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レジ 2023/10/02 2024/03/12

NSIPSとは?主要な連携機器や医療機関におすすめのPOSレジを紹介

薬局などの医療機関では、様々な精密機器を扱うため、業務工程が多い点が課題に挙げられます。

また、あらゆる情報をデータとして管理するので、業務効率を高めるためには主要な機器との連携が必須です。そこで、NSIPSを活用する医療機関が増えています。

本記事では、NSIPSの概要や連携できる機器、導入するメリットについて紹介します。最後には、NSIPSに対応しているPOSレジにも触れているので、医療機関の業務効率を改善したいとお考えの方は最後までご覧ください。


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この記事の目次

 

NSIPSとは

NSIPSとは「New Standard Interface of Pharmacy-system Specifications」の略語で、日本語で「調剤システム処方IF共有仕様」を意味します。

簡単に言うと、医療機関で利用されているレセプトコンピューターや調剤鑑査システム、錠剤・散薬自動分包機等の調剤システムを連動させるシステムのことです。

このシステムは、2005年に福岡県薬剤師会が策定したもので、2012年4月からNSIPS®に関する著作権が日本薬剤師会に移管されました。

薬局を中心に現在は医療安全対策や業務のICT化(情報通信技術の活用によりコミュニケーションの円滑化やサービス向上を図ること)目的で、各調剤工程でシステムが導入されています。しかし、メーカーの異なる調剤システムを連動することはコストが高く、複雑な仕組みを用意しなければなりません。

そこで、その課題を解決するために開発されたのがNSIPSで、このシステムを介することで、メーカーの異なるシステムを連携させることができます

 

NSIPSの連携機器

NSIPSと連携できる機器はいくつかあります。主な連携機器は以下の5つです。

  • レセコン(レセプトコンピューター)
  • 電子薬歴
  • 全自動分包機
  • 薬袋発行機
  • 調剤監査

各機器の説明と連携後のできることについて紹介します。

 

レセコン(レセプトコンピューター)

レセコンとは、診療報酬明細書(レセプト)を作成するためのコンピュータで、医療機関の窓口業務で使われています。

メーカーによって違いはありますが、基本的には以下の3点の機能があります。

  • 診療内容の入力
  • 保険点数の自動計算
  • 入力データの点検

レセコンに診療内容を入力し、それに応じたコードや品番を入力することで、自動で診療報酬が計算されるようになっています。

また、電子カルテと一体化している場合、カルテの情報が共有されているので、瞬時にレセプトを発行することも可能です。入力データも即チェックでき、修正も素早くできるため業務効率がアップします。

 

電子薬歴

電子薬歴とは、患者の基礎情報や処方内容、患者の体質、服薬情報など薬剤に関する情報を記録した電子システムのことです。

電子データとして保管できるため、管理スペースや紛失の問題を一度に解消することができるようになりました。レセコンと連携することで、診療結果をもとに薬歴を更新できるので、処方内容等を手入力する必要がなくなります。

ちなみに、薬剤服用歴の記録において、同一患者に関する全ての記録は必要に応じて参照できるように保存や管理をしなければなりません。

また、情報の最終更新日から3年間は保存する義務があります。詳細は厚生労働省のサイトも確認するようにしましょう。

 

全自動分包機

全自動分包機とは、システムに処方内容を入力することで、該当する薬を自動的に一包化してくれる機械のことです。

レセコンや電子薬歴と連携することができれば、レセプトを作成するだけで、処方内容を更新することができます。

全自動分包機を導入するだけでも薬剤師の手間を削減できますが、レセコンなどの情報を共有できるようになれば、より業務効率化を図ることができるでしょう。

 

薬袋発行機

薬袋発行機とは、薬を包むための薬袋や封筒、ラベル等を印刷することができるプリンターのことです。

薬袋には様々な種類がありますが、平薬袋や角底薬袋、裏透明薬袋、ロール紙などいずれのパターンでも対応することができます。この機械を導入することで、登録した薬剤情報を正確に印字することが可能です。

また、レセコンなどのシステムと連携することで、薬袋発行機に情報を入力することなく、ボタン1つでレセコン内にあるデータを印刷できます。

薬剤情報は命にかかわる恐れがあるため、1つの不備も許されません。入力ミスといった人的ミスを防ぐことにも繋がるでしょう。

 

