キャッシュレス決済は近年利用者が増えている決済方法です。現金の受け渡しがなくなり、レジ業務がスムーズになるメリットがあります。とはいえ、キャッシュレス決済導入には初期費用や月額費用が発生するため、導入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、キャッシュレス決済を導入するメリットやデメリットについて解説します。導入費用や注意点についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
クレジット・電子マネー・QRコード
キャッシュレス決済はこれ一台で解決
この記事の目次
キャッシュレス決済を導入する前に知っておきたいこと
キャッシュレス決済を導入する前に、キャッシュレス決済の基本知識や決済の種類について知っておきましょう。
基礎知識を学ぶことで、どのようなキャッシュレス決済サービスを選べばいいのか考える際に役立ちます。キャッシュレス決済導入を検討している方は、ぜひお読みください。
キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済とは、現金以外で支払う方法です。
キャッシュレス決済を導入する店舗は年々増えています。その背景にあるのは、政府によるキャッシュレス化の推進です。
政府は「2025年6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度拡大する」という目標を掲げています。その普及施策により、キャッシュレス決済を導入する店舗やキャッシュレス決済の利用者が増加しています。
キャッシュレス決済の種類
キャッシュレス決済には、以下のような種類があります。
- キャッシュレス決済の種類
- キャッシュレス決済のタイプ
- クレジットカード
- カードタイプ
- デビットカード
- カードタイプ
- 電子マネー
- カードタイプ
- QRコード/バーコード決済
- スマホタイプ
それぞれの特徴を知れば、どのようなキャッシュレス決済を導入すればよいのかがわかるでしょう。ここからは、キャッシュレス決済の特徴について解説します。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済のなかで最も多く利用されている決済手段です。後払いできることが特徴で、決済後に登録している銀行口座から利用額が引き落とされます。
クレジットカードは実店舗やネットショップ以外にも、公共料金、国民健康保険料や国民年金保険料などの納付にも利用できます。
決済端末によってはカードリーダーにかざす「タッチ決済」が利用でき、スピーディーな支払いが可能です。
デビットカード決済
デビットカード決済とは、決済と同時に対応する銀行口座から利用額が引き落とされる決済方法です。
デビットカード決済の特徴の一つは、使いすぎる心配がないことです。クレジットカードなどであれば、残高以上に使いすぎてしまうことを不安に思う消費者も少なくありません。しかしデビットカードなら銀行口座から直接支払いができるため、口座残高の範囲を超えることはありません
もうひとつの特徴として、カード発行に与信審査が不要であることが挙げられます。一般的に中学生を除く15歳以上であれば利用できるため、幅広い年齢層が利用可能です。
ただし、デビットカード決済はリボ払いや分割払い、ボーナス払いに対応していません。利用額が大きくなるシーンでは使用しにくい場合があります。
電子マネー決済
電子マネー決済とは、現金を電子化して利用する決済方法です。電子マネーは主に、以下のような2種類に分けられます。
- 電子マネーの種類
- 例
- 交通系
- Suica
PASMO
TOICA
manaca
ICOCA
SUGOCA
nimoca
Kitaca
- 流通系
- WAON
楽天Edy
nanaco
WAON
QRコード/バーコード決済
スマホのアプリを使い、QRコードやバーコードから支払情報などを読み取って決済する方法です。事前にアプリをダウンロードし、アプリにお金をチャージしたり銀行口座やクレジットカードと紐づけたりすれば利用できます。
QRコード決済やバーコード決済の支払い方式は、紐づけ方によって異なります。銀行口座に紐づけた場合は即時払いとなり、クレジットカードと紐づけた場合は後払いとなります。
代表的な決済アプリは以下の通りです。
- PayPay
- 楽天ペイ
- au Pay
- LINE Pay
- d払い
スマホだけで決済ができるため、財布を持ち歩く必要がありません。
クレジット・電子マネー・QRコード
キャッシュレス決済はこれ一台で解決
キャッシュレス決済を導入するメリット
