Powered by

Home 決済 クレジットカード加盟店審査に落ちないための準備方法とは?

決済 2021/12/03 2024/03/14

クレジットカード加盟店審査に落ちないための準備方法とは?

店舗にクレジットカード決済を導入するためには、クレジットカード加盟店審査を受けなければなりません。クレジットカード決済の導入を検討していると、「どのような審査なのか」「審査を受けるときは何に気をつけるべきなのか」など、気になる点が多いでしょう。

この記事では、クレジットカード決済の導入を検討している事業者の方に向けて、クレジットカード加盟店審査について徹底解説します。審査を受ける前に、審査内容や必要書類、審査に落ちる理由などをチェックしておきましょう。



クレジット・電子マネー・QRコード
キャッシュレス決済はこれ一台で解決
詳しく見てみる

 

この記事の目次

 

クレジットカード決済は個人事業主や小規模ビジネスの中でもニーズが高まっている

クレジットカード決済とは、利用代金を後払いするクレジットカードを用いた決済のことです。キャッシュレス決済の中でもニーズの高い決済方法で、経済産業省は2025年までに40%程度のキャッシュレス化を目指しています。※1

クレジットカード決済を導入すると、新規顧客の獲得につながるのがメリットのひとつです。日常的にキャッシュレス決済を活用している人の中には、あまり現金を持ち歩かず、現金支払いしかできない店舗は避けるという人もいます。クレジットカード決済を導入することで、このような顧客を新たに獲得できるだけではなく、リピート率の向上にも繋がるかもしれません。

また、クレジットカード決済の利用者は、現金支払いの顧客よりも1.7倍多くの金額を使うという調査結果もあり、顧客単価の向上も期待できます。※2

※1 経済産業省「キャッシュレスの現状及び意義」」
※2 日本経済新聞「クレジット利用学、現金の1.7倍

 

クレジットカード決済を導入する際には加盟店審査が必要

クレジットカード決済を導入するには、加盟店審査を受ける必要があります。クレジットカード決済用の機械を購入しただけでは利用できないので、注意してください。しっかり準備をして審査を受けなければ、審査に落ちてしまう可能性もあります。

ここでは、クレジットカード加盟店審査について詳しく解説します。審査の概要や審査内容、審査に落ちる理由などを紹介するので、審査を受ける前に確認しておきましょう。

 

クレジットカード加盟店審査とは

クレジットカード加盟店審査とは、クレジットカード決済を利用しても問題ない店舗かどうかを、クレジットカード会社が審査するものです。個人でクレジットカードを作る際に審査が必要になるのと同様、クレジットカード決済を導入する店舗も審査を受けなければなりません。

クレジットカード決済はカード会社が一時的に代金を立て替えて店舗に支払い、後日消費者から代金を回収するという仕組みです。消費者・店舗・クレジットカード会社の三者間で信用関係が必要で、そのために事前に審査を行います。

何らかのトラブルで代金が回収できない場合、損失が発生するのはクレジットカード会社です。そのような事態を防ぐため、加盟店審査をクリアした店舗でなければクレジットカード決済が導入できないようになっています。

 

クレジットカード加盟店審査の審査内容

クレジットカード加盟店審査では、営業形態や信用能力のほか、業種や提供サービスがチェックされます。次のような業種や商品・サービスを取り扱っている場合は審査を通過しにくいとされているので、注意してください。

  • アダルト・出会い系・ギャンブルなどの業種
  • クラウドファンディングや寄付などの業態
  • エステや英会話教室などのサービス
  • 浄水器・温水器
  • 情報商材・会員権・教材
  • 絵画
  • 羽毛布団
  • 宝石

また、上記の業種や商品以外でも、取引実態が把握できなかったり、店舗の存在を確認できるWebサイトがなかったりすると、審査で不利になる可能性があります。

 

クレジットカード加盟店審査にかかる期間

クレジットカード加盟店審査にかかる期間は通常、数週間から1ヶ月程度です。ただし、必要書類に不備や不足があるとそれ以上かかるケースもあるので注意してください。

クレジットカード会社との直接契約ではなく、決済代行会社を間に挟むと、最短で3〜5営業日で審査を通過できる場合もあります。



クレジット・電子マネー・QRコード
キャッシュレス決済はこれ一台で解決
詳しく見てみる

 

