うどんにはいくつもの種類があり、地域によってさまざまな特徴があります。
また、食べ方も豊富で、同じ麺でも食べ方によって美味しさが変わってきます。
本記事では、うどんの種類や人気の高い食べ方をご紹介します。うどんのメニューにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
香川県だけじゃない!うどんの種類をご紹介
うどんといえば香川県をイメージする方が多いかもしれませんが、他にも魅力的なうどんはたくさんあります。ここでは、特に人気の高いうどんの種類をご紹介します。
- 讃岐うどん
- 稲庭うどん
- 水沢うどん
- 五島うどん
- 氷見うどん
それぞれのうどんの特徴を見ていきましょう。
讃岐うどん
讃岐うどんは香川県のうどんで、ご当地うどんの中で最も認知度が高い種類です。
一番の特徴は歯ごたえのある強いコシで、食べ応えのある太めの麺が人気です。ツルッとしたのど越しは、釜あげやぶっかけなどさまざまな食べ方と相性がよいです。
うどんといえば讃岐うどんを連想する人が多いほど知名度が高いので、讃岐うどんを採用するだけで集客効果が期待できるでしょう。
例えば、全国チェーン店の「丸亀製麺」でも讃岐うどんが食べられます。
稲庭うどん
稲庭うどんは秋田県で食べられる種類で、秋田の特産品としても有名です。
讃岐うどんの麺に比べるとやや細めで、平べったい形になっています。細麺ながらコシがしっかりしており、弾力もあってツルツルしている特徴があります。
平らな形状をしているのでつけだれと相性がよく、ざるうどんとして食べられる傾向があります。しょうゆだれやゴマだれなどお店によって特徴が出やすい種類なので、つけ汁にこだわりを持ってメニューを開発してみましょう。お土産として人気が高く、全国に稲庭うどんのファンは多いです。
水沢うどん
水沢うどんは群馬県発祥で、透明感のある麺が特徴です。
日本三大うどんの一つ(他は讃岐、稲庭)で、全国で高い人気を誇っています。生地の伸ばしと寝かせを繰り返し行うため、噛み応えのある強いコシと弾力があり、その強みを活かすためにざるうどんとして食べられることが多いです。
乾燥させた麺がお土産として売られており、関東エリアでは一般のスーパーでも取り扱われているので、日常的に親しまれています。讃岐うどんや稲庭うどんに並んで知名度も高いので、メニューに入れれば水沢うどん目当てに来店するお客様が増えるでしょう。
五島うどん
五島うどんは長崎県の五島列島が発祥のうどんで、五島手延(ごとうてのべ)うどんとも呼ばれています。
これまで紹介したうどんよりも細麺で、島の特産品の椿油を塗って熟成させています。
三大うどんと比べると全国での知名度は低いものの、一定数のファンはいます。また、長崎県は五島うどんの認知活動に取り組んでおり、これから注目されるうどんの一つになる可能性が高いです。艶やかでなめらかな触感の麺は一度食べるとやみつきになるため、今後さらに多くのファンの獲得が期待できます。
氷見うどん
氷見うどんは富山県氷見市の郷土料理で、餅のような粘りのあるモチモチした触感が特徴です。
また、麺を伸ばすときに油を使わないため風味が豊かで、のど越しのよさも多くの人から好まれています。
富山県はきれいな水が有名で、不純物の少ない麺も人気の秘訣です。ときには、水沢うどんに代わって三大うどんの一つと数えられることもあります。知名度は十分なので、もちっとした触感を提供したい方におすすめです。
独自のレシピを用意しよう!うどんの人気の高い食べ方
うどんには数多くの種類がありますが、同時にさまざまな食べ方があります。中でも特に人気の高い食べ方は以下の5つです。
- かけ
- 釜あげ
- 煮込み
- ざる
- ぶっかけ
ここでは、これらの食べ方についてより詳しくご紹介します。独自のレシピを用意する際に、参考にしてみてください。
かけ
かけは、丼に茹でた麺を入れて熱々のつゆを注いで食べる方法です。
出汁の効いたつゆを楽しむ食べ方で、うどんの中では定番といえます。一般的には、油揚げが乗ったきつねうどんや揚げ玉が乗ったたぬきうどん(関西でははいからうどん)として食べられることが多いです。
また、天ぷらや肉、温玉などトッピングも豊富で、同じかけでもさまざまな食べ方を楽しめます。さらに、お客様の食べるスピードも早い傾向があり、店内の回転率を上げることも可能です。温かい料理を食べたいときにぴったりなので、かけのニーズは高いでしょう。
釜あげ
釜あげは、茹で釜から上げた麺を器に乗せ、つけ汁に浸しながら食べる方法です。
うどんの触感を味わうことができるため、麺をしっかり楽しめる食べ方といえます。
特にコシの強い麺と相性が良く、麺に強いこだわりがある方から人気があります。釜あげを頼む人の中には、つけ汁を使わないで麺をそのまま食べる人も多いです。うどんの食感を存分に楽しむのに最適の食べ方といえるでしょう。
煮込み
煮込みは、麺と一緒にさまざまな具材を鍋で煮込んで食べます。
うどんだけでなく、他の食材も楽しめる食べ方で、ほうとうや味噌煮込みうどんなどが人気です。時間をかけて麺を煮込むため、柔らかくモチモチした食感を楽しむことできます。
また、鍋でグツグツ煮込まれた状態で食べるため鍋料理としても人気があります。身体の芯まで温まることができ、冬場や寒い地域で特に好まれる食べ方なので、冬季限定商品として提供するのもよいでしょう。
ざる
ざるは、茹でた麺を一度冷水で締めてから器やザルに盛り付けてつゆと一緒に食べる方法です。
一度冷水で締めると麺のコシが強くなるため、弾力のある歯ごたえを楽しめます。また、冷えた麺を冷たいつゆにつけて食べるため、夏には特に人気があります。
つゆに浸す量や薬味(わさびやしょうがなど)で味を調節でき、好みにあわせて食べられる魅力もあります。温かいうどんならかけ、冷たいうどんならざるを頼むのが一般的なので、幅広い層をターゲットにするためにも、かけとざるの両方を採用するのが無難です。
ぶっかけ
ぶっかけでは、冷やしたうどんを器に盛り、つゆを直接かけた状態で食べます。
すでにつゆと薬味がかかっている状態で提供するため、ざるのようにお客様自身がが味を調整するのは難しいです。しかし、つゆとうどんを混ぜながら食べ進めるため、美味しいうどんが手っ取り早く食べられます。
夏場には人気のメニューなので、夏季限定メニューとして採用するのがおすすめです。
通年でかけとざる(場合によっては釜あげ)を提供し、夏季にはぶっかけ、冬季には煮込みを用意すると市場のニーズにマッチしたうどん料理が提供できるでしょう。
麺やスープにこだわってうどんのメニューを充実させよう!
うどんにはさまざまな種類があり、種類によって味や食べ応えが変わってきます。
讃岐や稲庭など全国的に知名度の高いうどんを始め、他にも魅力的なうどんはたくさんあります。それぞれの特徴を理解し、ターゲットに合う種類を選ぶようにしましょう。
また、うどんにはさまざまな食べ方があることも覚えておくことが大切です。
同じ麺でも食べ方によって味わいや触感が変わってくるので、美味しさをなるべく引き出せる種類と食べ方をかけ合わせることが大切です。麺やスープにしっかりこだわって、多くの人から愛されるうどんのメニューを考えてみましょう。