「カフェを開きたいけど、どうやって内装を決めればよいのかわからない」
「漠然としたイメージはあるけど、具体的な内装デザインが決められない」
このような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。カフェの内装デザインは、集客力に関わる重要な要素です。料理やドリンクのメニューと同じくらい、内装デザインにもこだわることが大切です。
本記事では、カフェの内装デザインの決め方やおすすめのデザインを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
内装デザインにこだわることが大切な理由
新しくカフェを開くなら、内装デザインにもこだわりましょう。カフェを訪れるお客さんは、コーヒーやケーキといった商品だけでなく「カフェでゆっくり過ごす時間」そのものを楽しんでいる人が多いです。
いくら商品やサービスの質が高かったとしても、内装が雑然としていたり清潔感がなかったりすると、快適な時間は過ごせません。内装に魅力が感じられないカフェは、リピーターや新規顧客の獲得は難しいでしょう。
内装は集客や売上に影響を与える重要な要素のひとつであるため、内装にもこだわって開店準備を進めてください。内装デザインが魅力的なカフェは、売上げアップやリピーター獲得などが期待できます。
内装デザインの決め方
カフェの内装デザインを決めるときは、以下の流れで進めましょう。
- お店のコンセプトを明確にする
- 費用相場を確認する
それぞれのステップについて、以下で詳しく解説します。
まずはコンセプトを明確にする
はじめに、開業したいカフェのテーマやコンセプトを明確にしておくことが大切です。コンセプトによって最適な内装のレイアウトや雰囲気が変わってくるため、どのようなカフェにしたいのかしっかり検討しましょう。
カフェに限らず、お店を開業するときは「5W2H」を具体的に考えてみるとコンセプトを明確にしやすくなります。5W2Hとは、以下の6つの視点のことです。
- When:開店時期や営業時間
- Where:店舗の場所
- Who:ターゲット層
- What:提供する商品やサービス
- Why:開業する理由
- How:どのように店舗を展開していくか
- How Much:開業資金や販売価格
上記6つの内容をしっかり考えてみると、お店のテーマやコンセプトが自然と見えてくるはずです。
人気の高いカフェのデザインや内装工事の費用相場を確認する
内装デザインを決めるときは、人気のカフェやお気に入りのカフェの内装を研究してみてください。どうすればおしゃれで居心地のよい空間が作れるのか、ヒントが見つかるはずです。「座席間隔が広くて落ち着く」「BGMが心地よい」など、具体的なポイントを挙げてみましょう。
反対に、「イスの座り心地がよくない」「店内が騒がしくて落ち着かない」など、マイナスなポイントがないかも考えてみてください。プラス面だけでなくマイナス面にも目を向けると、理想のカフェをよりイメージしやすくなります。
また、理想の内装にするにはどのくらいの費用が必要になるのかも調べておかなければなりません。内装工事にかけられる費用の上限を決めて、相場と照らし合わせてみましょう。予算内で実現できる内装のイメージがしやすくなります。
ただし、内装工事の費用相場は店舗の広さや工事内容によって大きく変わるため、一概にはいえません。一般的には一から内装を作り上げる「スケルトン」状態からの工事よりも、もともとの設備を利用できる「居抜き物件」のほうが費用は安く済みます。そのため、予算に限りがある場合は居抜き物件も選択肢に入れて、内装を考えてみてください。
カフェにおすすめの内装デザインの種類
カフェの内装デザインはさまざまな種類があり、コンセプトやターゲット層によって適したデザインが変わります。おすすめの内装デザインの例として、以下があります。
- 隠れ家風のカフェ
- スケルトン系カフェ
- レトロ系カフェ
- 自然系カフェ
- ラグジュアリー系カフェ
- 和風カフェ
それぞれの内装デザインの特徴や魅力を紹介するので、理想に近い内装デザインがないかチェックしてみてください。
シンプルで特別感がある|隠れ家風のカフェ
「ひっそりとした雰囲気」「喧騒から離れた場所」といったテイストのカフェが、隠れ家風のカフェです。「知る人ぞ知る」という特別感のあるカフェで、お店の存在を大々的にアピールしないシンプルなデザインが採用されています。
隠れ家感を出すために、こぢんまりとした物件や大通りからは見えない物件など、広さや立地にもこだわっているお店が多いです。また、「あえて看板を出さない」「外から店内が見えないようにする」など、内装のデザインだけでなく店舗全体で隠れ家の雰囲気を演出しているお店もあります。
おしゃれ感がたっぷり|スケルトン系カフェ
スケルトン系とは、壁や天井、床などが打ちっぱなしのコンクリートで、配管も見える状態になっている内装デザインのことです。手を加えていない建物そのままの状態が、おしゃれでスタイリッシュな雰囲気を演出してくれます。
もともとのコンクリートや配管を活かした内装デザインのため、改装費用が抑えられる点もメリットです。ただし、空調の効率については考慮しなければなりません。
懐かしい気持ちになる|レトロ系カフェ
昔ながらの純喫茶のような雰囲気のレトロ系カフェも人気です。使い込まれた風合いのテーブルやイス、濃いめのカラーの絨毯や床材、革のアイテムなどを取り入れると、昭和を感じさせる内装に仕上がります。
年齢層の高いお客さんには、懐かしさを感じてもらえるでしょう。若年層のお客さんにも非日常感を楽しんでもらえるので、幅広い年代のお客さんに親しまれるカフェが目指せます。
木の癒し効果が抜群|自然系カフェ
木材や石材など自然のものを取り入れた内装デザインは、自然系やナチュラル系と呼ばれています。大きな窓で自然光を取り込んだり、観葉植物を多く置いたりして、自然のやすらぎが感じられるデザインが特徴です。食器やカトラリーにも木材を取り入れると、より統一感が出せます。
自然系のデザインを取り入れているカフェはたくさんあるため、参考にしやすいのもポイント。年齢や性別を問わず、多くの人に好まれるデザインです。
高級感がある|ラグジュアリー系カフェ
ラグジュアリー系とは、高級感や贅沢感のある内装デザインのことです。重厚な色味や柄の絨毯を敷いて高級ホテルのような雰囲気を演出したり、漆喰や珪藻土などの素材を用いてリゾート感を取り入れたり、非日常感を味わえる内装に仕上げます。
また、ラグジュアリーな雰囲気にするために、座席数を減らして空間を贅沢に使っているお店もあります。
和を感じる雰囲気が人気|和風カフェ
抹茶やきなこなどを使ったスイーツを提供しているカフェでは、畳や掘りごたつなど日本らしい雰囲気を取り入れた和風デザインも人気です。内装すべてを純和風で統一しているケースもあれば、食器や家具に洋風を取り入れて和モダン様式にしているお店もあります。
自然素材のシーリングライトや提灯型のライトなど、照明にも和の雰囲気を取り入れると、落ち着きがあってほっと一息つけるようなカフェになります。
カフェの内装デザインにこだわって集客力をアップしよう!
カフェの内装デザインにはさまざまな種類があり、カフェを開業したいと思っている人のなかには、理想とする内装のイメージを持っている人もいるでしょう。どのようなカフェにしたいのかコンセプトを明確にして、内装デザインを具体的に考えてみてください。
内装にこだわると、集客力のアップにもつながります。多くのお客さんに来てもらえるように、内装デザインをしっかり検討しましょう。