キャッシュレス決済を導入すると、以下のようなメリットが得られます。
- 販売機会が拡大し顧客開拓を狙える
- 店舗運営の効率化につながる
- 現金の盗難や内部不正を防げる
- 売上未回収のリスクが減る
ここからは、それぞれのメリットについて解説します。
販売機会が拡大し顧客開拓を狙える
キャッシュレス決済のユーザーは、キャッシュレス決済に対応しない店舗の利用を避けることがあります。手持ちの現金が足りず、商品の購入やサービス利用を諦めることもあるでしょう。
キャッシュレス決済を導入すれば、機会損失を回避し、新たな顧客の開拓を狙うことが可能です。
経済産業省のアンケート調査によると、キャッシュレス導入を行った店舗のうち、飲食店では14%、小売店で21%の店舗が「売上が増えた」と回答しています。さらに、飲食店では11%、小売店で15%の店舗が「1人あたりの売上が増えた」と回答しています。
キャッシュレス決済があることで販売機会を拡大でき、売上増加につながることもあるでしょう。
店舗運営の効率化につながる
キャッシュレス決済なら現金の受け渡しやお釣りの計算などが不要になり、スピーディーな決済が可能になります。レジ会計でお客様を待たせることもありません。
経済産業省の加盟店調査によると、キャッシュレス決済によってレジの決済時間が短縮し、店舗オペレーションが効率化したと報告されています。
また、お釣りのために現金を多く用意する必要もなくなり、現金を管理する手間が省けるでしょう。
現金の盗難や内部不正を防げる
キャッシュレス決済の導入は、防犯対策にも有効です。
店舗内に現金が少ないとわかれば、盗難や空き巣のターゲットにされにくくなります。
また、現金決済ではレジの空打ちや取引履歴の消去ができるため、売上金の横領などのリスクがあります。キャッシュレス決済ならお金のやり取りが正確に記録されるため、不正を抑制したり、不審な取引を検知したりできるでしょう。
売上未回収のリスクが減る
売上未回収のリスクが減ることも、キャッシュレス決済の強みです。なかでも電子マネーは決済アプリやカードにチャージした額から即時決済するため、未回収リスクが低いのが特徴です。
経済産業省の加盟店調査によると、娯楽関係の店舗のうち15%、宿泊関係の店舗のうち12%がキャッシュレス決済導入によって「売上未回収リスクが減った」と回答しています。
キャッシュレス決済を導入すれば売上未回収のリスクを軽減でき、安心した店舗運営ができるでしょう。
決済データの連携・利活用ができる
キャッシュレス決済を通じて取得したデータは、マーケティング施策のために活用することができます。
決済データには、お客様の属性情報や取引情報が含まれています。これらのデータを活用することで、ターゲットの選定や訴求方法、商品開発の方向性などの検討に役立てることが可能です。
なお、データ活用する際はお客様の同意を必ず得るようにしましょう。
キャッシュレス決済を導入するデメリット
キャッシュレス決済にはメリットが多い一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 導入費用・手数料などのコストがかかる
- 災害・トラブルで使用できないリスクがある
- 振り込みまでに時間がかかる
- 慣れるまでに時間を要する
- 店舗のターゲットユーザーによっては利用されない場合がある
ここからは、それぞれのデメリットについて解説します。
導入費用・手数料などのコストがかかる
一般的に、キャッシュレス決済の導入には機器設置のコストが発生します。導入が完了すると、月額利用料や決済手数料、決済時のインターネット通信費も必要です。
なお、PAYGATEならこれらのお悩みを最小限に抑えることが可能です。キャッシュレス決済で使用する端末は1台のみで複雑な操作の必要もありません。
数量限定で端末費用0円、決済手数料は業界最低基準の2.90%〜となっています。ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
災害・トラブルで使用できないリスクがある
キャッシュレス決済は通信環境に依存するため、災害や通信トラブルによって使用できなくなるリスクがあります。
不測の事態でも慌てずに済むよう、トラブル時の対応やマニュアルをチェックしておきましょう。ほかにも、緊急時のサポート体制が充実しているキャッシュレス決済サービスを選ぶと安心です。
たとえばPAYGATEでは、サポートサイトの他にもお電話窓口をご用意しております。災害・トラブル時の対応はもちろんのこと、端末の不調や、エラーなどの対処方法も気軽に相談が可能です。
振り込みまでに時間がかかる
キャッシュレス決済ではお客様から直接代金を受け取るわけではないため、決済から入金までにタイムラグがあります。
