QRコード決済サービスを導入して効果を売上アップに繋げたい場合、各サービスの特徴をしっかり把握して、適切なサービスを選ぶことが大切です。
本記事では、QRコード決済サービスの選び方や人気の種類を紹介します。QRコード決済サービスを決める際の参考にしてみてください。
この記事の目次
どれがいい?QRコード決済サービスの選び方
まず始めに、QRコード決済サービスの選び方について紹介します。
導入・運用コストや決済手数料で選ぶ
QRコード決済サービスを選ぶときは、導入や運用コストだけではなく、決済手数料にも注目することをおすすめします。導入コストとは、端末やシステムを導入する際に初段階で発生する費用のことです。一方、サービスを継続的に利用するために発生する月額費用のことを運用コストと言います。
決済手数料とは、QRコードによる決済時に売上金から引かれる手数料のことです。決済手数料率はQRコード決済サービスごとに決められており、売上金からその利率で算出した金額が引かれます。決済手数料率が低いほど、手元に残る金額は大きくなるので、なるべく決済手数料率が低いサービスを選ぶことが重要です。
QRコード決済サービスの導入による初期費用や月額コスト、決済手数料は、店舗の利益に大きく影響を与えます。集客や客単価が伸びても、アップした売上よりもQRコード決済のコストの方が高ければ、導入する意味はありません。特に決済手数料はQRコード決済サービスによって差があるので、QRコード決済サービスを導入する際には、事前に確認しておくことが大切です。
利用者の数が多いQRコード決済サービスを選ぶ
QRコード決済サービスを選ぶときは、利用者の数も考慮しましょう。サービスを利用している人が多いほど、集客効果が期待できます。
QRコード決済の利用者は全体的に増えているものの、サービスによって利用者の数には差があります。どのサービスを導入するか迷った場合は、より人気でユーザー数の多い種類を選んでおけば間違いありません。
違いを徹底比較!お得でユーザーに人気のQRコード決済サービス7選
次に、QRコード決済の中でも特に人気で利用者の多いサービスを紹介します。今回は、数あるサービスの中から6種を厳選しました。各サービスごとに特徴や人気の理由、料金を紹介するので、サービス選びの参考にしてみてください。
PayPay
PayPayは、QRコード決済の中でも圧倒的なユーザー数を誇り、最も人気のあるサービスです。ポイント還元キャンペーンが特徴的で、大々的なキャンペーンを定期的に行っているため、ユーザーから高い評価を集めています。他にも、店舗独自のクーポンを発行できるため、訴求効果も期待できるでしょう。
また、申込みから導入まで日数が約1週間と短い点も嬉しいポイントで、思い立ってからすぐにQRコード決済を導入できます。QRコード決済サービスの中で一番手に来るので、PayPayの導入は必須です。
- 運営企業
- PayPay株式会社
- 利用者数
- 4,500万人~
※2022年1月時点
- 導入日数
- 約1週間
- 支払い方法
- 前払いタイプ
- 入金タイミング
- 月1回(月末締め最短翌日入金)
PayPayの料金
PayPayの料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 1,980円
- 決済手数料
- ・PayPayマイストア ライトプラン加入:1.6%
・PayPayマイストア ライトプラン未加入:1.98%
- 入金手数料
- ・PayPay銀行:20円
・その他金融機関:200円
初期費用は無料かつ、決済手数料が1.6%と業界最安値になっています。また、PayPay銀行を開設し、紐づけることで入金手数料を限りなく抑えることが可能です。QRコード決済サービスの中でも最もユーザー数が多く、導入コストも抑えられるので、どのサービスを導入すればよいのか迷ったときにはぜひ検討してみてください。
LINE Pay
LINE Payは、LINEアプリを使って決済を行う方法です。LINEユーザーが全員利用できるサービスなので、潜在的なLINE Payユーザーがたくさんいます。
LINE Payでは、決済が完了すると同時にLINE公式アカウントの友だち追加を促せる特徴があります。LINE公式アカウントに登録しているユーザーに対してメッセージを送れるため、効率良くプロモーションを行えます。
申込みをして審査が終了すると、キット(QRコードやステッカーなど)が届くので、気軽に導入できます。入金のタイミングも早く、月の売上をすぐ現金化できるのも人気の理由です。
- 運営企業
- LINE Pay株式会社
- 利用者数
- 4,000万人
※2021年6月時点