調剤監査

調剤監査とは、用意された薬が処方内容通りになっているか確認するシステムで、薬事業務において、調剤事故を防ぐために最も重要な業務の1つです。

調剤を行った人とは異なる薬剤師を行うのが一般的ですが、人的コストを削減するためにコンピューターを活用する薬局も増えています。

NSIPSと連携し、レセコン等の情報を一元管理できるようになれば、正確な処方内容と照らしあわえて調剤内容を確認することができます。

NSIPSと連携することで、調剤監査の精度を高められるでしょう。


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NSIPS連携機器を導入するメリット

NSIPSを薬局などに導入することで、いくつかのメリットがあります。主なNSIPS連携機器の導入のメリットは以下の2つです。

  • コスト削減に繋がる
  • 業務効率改善になる

順に説明するので、NSIPS連携機器の導入を検討する際の参考にしてください。

 

コスト削減に繋がる

NSIPS連携機器を導入することで、コスト削減に繋がります。先ほど紹介した機器を稼働させるためには、それぞれ専用ソフトを利用する必要があり、独立して利用する場合は、各システムごとに費用がかかります。

しかし、NSIPSでまとめて管理することで、たった1つのソフトを利用すればよいので、システム費用を抑えることが可能です。

異なるメーカー機器間でデータを送受信する際に、通信費等もかかりますが、同システムであればデータを共有することで、通信費も抑えられます。

 

業務効率改善になる

NSIPS連携機器の導入によって業務効率改善を実現できます。同一システムに対応している機器を導入すればよいため、機器の入れ替えがスムーズになります。

NSIPS連携している機器で揃えれば、NSIPS経由でデータを送受信できるので、異なるメーカーを使用していても情報活用の手間がかかりません。機器間の情報のやり取りが緩和されるため、使用者の負担軽減に繋がるでしょう。

また、POSレジとも連携することができ、会計業務が効率的になります。たとえば、薬局の顧客は、処方箋をもとに用意された薬だけではなく、一般医薬品等を購入することもあります。従来の方法では会計を別にしなければならず、レジ対応に時間がかかる点が課題でした。

しかし、POSレジと連携し、レセコンのデータを共有すれば、処方箋による医薬品と一般医薬品を同時に会計することが可能になります。処方箋をもとにレジ登録する必要がなくなるので、入力ミスの防止に加え会計スピードの向上も図れるでしょう。

 

POSレジとは

そもそもPOSレジとは、顧客情報や販売情報を自動記録・集計するシステムが搭載されたレジのことです。

POSレジを介して会計処理をすることで、会計に関する情報を初め、顧客の情報を蓄積し、分析に役立てることができます。POSレジは各業界に特化したシステムが開発されており、薬局に特化したPOSレジも展開されています。

先ほど紹介したように、従来のレジであれば、処方箋による医薬品と一般医薬品を別に会計しなければなりませんが、POSレジは合算会計が可能で、煩雑な処理をする必要がありません。

会計業務がボタン操作で簡単に行うことができるため、スタッフの業務負担の軽減に繋がります。NSIPSと同時にPOSレジの導入を検討しましょう。

POSレジの導入を検討している方に向けた資料「業種別POSレジの選び方・比較」を無料でご用意しています。「飲食業」「小売業」「医療」における、POSレジの選び方や比較などを掲載していますので、ぜひご活用ください。

 

NSIPS対応のおすすめPOSレジ

NSIPSに対応しているPOSレジとして、スマレジがおすすめです。

スマレジは、iPadやiPhone、iPod touchアプリを使った無料POSシステムで、薬局などの医療機関と相性の良い性能を備えています。

ここでは、スマレジの基本的な情報や薬局などの医療機関がスマレジを導入するメリットについて紹介します。NSIPSとあわせてPOSレジの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

スマレジとは

スマレジとは、市販のタブレットやスマホをレジとして活用できるクラウド型のPOSシステムです。

市販のタブレットがレジ本体の代わりになるため初期費用が安く、レジの基本機能は0円から利用することが可能です。タブレットやスマホを設置するくらいのスペースがあれば設置可能なので、省スペースで利用できます。

また、クラウドサービスなので、機能も自動でアップデートされ、システムの入れ替えをする必要がありません。規模の大きさによってプランを選べるため、高いコストパフォーマンスが期待できます。サポートスタッフは認定制度をクリアしたPOSレジのエキスパートで構成されているので、困ったときも速やかに解消することができるでしょう。