キャッシュレス決済を利用するお客様が多いと、手元資金が少なくなるでしょう。場合によっては、資金繰りに困るかもしれません。
資金繰りに困らないようにするために、振り込みサイクルが短いキャッシュレス決済サービスを導入することも一つの方法です。
たとえばPAYGATEの場合、クレジット/電子マネー決済売上であれば、月2回振り込まれます。締めから振り込みまで時間を要しないのが特徴です。
- クレジット/電子マネー売上
- QRコード決済売上
- 末締め翌15日払い
15日締め当月末払い - 当月末締め・翌月末払い
キャッシュレス決済の中でもクレジットカードの利用率が8割と最も多くなっています。QRコード決済売上は、当月末締め・翌月末払いの月1回のサイクルですが、クレジットカードの利用率がはるかに高いことを考慮すると資金繰りに困るといった可能性は非常に低いでしょう。
新たなオペレーションに慣れる必要がある
キャッシュレス決済を導入すると、スタッフが新たなオペレーションを身に付けなければならず、トレーニング期間が必要です。マニュアルを作成する場合、その作業コストも発生します。一時的に営業効率が下がることを想定しておきましょう。
なるべく短期間で慣れてもらうためにも、キャッシュレス決済機器が複雑ではないものを導入することをおすすめします。たとえばPAYGATEは、マルチ決済端末であるため、クレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済など決済ごとに端末を変える必要がありません。さらに、プリンターやカードリーダーも搭載しているため、端末1台ですべて解決できます。
スマホのような操作感で初めて触られる方でも簡単に使いこなせるので、オペレーションもスムーズに行うことができます。
店舗のターゲットユーザーによっては利用されない場合がある
キャッシュレス決済を導入しても、利用されないケースもあるでしょう。
たとえば、普段からスマホやクレジットカードを使わない高齢のお客様がメイン客層である場合、キャッシュレス決済を導入したところでほとんど使ってもらえないことが想定されます。
この場合、キャッシュレス決済導入に伴う費用対効果を得られない可能性が非常に高いので導入を慎重に検討したほうがよいかもしれません。
キャッシュレス決済の導入にかかる費用
キャッシュレス決済を導入するには、一般的に以下のような費用が発生します。
- キャッシュレス決済の費用
- 金額の目安
- 端末費用
- 0円~5万円程度
- 月額費用
- 0円~3,000円程度
- 決済手数料
- 3%程度
キャッシュレス決済の導入には主に「端末費用」「月額費用」「決済手数料」の3つが発生します。
初期費用となるのが端末費用で、買い切りの場合はサービスによって2〜5万円が必要です。なお、PAYGATEは、端末費用0円(数量限定)でご利用が可能です。
キャッシュレス決済導入後は、固定費として月額費用と決済手数料がかかります。月額費用は3,000円前後の場合もありますが、期間限定で無料になっているケースもあります。
決済手数料は、お客様がキャッシュレス決済を使用するたびに店舗側が支払う手数料のことです。決済手数料はサービスによって様々で、決済の種類によって変わることもあれば、統一されていることもあります。
キャッシュレス決済を選ぶ際のポイント
キャッシュレス決済を選ぶ際は、以下2つのポイントを意識しましょう。
キャッシュレス決済を導入すると、以下のようなメリットが得られます。
- 客層や価格帯に合わせて選ぶ
- 決済代行会社を比較検討する
これらのポイントを押さえ店舗に合うキャッシュレス決済端末を見つけましょう。ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
業種や客単価に合わせて選ぶ
キャッシュレス決済の種類は、業種や客単価などに合わせて選びましょう。キャッシュレス決済の導入傾向は以下の通りです。
- クレジット
カード - 交通系
電子マネー - 非交通系
電子マネー - コード決済
- 業種
- 小売業
(食品を除く) - 飲食業、小売業
(食品を除く) - 飲食業
- 飲食業、小売業、観光業
- 地域
- 特になし
- 関東地方で導入率が高い中国四国地方での導入率が相対的に低い
- 特になし
- 中国四国地方において導入率が高い
- 客単価
- 数千円~5万円未満
- 数千円程度
- 5,000円~1万円未満
- 1,000円~3,000円未満程度
- BtoC比率
- BtoC比率が高い
BtoB業種は低い - BtoC比率が高い
BtoB業種は低い - BtoB業種は低い
- BtoC比率が高い
BtoB業種は低い
出典:経済産業省|キャッシュレス決済実態調査アンケート集計結果