- 導入日数
- 最短10営業日以内
- 支払い方法
- 前払いタイプ
- 入金タイミング
- 月1回(月末締め翌月第3営業日入金)
LINE Payの料金
LINE Payの料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 無料
- 決済手数料
- ・物販/サービス:3.45%
・デジタルコンテンツ:5.5%
- 入金手数料
- 250円
初期費用と月額費用が無料で、導入コストを抑えられる点は大きな魅力です。月額費用が発生しない分、決済手数料は業界の中でもやや高めに設定されています。そのため、QRコード決済だけではなく、幅広いニーズに対応する目的で導入されることが多いです。複数のQRコード決済を導入したいと思っている方は、選択肢の1つに入れてみてください。
メルペイ
メルペイは、フリマアプリのメルカリで決済を行う方法です。
他のQRコード決済とは異なり、メルカリの売上金をそのまま残高として利用できます。売上金があれば現金をチャージする必要がないので、QRコード決済の中でも特殊なサービスです。メルカリのユーザーの数だけ利用される可能性を秘めているため、導入することでかなりの集客効果が期待できます。
メルカリをお小遣い稼ぎとして利用するユーザーが多いため、客単価が低い小売店などと相性が良いです。クレジットカードを所有できない未成年にも多くのユーザーが見られるため、若い客層の店舗は導入を検討してみてください。
- 運営企業
- 株式会社メルペイ
- 利用者数
- 1,000万人
※2021年4月時点
- 導入日数
- 約1週間
- 支払い方法
- 前払いタイプ
- 入金タイミング
- ・月1回(月末締め翌月10日入金)
・月2回(15日締め25日入金、月末締め翌月10日入金)
メルペイの料金
メルペイの料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 無料
- 決済手数料
- 2.6%
- 入金手数料
- 200円(1万円以上の場合は無料)
QRコード決済サービスの中でも良心的な価格設定になっています。初期費用と月額費用は一切かからず、決済手数料も相場より低めです。また、事業で導入する場合は1万円以上の入金になるケースが多いので、実質入金手数料も無料といえるでしょう。低コストでQRコードを導入したい方におすすめです。
楽天ペイ
楽天ペイは、楽天ポイントを貯められるQRコード決済の方法です。ユーザー側には、楽天ペイで支払いをすることで効率良く楽天ポイントを貯められるメリットがあります。そのため、楽天サービスを利用しているユーザーに対して高い集客効果が見込めるでしょう。
他のQRコード決済と大きく異なる点は、入金のタイミングです。楽天銀行と紐づけしていれば、売上金が自動で翌日に入金され、楽天銀行以外でも振込を依頼すれば翌日に現金化できます。楽天サービスと相性が良いので、楽天銀行を活用している方は、導入を検討してみてください。
- 運営企業
- 楽天ペイメント株式会社
- 利用者数
- 非公開
- 導入日数
- 約1~3週間
- 支払い方法
- 後払いタイプ
- 入金タイミング
- ・楽天銀行:翌日自動入金
・楽天銀行以外:入金依頼後翌日入金
楽天ペイの料金
楽天ペイの料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 無料
- 決済手数料
- ・お客様のお支払元が楽天カード:3.24%
・お客様のお支払元が楽天カード以外:3.74%
- 入金手数料
- ・楽天銀行:無料
・楽天銀行以外:330円
楽天ペイは初期費用と月額費用が無料ですが、決済手数料が他のQRコード決済と比べるとやや高めです。ただし、楽天銀行と紐づけることで、翌日に無料で自動入金してもらえるため、すぐに現金化したいけど振込手数料を負担したくない方におすすめします。
au PAY
au Payは、業界最大級の会員数2,500万人を突破し、ユーザ数がじわじわと伸びているサービスです。auユーザーでなくても利用できPontaポイントを貯められるので、一定数のユーザーがおり、集客効果が期待できます。
また、24時間のサポート体制が整っているため、システムの扱いに慣れていない方でも安心して利用できます。さらに、2段階認証によりセキュリティ対策もばっちりです。
KDDI原資をもとに大規模キャンペーンが定期的に実施されるので、新規顧客の獲得も狙えるでしょう。他のQRコード決済に比べるとまだ知名度は低いかもしれませんが、今後の伸びしろが期待できるサービスです。
- 運営企業
- auペイメント株式会社
- 利用者数
- 3,460万人
※2021年9月時点
