょうか。
イベント中は合計8名のスタッフで運営しており、炒飯の担当に1人専属でついてもらい、 一番時間のかかる炒飯の上に乗せる卵はフライパンを4台を並べて全員で焼いていました。
また、様々なトラブルに備えて、予備のお玉やお鍋、両面テープ、長靴やカッパなど、色々なものを一式準備しました。これらは他のイベントでも使えるので用意しておいて損はないと思います。
数あるキャッシュレス決済をひとつの端末で
イベント中は「スマレジ・PAYGATE」を会計で利用したのですが、数あるキャッシュレス決済を一つの端末で行うことができて、説明さえ受ければどの年齢層のスタッフでも使える点が助かりました。
今、店舗では券売機を使っていますが、もし券売機を使わずに会計をすると考えたらスマレジ・PAYGATEがとても便利じゃないかなと感じています。最近では外国からの旅行客も戻り、お店にも外国人のお客様が多く来られるので、キャッシュレス決済の対応も進めていかないといけないと考えているところです。
また、今回スマレジと連携しているモバイルオーダー「LBB Cloud」を利用しており、モバイルオーダー経由の注文で売上を多く上げることができました。
モバイルオーダーは30分ごとに注文数の上限を設定できるので、初日は少ない数で設定して出数と調理スピードの感覚を掴み、2日目からは無理なくこなせる上限数に設定を変更しました。余裕を持たせすぎず、かといって無理もしすぎないちょうどいい数を設定できたことも、出数を伸ばせた理由のひとつかもしれません。
取材を終えて
炒飯好きの店主 米島さんのまかない料理から誕生した「チャーライ 極」さん。お店では西成名物のホルモンがたっぷりのった“西成チャーライ”も味わうことができます。大阪のシンボルである通天閣からもすぐなので、近くに来られた際はぜひお立ち寄りください。