たとえば、客単価が1万円を超える店舗では信用性のあるクレジットカード決済の導入率が高いです。
客単価が1,000円前後であれば手軽に利用できるコード決済(QRコード・バーコード決済)を導入する店舗が多いようです。店舗の業種や地域性、客単価などを分析することで、店舗に合った決済方法が見つかるでしょう。
決済代行会社を比較検討する
決済代行会社を利用する場合は、複数の会社のサービスを比較検討して決めることをおすすめします。決済代行会社によって導入後のサービスやサポート体制が異なるからです。
電話相談窓口などのサポート体制が充実している決済代行会社もあります。導入に関する困りごとや技術的な問題も相談できるため、初めての方にとっては心強いでしょう。
キャッシュレス決済の導入方法
キャッシュレス決済を導入する前に、大まかな流れを把握しておきましょう。
決済代行会社を通じて契約する方法がおすすめ
キャッシュレス決済の導入には、クレジットカード会社などの決済事業者との契約が必要です。契約方法は主に「直接契約」と「決済代行会社を通じた契約」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
- 直接契約
- 決済代行会社を通じた契約
- メリット
- 手数料が安くなる
- 一括契約できる
- デメリット
- 事務処理が複雑になる
- 手数料が高くなる
キャッシュレス決済をこれから導入しようと思われている方には、決済代行会社を利用した方法をおすすめします。
直接契約であれば手数料は安く済みます。しかし、各決済事業者との契約や売上管理などが煩雑になり、事務処理に多くの手間や時間がかかってしまいます。
決済代行会社を通じた契約は直接契約に比べると手数料が高くなりますが、契約に関する事務手続きや売上管理を一本化できます。
事務手続きの時間を短縮し、運営にかかわる重要な業務に時間を割いた方が効率的です。
キャッシュレス決済の導入の流れ
キャッシュレス決済の大まかな導入の流れは、以下の通りです。
- 申し込みをする
- 審査を受ける
- サービス開始
申し込みからサービス開始までの期間は、サービスによって異なります。数カ月かかることもあれば、数週間で利用できることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
キャッシュレス決済の導入で気をつけること
キャッシュレス決済を導入する際は、以下の点に注意しましょう。
- 入金サイクル・売上管理を確認する
- 通信環境を整える
ここからは、それぞれの注意点について解説します。
入金サイクル・売上管理を確認する
入金サイクルや売上管理の確認も大切です。
入金サイクルのタイミングが合わないと、手持ちの現金が不足しかねません。もし資金繰りに困りそうな場合は、入金頻度が高いサービスを選択しましょう。
また、売上管理がしにくいと、顧客分析や戦略の策定に影響します。アプリの売上管理画面で使い勝手をチェックしましょう。お試しプランで確認するのもおすすめです。
通信環境を整える
キャッシュレス決済端末を導入する際は、必要な通信環境について確認しましょう。
たとえば、レジに設置する据え置き型の場合は、電話回線や有線LAN回線が必要になることがあります。
導入する端末によって必要な回線が異なるため、あらかじめ確認しておくとスムーズです。
キャッシュレス決済導入ならPAYGATEがおすすめ
キャッシュレス決済端末の導入を検討している方には、PAYGATEがおすすめです。PAYGATEには、以下のような特徴があります。
- PAYGATE1台で複数の支払い方法に対応
- 基本のレジ機能を搭載・現金決済にも対応
- 365日体制のサポート
- 持ち運び可能でデリバリーにも対応
- シンプルで使いやすい端末
PAYGATEは、モバイル型端末1台でクレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応しています。多機能であるにも関わらずスマートに使えるため、初めてのキャッシュレス決済でも安心してお使いいただけます。また、持ち運びができるため、店舗利用はもちろん、デリバリーやイベントでの利用も可能です。
PAYGATEは導入後のサポートも充実しています。わかりやすいヘルプサイトが準備されており、メール・電話でサポートスタッフに相談することも可能です。認定制度をクリアした専門スタッフによる年中無休の手厚いサポートおこなっていることがPAYGATEならではの特徴です。
「初めてのキャッシュレス決済導入で心配事が多い……」
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