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店舗運営 2022/06/01 2023/02/28

バスケット分析はやった方がいい?店舗の分析事例とは

 

近年、リアルタイムで店舗データの管理ができるPOSレジの導入が増えています。その背景として、コロナ渦やECの台頭によりお客様の消費行動が大きく変化している現代において、競争力を獲得するために、データ管理が非常に重要になった事が考えられます。

POSレジで取得したデータを活用すれば様々な分析ができ、お店の在庫管理や店頭販促施策などの改善ができます。今回は、その分析の中の一つであるバスケット分析について分析事例も交えて解説します。

この記事の目次

  1. バスケット分析とは?
  2. バスケット分析をすべき店舗の特徴
  3. コスメセレクトショップにおけるバスケット分析の事例
  4. バスケット分析はPOSレジデータの活用がおすすめ

 

バスケット分析とは?

バスケット分析とはある商品と一緒に購入される商品は何かを分析する手法です。お客様の一回の購入における買い物かごの中身を調べ、傾向を分析します。これらの情報を入手することで、適切な店頭販促施策の立案および効果測定が可能になります。

 

バスケット分析をすべき店舗の特徴

顧客単価を上げたい

バスケット分析でどんな商品が一緒に買われているかのマーケティングデータを活用する事で併売購入を促し、顧客単価を上げることが可能となります。

 

お客様像を明確にしたい

バスケット分析で購入傾向がわかると、お客様像をより明確にすることが可能です。
例えば、ビールとおむつが一緒に買われている事が判明したとします。さらに売れた時間帯が平日の18時から19時の間が多かったというデータがあったとしましょう。

この時、おむつが必要な幼児のいる家庭を持っており、ビールを習慣的に飲み、仕事終わりにそれらを購入しているサラリーマン像が浮かび上がってくるかと思います。それに基づいてサラリーマン向けに店頭販促を行うことも出来るでしょう。

 

セット売りに対して数字の根拠が欲しい

母の日やクリスマスなどになるとギフトセットを売り出す店舗様もあるかと思います。この時どの商品をセットにするか検討する際にバスケット分析は役立ちます。

例えば、入浴剤を主力にギフトセットを作りたいと考えている店舗様があるとします。入浴剤と一緒に購入されているものを分析する事で、それがボディクリームだと分かったとします。その際、数字の根拠を持って入浴剤とボディクリームをセットにして売り出すことが可能となります。

 

コスメセレクトショップにおけるバスケット分析の事例

店頭販促施策は業態や業種、規模、立地などによってやるべきことは変わってきます。バスケット分析も同様で、全ての店舗が全く同じ方法をとる事はありません。しかし他店の分析事例を学び、自分たちの店舗だったらどのようにするだろうかと考えることは重要でしょう。

今回は個店のコスメセレクトショップにおいて、バスケット分析とそれに基づく店頭販促施策の事例についてご紹介いたします。この店舗はバスケット分析を含む様々な分析を行うことによって、月商が1年間で2倍以上になりました。

 

POSデータからバスケット分析をする

バスケット分析をする際に以下のデータが必要でした。

①一回の決済事の販売明細
②商品と商品カテゴリが紐づいたデータ

②が必要な理由は取扱商品が多い店舗で一緒に購入されるものを商品という単位ではなく、商品カテゴリという単位でも調査するためです。

これらの情報はPOSレジから入手しました。POSレジとはタブレットやスマホに専用のアプリをインストールして、端末をレジとして使うもので、購入商品をレジに入力することで、購入日時や購入商品のデータ、取引数も簡単に蓄積・集計できます。

この店舗では、他のアプリとの連携や機能拡張が魅力的なPOSレジ「スマレジ」を導入し、ダウンロードしたデータからバスケット分析を行いました。

 

ギフトセットの作成

来店されたお客様に購入目的をヒアリングすると、ギフト目的で来店されたという声が多くあった為、ギフトセットを組む施策を行いました。またスタッフがそのセット内の商品をそれぞれでバスケット分析を行い、本当にこのギフトが効果的なのかも分析を用いて検証しました。

 

店頭でセットで案内する商品をスタッフに展開

“売れている”商品と、”売りたい”商品それぞれでバスケット分析を行いました。よく一緒に購入されていると分かったものはスタッフ内で展開し、該当商品が売れた際に併せてもう1商品も提案するようにしました。

またこの店舗ではお客様にインナーケアの価値を伝え、青汁やサプリを提案しようという内容ををスタッフに展開していました。これもバスケット分析を行い、それが実際に実施されているかどうかを検証しました。

 

バスケット分析をやってみた考察

今回の事例ではこの商品とこの商品はおそらく一緒に売れているだろうという仮説の検証や、店頭販促施策の検証をメインで活用しました。POSデータがあれば検証目的のバスケット分析は容易に出来ますので、行うことをおすすめします。

 

バスケット分析はPOSレジデータの活用がおすすめ

今回はバスケット分析のメリットや、店舗の分析事例について解説しました。バスケット分析をする事でお客様の購買行動が分かり、店頭販促施策の検討に活かせたり、購買行動の仮説の検証に活用出来たりします。

またPOSレジのデータを使用することで簡単にバスケット分析を行うことができます。どのPOSレジを導入すればよいかお悩みであれば「スマレジ」の導入をご検討ください。スマレジであればお客様の購買行動の記録・集計が可能で、分析初心者にもおすすめです。

執筆 宮口 紫苑

大手通信会社で営業職、その後コンサルティング会社でデータアナリスト職を勤めた経験を生かし、課題解決のためのデータ分析及びコンサルティング業務に強みがある。現在は主にtoCビジネスにおける顧客獲得のための施策立案と、その実行まで一貫した業務支援を担当。

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