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店舗運営 2022/10/21 2023/02/28

ハラール(ハラル)とは?意味や考え方を正しく理解しよう

 

「ハラールフード」という言葉を聞いたことはありませんか?飲食店を経営する上で、ハラール(ハラル)は知識として押さえおきたいキーワードの一つです。特に、外国の方が多い地域で飲食店を経営する場合は、料理メニューを考案するときのヒントになるかもしれません。

本記事では、ハラールの意味やハラームとの違い、日本における対応方法についてご紹介します。ハラールに関する情報を集めている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

 

この記事の目次

  1. ハラール(ハラル)とは?
  2. 食における「ハラール」と「ハラーム」
  3. 日本におけるハラールの対応
  4. 「ハラール」や「ハラーム」の概念を正しく理解しよう!

 

ハラール(ハラル)とは?

ハラールという言葉を聞いたことがあっても、実際にどのような意味を持っているのか分からない人も多いと思います。「ハラールフード」という言葉は馴染みがあるかもしれませんが、実はハラールは食べ物だけではなく、生活全般や行動においても使われる言葉です。

まず初めに、ハラールの意味や考え方についてしっかり理解しておきましょう。

 

ハラールの意味

ハラールはアラビア語で「許されている」という意味を持ち、アラビア語ではحلال、ローマ字ではHalalと書きます。一方、ハラームは「禁じられている」という意味を持ち、アラビア語はالهرم、ローマ字ではHaramと書きます。

最近では、ハラールではないものを「非ハラーム」と呼ぶこともあります。

 

イスラム教のハラームに対する考え方

イスラム教徒は、ハラールやハラームを神による導きと捉えて生活を送っています。そのため、ハラールやハラームは、食生活だけではなく衣類や行動など生活全般に及びます。たとえば、物を盗むこと、嘘をつくこと、また女性が肌を露出することなどはハラームです。

ハラールとハラームに関する内容は、イスラム教の聖典コーランに詳細が記されており、ハラームに反した場合は来世で罰を受けるとされています。

 

食における「ハラール」と「ハラーム」

ハラールやハラームについて理解できたところで、次は食におけるハラールとハラームについて詳しく解説します。飲食店の事業者は、イスラム教徒に提供してはならない食べ物を把握しておくことが大切です。

日本には、アレルギーなどにより食べ物に制限がある人に対する配慮ができる店は多くても、宗教上の理由で食事に制限がある人に対して迅速に対応できるお店は少ないです。そのため、特に外国のお客さまが多い地域に飲食店を構える場合は、ハラールに対応することでインバウンド強化につながります。

ここでは、具体的にどのような食品がハラール・ハラームなのかご紹介します。

 

ハラールの食品一例【鶏肉や天然の野菜など】

ハラールの食品は、人間にとって有害でないもの、自然の状態で育成されたもの、イスラム法に沿って処理されたものが前提となっています。具体的には、以下のものを口にしてよいとされています。

  • 鶏、牛、羊など (自然の状態で育成され、イスラム法に沿った食肉処理がされているものに限る)
  • 天然の魚、エビなど (自然な状態で育成されたものに限る)
  • 無農薬野菜、天然キノコ、コショウ、ピーナッツなど (自然の状態で栽培されたものに限る)
  • 天然水、果汁100%のオレンジジュースなど (人体に有害でないものに限る)

陸上動物に関しては制限が厳しめですが、水生生物や植物に関しては許容範囲が広いです。また、飲料も人体に有害でないものであれば飲むことができます。

条件はありますが、鶏肉や牛肉は使用できます。ただし、調理方法など注意すべきポイントがあるので、陸上動物の食材を使うときは気を付けましょう。

 

ハラームの食品一例【豚肉やアルコールなど】

ハラームに関しては、主に原料や食品添加物に注意する必要があります。人間に有害なものや不快感を与える、以下のものは口にしてはいけません。

  • イスラム法で不浄とされるものを含んだ餌で継続的に飼育・養殖されたもの
  • 遺伝子組み換えをした植物
  • イスラム法で不浄とされる肥料を用いて栽培されたもの
  • アルコール入り飲料

豚は不浄の生き物とされているため、豚肉を口にすることは許されていません。不浄と判断される餌や肥料で育成した食品もNGです。また、ハラームの食品で意外と知られていないのが遺伝子組み換え食品です。大豆、じゃがいも、とうもろこしなど遺伝子組み換え食品が浸透している食材は禁止されています。

飲料に関しては、前述したとおり人体に有害でなければ特に気にする必要はないですが、アルコール飲料は禁止されています。

 

日本におけるハラールの対応

日本では、イスラム教徒が安心して食事を楽しめるように、「ハラールレストラン認証」と「ムスリムフレンドリーレストラン認証」の二つの認証制度があります。認証を受けずにハラールに対応することもできますが、それだけでは「本当にハラールなのかどうか」がお客さまには分かりません。そのためイスラム教徒は、これらの認証を受けたお店を利用する傾向があります。

ハラールに確実に対応し、信頼を持ってもらうためには、認証を受けるのがおすすめです。

 

ハラールレストラン認証

ハラールレストラン認証は、すべてのメニューがハラールに対応しており、アルコール飲料を一切提供していない店舗を証明します。ハラールレストラン認証を取得する流れは、以下のとおりです。

  1. 知識習得:イスラーム、ハラールについての基本情報や認証プロセスなどを理解する
  2. 面談: 日本ハラール協会に問い合わせ、担当者と面談する
  3. 申請:面談後、ウェブで申請する
  4. 書類監査:必要書類を揃えて提出する
  5. 現地監査:監査員が店舗に訪問し監査を行う
  6. 認証:監査員の審査に通れば、ハラールレストラン認証取得

ハラールレストラン認証を受けるには、ハラールに関する知識が必要なので、イスラム教徒を雇用するのも一つの手です。イスラム教徒の雇用が難しい場合は、ハラール管理者講習を受けてみると良いでしょう。

 

ムスリムフレンドリーレストラン認証

ムスリムフレンドリーレストラン認証とは、アルコールは提供しつつも、食事メニューが完全にハラールである店舗を証明する制度です。そもそもイスラム教徒は、自らアルコールを注文することがないので、食事メニューさえハラールに対応していれば、イスラム教徒でも安心して食事ができます。

アルコール飲料の有無は売上に大きく影響を及ぼすので、アルコールの提供まで控えると経営ができない店舗も多いと思います。アルコールの提供は禁止せずにハラールに対応したい方は、ムスリムフレンドリーレストラン認証の取得を検討してみてください。

認証の申請方法はハラールレストラン認証と同じなので、興味のある方は一度日本ハラール協会に問い合わせてみましょう。

 

「ハラール」や「ハラーム」の概念を正しく理解しよう!

「ハラール」や「ハラーム」はただの好き嫌いではなく宗教の一部なので、誠実に対応することが求められます。日本ではハラールに対応しているお店がまだまだ少ないので、イスラム教徒が安心して食事ができる場所を少しでも増やしたいところ。ハラールに対応することはインバウンド強化の対策でもあります。

特に外国の方が多い地域で飲食店を経営している方は、今後対応が必要になってくるかもしれません。日本では、ハラールに対応していることを証明する制度として「ハラールレストラン認証」と「ムスリムフレンドリーレストラン認証」の二つの認証があるので、無理のない範囲で受けてみると良いでしょう。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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