 

クレジットカード加盟店審査に落ちる理由

先述の審査を通過しにくいとされる業種やサービスでない場合でも、加盟店審査に落ちてしまうことがあります。例えば、店舗形態や営業年数、売上や事業規模などが基準を満たさなかった場合です。基準はクレジットカード会社によって異なりますが、支払い能力が不十分だとみなされると、審査はクリアできません。

そのほか、信用情報のチェックも行われます。過去3ヶ月の支払い遅延の有無や、自己破産や任意整理などの経歴を確認した結果、信用度が低いと判断されると審査に落ちてしまいます。

個人事業主や小規模ビジネスの場合は審査に落ちるケースが少なくないため、決済代行会社に依頼するのが一般的です。決済代行会社に依頼すると、複数のクレジットカード会社への審査を一括で依頼できるというメリットもあります。

 

クレジットカード加盟店審査を通過するために必要な準備

クレジットカード加盟店審査を通過するためには、事前の準備が必要です。スムーズにクレジットカード決済を導入できるよう、どのような準備が必要なのかチェックしておいてください。

ここでは、クレジットカード加盟店審査を受ける際に必要となる事前準備について詳しく解説します。

 

各種必要な書類を準備しておく

はじめに、審査を受けるために必要な書類を準備しておかなければなりません。審査を受けるクレジットカード会社や、業種や取り扱う商品・サービスなどによって必要となる書類は異なります。以下は、必要書類の代表例です。

  • 代表者の氏名・住所・電話番号
  • 印鑑証明
  • 許可証
  • 登記簿謄本の写し
  • 資格書類
  • 振込先口座情報
  • 店舗の名称・住所・電話番号

店舗がまだ未完成の場合は、賃貸契約書や求人広告など、店舗が存在することを証明する書類が必要です。イベントなど店舗のない業態の場合は、イベント情報が掲載された広告やホームページなど、詳細を確認できる書類の提出が求められます。

 

必要な許認可を取得し提示する

業種によっては、事業を始めるために国や自治体などに認可を得なければなりません。クレジットカード加盟店審査には、必要な許認可を取得していることを提示する必要があります。主な業種と許認可の例が、以下です。

  • 不動産業:宅地建物取引業免許
  • 建設業:建設業許可
  • 飲食業:飲食店営業許可
  • 酒類の販売:酒類販売業免許
  • 美(理)容院:美(理)容所開設届出

それぞれの許認可は申請先や手続き内容が異なるため、必要な許認可を確認し、適切に対応をしておかなければなりません。

 

ECサイトを持っている場合は利用できる状態にしておく

クレジットカード加盟店審査では、店舗のECサイトを利用できる状態にしておくことも重要です。「利用できる状態」とは、サイト上で商品が閲覧できて、ショッピングカートに商品を入れられる状態にあることをいいます。

ECショップは特定商取引法の対象のため、「特定商取引法に基づく表記」の掲載も必要です。事業者名や所在地など、必要な情報の掲載も忘れずに行いましょう。

通信販売を行わない場合でも、Webサイトを準備しておくことは大切です。店舗情報がサイト上で確認できるかどうかも審査対象となるケースがあるため、事業内容や所在地などを確認できるWebサイトを整備しておきましょう。



クレジット・電子マネー・QRコード
キャッシュレス決済はこれ一台で解決
詳しく見てみる

 

 

クレジットカード決済の導入を検討している事業者は事前準備が欠かせない!

店舗にクレジットカード決済を導入するには、クレジットカード加盟店審査を受ける必要があります。審査を通過できないとクレジットカード決済は導入できないため、スムーズに審査をクリアできるように事前準備をしっかり行いましょう。

クレジットカード決済をはじめとするキャッシュレス決済のニーズは高まっているので、新規顧客の獲得や売上向上のためにも、早めに導入を済ませておくのがおすすめです。個人事業主や小規模ビジネスの場合は、スムーズな審査通過のために決済代行会社の利用も検討してみてください。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

このページの先頭へ