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薬局などの医療機関にスマレジを導入するメリット

薬局などの医療機関にスマレジを導入するメリットについて説明します。主なメリットは以下の5つです。

  • 各種レセコン・電子カルテと連携が可能
  • 病院会計と連携できる
  • 自動釣り銭機と併用で感染症防止にもなる
  • 様々な決済手段に対応できる
  • 誰でも簡単に操作しやすい

 

各種レセコン・電子カルテと連携が可能

スマレジは、各種レセコンや電子カルテと連携できます。たとえば、レセコンと連携することで、会計対応をする際にスマレジのシステム上で会計情報を表示させることができ、スムーズに精算処理をすることが可能です。スマレジは、以下のレセコンや電子カルテと連携できます。

  • 日医標準レセプトソフト
  • MRN
  • MAPs for CLINIC
  • CLIUS(クリアス )
  • BrainBox V Ⅲ

レセコンや電子カルテの状況をそのまま会計に活用できることから、手作業によるレジ登録がなくなり、業務効率が格段にアップするでしょう。

病院会計と連携できる

病院会計と連携できるため、会計業務の効率化を図ることができます。

 

スマレジはNON-PLU機能(事前に価格を登録したバーコードを読み取ることで、その価格を直接レジに反映させる機能)を備えており、領収書に印字されたバーコードを読み込むことで、会計情報を瞬時に表示させることが可能です。

そのため、レセコンや電子カルテと連動していない会計情報もレジ登録できるため、幅広い運用が実現します。スマレジ・アプリで簡単にNON-PLUバーコードを設定できるので、応用が利く点がメリットです。

 

自動釣り銭機と併用で感染症防止にもなる

自動釣り銭機と併用することで、感染症対策としても効果が期待できます。

近年は新型コロナウイルスの流行により感染症対策の意識が高まっており、特に医療機関では最新の注意を払わなければなりません。コロナをはじめ、様々な感染症の感染原因として、現金の受け渡しがあります。

不特定多数の人が触るため、紙幣や硬貨にウイルスが付着している可能性が高く、お金に触れた手で直接顔等を触ってしまうと、ウイルスに感染するリスクが高まります。従来の方法では、患者と会計スタッフが現金を受け渡しするのが一般的なので、スタッフや患者が感染する可能性が高かったです。

しかし、自動釣り銭機によって現金の受け渡し回数が減れば、感染リスクが低下します。現金の受け渡し機会を減らすだけでも、感染症対策として効果的でしょう。

 

様々な決済手段に対応できる

スマレジは様々な決済手段に対応できます。従来は現金決済が一般的でしたが、現在はキャッシュレス決済の普及により、あらゆる決済手段に対応することが求められるようになりました。スマレジを導入すれば、以下の決済手段を導入することができます。

  • クレジットカード
  • 電子マネー(iD、QUICPay、WAON、Suicaなど)
  • QRコード決済(PayPay、d払い、楽天Pay、メルペイなど)

医療会計は、治療内容によっては高額になるケースも少なくありません。決済手段が現金飲みだと、持ち合わせの現金で会計が足りなくなる不安を持つ患者もいるでしょう。また、キャッシュレス決済は、サービスによってポイントが付与されたり、還元キャンペーンが実施されていたりすることもあることから、高額決済ほどキャッシュレス決済を望む人が増えます。

キャッシュレス決済を希望する患者の多くが、キャッシュレス決済に対応している医療機関に流れる可能性もあるため、もし現金決済のみの対応であれば、機会損失を招く恐れがあります。逆を言えば、キャッシュレス決済に対応することで、一定の集客効果が期待できるでしょう。

誰でも簡単に操作しやすい

スマレジは機能性が充実している一方でシンプルな設計になっており、誰でも簡単に操作できるようになっています。

機械に疎い方でも直感的に操作できるため、研修に大きな時間を割く必要も無いでしょう。操作するスタッフに負担がかからないだけでなく、スタッフ教育の負荷も軽減できる点が魅力です。

 

NSHIPS対応機器を導入しよう

薬局などの医療機関には、NSHIPS対応機器の導入をおすすめします。NSHIPS対応機器を導入することで、データ共有が可能になり、業務効率をアップさせることができます。また、あわせてPOSレジも導入すれば、会計業務も効率化され、スタッフにかかる負担の軽減も期待できるでしょう。

スマレジでは、薬局などの医療機関に特化したPOSシステムを提供しています。無料で始められるので、POSレジに興味のある方はぜひご相談ください。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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