- 導入日数
- 最短1週間
- 支払い方法
- 後払いタイプ
- 入金タイミング
- ・月1回(月末締め翌月末日入金)
・月2回(15日締め翌月15日入金、末日締め翌月末日入金)
au PAYの料金
au Payの料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 無料
- 決済手数料
- 2.6%
- 入金手数料
- 無料
初期費用や月額費用が無料にもかかわらず、決済手数料が2.6%と業界でも低く設定されています。また、入金手数料が無条件で無料な点も魅力です。小規模事業を営み、利益を少しでも確保したい方は導入を検討してみましょう。
d払い
d払いは、QRコード決済の中でも特に勢いのあるサービスです。
大々的にポイント還元キャンペーンが実施されており、dポイントを提携している店舗も急増しています。そのため、ポイントを貯める目的で利用するユーザーが増えています。dポイントクラブ会員は7,800万人を超えており、ますますユーザーの増加が見込まれるので、大幅な集客アップを目指すなら導入しておきたいサービスです。
PayPayに次いでユーザー数が多いので、PayPayとあわせて導入するのがおすすめです。
- 運営企業
- 株式会社NTTドコモ
- 利用者数
- 3,943万人
※2021年9月時点
- 導入日数
- 最短1週間
- 支払い方法
- 後払いタイプ
- 入金タイミング
- 月2回(15日締め当月末入金、月末締め翌月15日入金)
d払いの料金
d払いの料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 無料
- 決済手数料
- 2.6%
- 入金手数料
- 無料
au Payと同様に、初期費用、月額費用、入金手数料が無料で利用できます。また、決済手数料が2.6%と低く、2022年9月30日までは決済手数料も無料なので、お試し感覚で利用しやすいサービスとなっています。高い費用対効果が期待できることから、導入する価値は高いでしょう。
WeChatPay
WeChatPayは、中国でよく使われているQRコード決済です。人民元から円への自動精算が可能なので、中国のユーザーは日本円を持っていなくても買い物を楽しめます。日本人で使用する人は少数ですが、中国人など海外のユーザーは多いため、インバウンド対策として効果的です。
中国人観光客が多く訪れる地域の飲食店やお土産店は、導入するだけで大幅な集客と売上アップが見込めるでしょう。
- 運営企業
- テンセント
- 利用者数
- 約6億人
※2022年5月時点
- 導入日数
- 最短1週間
- 支払い方法
- 後払いタイプ
- 入金タイミング
- 月2回(要問合わせ)
WeChatPayの料金
WeChatPayの料金体系は以下のとおりです。
- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 無料
- 決済手数料
- 3.5%
- 入金手数料
- 250~500円
初期費用と月額費用はかからないので、インバウンド対策として導入しやすくなっています。また、中国のサービスにもかかわらず決済手数料が3.5%と良心的です。ただし、入金手数料が高い傾向があります。海外の観光客が多い店舗は、ぜひ前向きに検討してみてください。
電子マネーなど他のキャッシュレス決済も導入したい場合は「マルチ決済端末」がおすすめ!
QRコード決済とは別に電子マネーやクレジットカード決済の導入も検討している方は、マルチ決済端末の導入をおすすめします。マルチ決済端末とは、1つの端末でさまざまな決済方法に対応できる端末のことです。
たとえば、QRコードを読み取るカメラ以外に、ICカードやクレジットカードを読み取るカードリーダーが搭載されている端末などがあります。顧客満足度向上に繋げたい方は、あらゆるキャッシュレス決済手段に対応できるように、マルチ端末の導入を検討してみてください。
スマホで簡単に決済できるQRコード決済を導入して売上アップを目指そう
QRコード決済サービスを導入するとお客様の支払い方法の選択肢が増えるため、全体的に売上アップに繋がります。また、QRコード決済サービスはPOSレジと連携することで、業務効率アップを図ることが可能です。
数あるサービスのなかから、いくつかのサービスをピックアップするのは簡単なことではありません。そこで、おすすめしたいのが決済サービス「スマレジ・PAYMENT」です。
1台でクレジット、電子マネー、QRコードに対応。端末代金0円&決済手数料3.24%が安くなるキャンペーン中ですのでクレジットカード決済の導入をお考えの事業者様は、ぜひ利用をご検討ください。