外国人観光客の多い地域では、各国の決済ニーズに応えることで売上の拡大が期待できます。
しかし、国ごとに主流の決済サービスが異なるため、十分にインバウンド対応が進められていない店舗も多いでしょう。
本記事では、インバウンド対策として求められる決済手段や代表的な電子マネーについて解説します。幅広いキャッシュレス決済を導入できる「PAYGATE」も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
海外ではキャッシュレス決済が主流になりつつある
「キャッシュレス・ロードマップ2022」では、韓国・中国・オーストラリア・英国など、キャッシュレス決済比率の高い国が多いという結果が出ています。2020年の各国のキャッシュレス決済比率は、以下のとおりです。
- 韓国:93.6%
- 中国:83.0%
- オーストラリア:67.7%
- 英国:63.9%
韓国や中国では8割以上がキャッシュレス決済で、この比率を見ると海外ではキャッシュレス決済が主流になりつつあることがわかります。
外国人観光客が増えてきている今、キャッシュレス決済の需要が高まっています。外国人観光客を呼び込みたいお店では、キャッシュレス決済の導入は必須といえるでしょう。
インバウンド対策に欠かせない導入するべき決済手段
一口にキャッシュレス決済といってもさまざまな種類がありますが、インバウンド対策に欠かせない決済手段としては以下の3つが挙げられます。
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー
上記3つの決済手段について、以下で詳しく見ていきましょう。
クレジットカード
クレジットカードは後払い方式の決済方法で、クレジットカード会社が一度支払いを立て替え、利用者は後日カード会社に利用額をまとめて支払います。
日本の2021年のキャッシュレス決済額のうち85.3%がクレジットカードによるもので、日本でも多くの人が利用している決済方法です。
クレジットカードは世界でも利用者が多く、特に欧米からの観光客はクレジットカードのニーズが高いです。訪日アメリカ人の半数以上がクレジットカードで決済しており、ヨーロッパではクレジットカードのタッチ決済も広まっています。
中国や香港、台湾などもクレジットカード決済の利用が多く、クレジットカード決済を導入すればさまざまな国からの観光客のニーズに応えられるでしょう。
デビットカード
デビットカードは、カードに紐づいた銀行口座から即時引き落としが行われる決済方法です。
使い方はクレジットカードと同じですが、請求が後日なのか即時支払いなのかが大きな違いです。また、デビットカードはクレジットカードと違って分割払いができず、一括支払いのみとなっています。
デビットカードは特に中国人観光客の利用が多く、ほとんどの人が「銀聯カード」というデビットカードを持っています。中国人観光客の多い地域のお店では、デビットカード決済の導入を検討してみましょう。
電子マネー
電子マネーは、ICカードやスマートフォンを決済端末にタッチしたり、アプリのQRコードを使ったりして簡単に決済できる仕組みです。
先に現金をチャージしておくプリペイド型と、クレジットカードと連携して利用額が後日引き落とされるポストペイ型があります。
日本に何度も訪れている観光客のなかには、プリペイド型の電子マネーを移動や買い物に活用している人もいるため、クレジットカードやデビットカードと併せて導入しておきたい決済手段です。
インバウンドの代表的な電子マネーの種類
電子マネーは種類が多いため、外国人観光客を呼び込むにはインバウンドの代表的な電子マネーを知っておくことが大切です。
海外でよく利用される電子マネーには、以下のようなものがあります。
- WeChat Pay
- Alipay
- 銀聯(UnionPay)
- Kakao Pay
- JKOPAY
それぞれの特徴について、以下で解説します。
WeChat Pay
WeChat Payは、中国で広く使われているメッセージアプリ「WeChat」のアカウントに紐づいたQRコード決済サービスです。
WeChatの月間アクティブユーザー数は11億人以上で、世界的にも広く知られているサービスとなっています。
WeChat Payの使い方は、一般的なQRコード決済と同じです。店舗側が用意したQRコードをアプリでスキャンしてもらうか、お客様が提示するQRコードを店舗側で読み取ることで支払いができます。
WeChat Payの加盟店は全世界で100万店を超えていて、国を問わず多くの店舗に導入されている電子マネーです。
Alipay
Alipayは、中国の大手IT企業であるアリババグループが提供するQRコード決済サービスです。チャージは中国の通貨である人民元で行い、中国語で「支付宝」と表記されることもあります。
中国を中心に12億人以上の人が利用しているサービスで、日本でも30万店以上の店舗が加盟しています。
Alipayの使い方は、日本でも使われる一般的なQRコード決済と同じです。店頭に設置したQRコードを読み取ってもらう方法と、店舗側がアプリに表示されたQRコードをスキャンする方法の2種類があります。
Alipayは、日本のECサイトを外国人が利用する「越境EC」でも多く利用されます。ECサイトにAlipayを導入すると、決済ページに表示されるQRコードをアプリで読み取るか、ECサイト上でAlipayのID・パスワードを使ってログインすると支払いが可能です。
銀聯(UnionPay)
銀聯(ぎんれん)は中国政府によって設立された決済サービスのことで、「UnionPay」とも呼ばれています。
中国国内の銀行で口座を作ると、キャッシュカードに銀聯ブランドが自動的に付くようになっているため、中国では広く浸透しているサービスです。
銀聯で支払いを行うには、会計時に銀聯カードを提示して6桁の暗証番号を入力し、売上票にサインをします。ただし、コンビニや一部の加盟店では暗証番号の入力やサインが不要の場合もあります。
Kakao Pay
Kakao Payは、チャットアプリ「カカオトーク」が提供している決済サービスです。韓国で最も人気がある決済サービスといわれていて、3,600万人以上のユーザーが利用しています。
Kakao Payの使い方は、Wechat PayやAlipayと同様に、一般的なQRコード決済と変わりません。加盟店が用意したQRコードをアプリで読み取って支払う方法と、アプリに表示されたQRコードを店舗側がスキャンする方法の2種類があります。
韓国からの観光客を呼び込みたいなら、Kakao Payの導入がおすすめです。
JKOPAY
JKOPAYは、台湾のモバイル決済市場の85%を占める決済サービスです。台湾からの観光客が多い地域では、JKOPAYを導入すると喜ばれるでしょう。
JKOPAYはQRコード決済サービスで、アプリに表示されたQRコードを店舗側がスキャンする方式に対応しています。その他のQRコード決済のような、店舗が提示するQRコードをスマートフォンで読み取る支払い方式は、後日開始予定とされています。(2023年7月時点)
楽天ペイやPayPayも大人気!PAYGATEで消費者のニーズに応えよう
外国人観光客に快適に買い物を楽しんでもらうには、各国でニーズの高いキャッシュレス決済を導入するのがおすすめ。しかし、国によって広く使われている電子マネーの種類が異なるため、多くの国に対応しようと思うとたくさんの決済手段を導入しなければなりません。
複数のキャッシュレス決済を一度に導入したいなら、PAYGATEがおすすめです。1台の決済端末で、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済の各種ブランドに対応できます。
もちろん、国内で広く使われている楽天ペイやPayPayにも対応しているので、国内外のニーズに広く応えたい方は、ぜひご活用ください。