飲食店の経営者でPOSレジを導入している人は増加傾向で、新たにPOSレジを導入しようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、POSレジの情報収集をしている飲食店経営者向けに、POSレジの普及率から市場規模、最新動向について詳しく解説します。この記事を読んで、POSレジの導入を検討してみてください。
この記事の目次
【データ】飲食店におけるレジに関わるシステム導入の普及率
レジに関わるシステムを導入することで、レジ対応がスムーズになったり過不足金の発生を防止したりとさまざまなメリットが期待できます。特に飲食店経営者が活用できる主なシステムは、POSレジとキャッシュレス決済システムの二つです。
この段落では、実際にどのくらいの飲食店経営者がPOSシステムを導入しているのか、またキャッシュレス決済システムを導入しているのかについて紹介します。システムの普及率を判断材料にしてみてください。
36.8%はPOSレジを導入している
飲食店.COMが飲食店.COM会員の飲食店経営者・運営者相手に、「現在、店舗で活用しているITサービスをお答えください。」と質問したところ、回答数516名の内36.8%(190名)がPOSレジを導入していることが判明しました。
また、「現在、店舗で活用しているITサービスの内、特に業務効率化に好影響を与えたシステム、またはサービスを選んでください」との質問では、回答者453名の内19%(約86名)が多機能型POSレジと回答していました。
以上のことから、飲食店経営者の約40%がPOSレジを導入し、約45%の方が特に業務に効果があったと認識していることが分かります。POSレジを導入すれば半数近くの飲食店経営者が業務効率が上がったと判断しているので、業務効率アップを狙う方法の一つといえるでしょう。
48.3%はキャッシュレス決済システムを導入している
先ほどの店舗で活用しているITサービスに関する調査で、キャッシュレス決済(電子マネー決済やQRコード決済など)と回答した方は48.3%(249名)で回答の中で最も高い数字でした。
また、同じく業務効率化に好影響を与えたシステムでも支持率がトップで、21.2%(約96名)の方がキャッシュレス決済に対して高評価を示しています。キャッシュレス決済を導入した249名の内、約96名の飲食店経営者が業務効率アップを認識しているため、POSレジに加えてキャッシュレス決済の導入も検討してみてはいかがでしょうか。
POSレジの市場規模と最新動向
株式会社矢野経済研究所が行った国内のPOSターミナル市場の調査によると、2017年には出荷台数22万7,056台、出荷金額769億300万円(推定)の市場規模まで成長したことが明らかになりました。
その後の18年には出荷台数19万9,077台、出荷金額660億2700万円(推定)、19年には出荷台数16万7,531台、出荷金額609億3,700万円(推定)と安定してPOSレジの需要が拡大しています。
この時期は3大コンビニエンスストアチェーンがPOSシステムの機器リプレースを実施したことが重なりましたが、消費増税やEMV(ICチップ搭載クレジットカード統一規格)への対応でPOSレジの導入に踏み切った飲食店経営者も多かったのでしょう。
しかし、順調にPOSレジの市場規模は拡大傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により大きく売上を落とした企業が続出し、設備投資を控える企業も増加しました。また、コンビニをはじめとする多くの企業の機器リプレースが一巡したその結果、20年度のPOSレジの市場規模は、出荷台数が前年度比78.4%の13万1,320台(推定)、出荷金額が前年度比74.9%の456億3,500万円(推定)といわれています。
それでも、順調に市場は拡大していることは確かで、人手不足解消や人件費カットを目的にセルフレジやセミセルフレジの導入を進めている企業や個人経営者も増えているのが現状です。レジ業務の効率化や顧客満足度向上につながる対策なので、これからはセルフレジやセミセルフレジに対応したPOSレジが普及することになるでしょう。
顧客管理から売上分析まで!POSレジを店舗に導入し活用するメリット
POSレジを店舗に導入することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 商品情報や顧客情報を収集でき、動向を分析できる
- 業務が効率化され、レジ対応がスムーズになる
- 人為的ミスを防止し、顧客満足度向上につながる
- 内部不正の発生を軽減できる
- 複数店舗の一括管理が可能になる
POSレジを通して商品を販売することで、商品ごとのデータを集計することができ、分析結果をもとに販売戦略を企てることが可能です。また、レジ処理が簡略化され従業員による複雑な対応が減るため、従業員の負担が軽減されるだけでなく教育もしやすくなるでしょう。
さらに、手入力がなくなるため、レジの打ち間違いを予防することができ、人為的ミスによってお客様を待たせることも少なくなります。システム上内部不正が難しくなることや複数店舗の管理をまとめてできるなど経営者にとって嬉しい機能も豊富です。
導入費用はかかりますが、補助金・助成金制度を活用すれば(詳細はサービス提供者にご確認ください)低コストでPOSレジを導入できるため、前向きにPOSレジの導入を検討してみてください。
飲食店にイチオシのPOSレジはスマレジ
飲食店経営者でPOSレジの導入を検討している方は、スマレジの導入をおすすめします。
スマレジは無料で始めることができるクラウド型のPOSレジで、あらゆる業種にも対応しており、リアルタイムで売上分析できる点が魅力の一つです。
特に飲食店経営者におすすめの機能がモバイルオーダー機能で、対面接客をなくすことができ、人材不足対策や人件費カット、新型コロナウイルス対策などに効果があります。主要なQRコード決済にも対応しているので簡単にキャッシュレス決済を導入することも可能です。
基本のレジ機能が使える無料プランがあることはもちろん、導入から30日間は無料で全ての機能を活用できます。飲食店と相性が良いので、前向きに導入を検討してみてください。