Powered by

Home 店舗運営 ラーメン屋の内装工事にかかる費用は?内装デザインのコツも紹介

店舗運営 2023/01/12 2024/03/15

ラーメン屋の内装工事にかかる費用は?内装デザインのコツも紹介

店舗のコンセプトや雰囲気を左右する内装工事は、ラーメン屋の開業においても重要な要素です。しかし「どのようなデザインにすればよいか分からない」「内装工事費用はどのくらいかかるのか」などと悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ラーメン屋を開業予定の方に向けて、内装工事費用の目安やデザインのコツについてお伝えします。さらに、工事前の確認ポイント・費用を抑える方法も紹介しているので、ラーメン屋の開業を進める際の参考にしてください。


¥0から始められる
ラーメン屋向け機能満載POSレジ
詳しく見てみる

 

この記事の目次

ラーメン屋の内装工事費用の内訳と目安

ラーメン屋の内装工事費用は、坪単価約15万円~50万円程度が相場となっており、約300万円以上の予算が必要といえるでしょう。例えば、20坪の店舗なら費用の内訳は次の通りです。

  • 仮設工事
  • 90,000円
  • 内装仕上げ工事(床・壁・天井)
  • 500,000円
  • 造作工事(カウンター・造り付けの棚)
  • 1,560,000円
  • 電気設備工事
  • 878,000円
  • 空調設備工事
  • 798,000円
  • 給排水設備工事
  • 295,000円
  • 衛生設備工事
  • 200,000円
  • ガス工事
  • 350,000円
  • サイン工事(看板)
  • 230,000円

物件の規模によって費用は異なりますが、スケルトン物件か居抜き物件によっても変動します。居抜き物件で前テナントの設備や内装デザインをあまり変更せずに利用するのであれば、内装工事費用を大幅に抑えることも可能です。

 

ラーメン屋の内装をデザインするコツ

人気が高く競争も激しいラーメン屋の内装デザインは、独自性も必要ですが清潔感や動線も大切です。ここでは、ラーメン屋の内装をデザインするコツについてお伝えします。

 

カウンターは無垢木材か石類がおすすめ

ラーメン屋ではカウンター席を多く配置しましょう。おすすめの素材は「無垢木材」もしくは「石類」です。どちらもラーメンの魅力を引き立たせてくれます。

「無垢木材」は木製のなかでも金額が高くなりますが、温かみがある空間を演出できます。「石類」はさまざまな種類があり、店舗イメージに合った素材を選べるうえにモダンな印象です。

また、カウンター席は1人でも気兼ねなく来店できるため、おひとりさまを集客しやすくなるメリットがあります。会話がない分、滞在時間も短くなることから回転率アップにもつながるでしょう。

さらに従業員とお客様が対面になっているため、料理や飲み物の提供もスムーズです。お客様とのコミュニケーションも増えるため、リピーター獲得にも役立ちます。

 

オープンキッチンにする

厨房が壁で遮られていないオープンキッチンにするのもおすすめです。お客様から調理の様子が見えることで、次のようなメリットがあります。

  • 広々とした印象を与えられる
  • お客様が調理工程をライブ感覚で楽しめる
  • 食の安全性をアピールでき、信頼感・安心感につながる
  • お客様とのコミュニケーションが取れるため親近感を与えられる
  • お客様の目があることから、従業員の衛生管理に対する意識が高まる

 

また、料理の提供がスムーズに行えるのも利点です。反対にデメリットも確認しておきましょう。

  • 油や煙が客席に及ぶと掃除に手間がかかる
  • 見た目にこだわりすぎると内装費用がかかりやすい
  • お客様から厨房が見えるため、こまめな整理整頓が必要
  • 営業時間中に新人教育がしづらい

オープンキッチンのメリット・デメリットを押さえて、コンセプトに合った店舗づくりを目指しましょう。

 

汚れが目立ちにくい色味にする

コンセプトカラーや配色によって店舗のイメージは大きく異なります。提供するラーメンのイメージや求める店舗の雰囲気などで使用したい色も変わると思いますが、清潔感を出すためには汚れが目立ちにくい色がおすすめです。例えば、黒や濃いグレーは汚れが目立ちにくく、高級感のある落ち着いた雰囲気を演出できます。

ラーメン屋は、壁や天井などに油や調味料の汚れがつきやすい環境なうえ、これらの汚れは落としにくいのが特徴です。

日々の清掃・衛生管理を徹底させることは当然ですが、きれいな店舗を保つためにも内装のカラーを工夫するとよいでしょう。

 

床は防水性に優れた素材を使う

床の素材はとくに注意し、防水性に優れ滑りにくい素材を選びましょう。ラーメン屋の厨房は麺の湯切り水で濡れていることが多く、油も付着することから非常に滑りやすくなります。従業員が厨房と客席を行き来するうちに、客席側にも汚れが広がるとお客様も危険です。

床材は耐久性に優れたウレタン樹脂系素材、あるいは擦り減りや衝撃に強い無機質系塗り床材の使用をおすすめします。ウレタン樹脂系素材は多くの厨房や食品工場などで導入されており、なかには耐熱性に優れたものもあるため、ラーメン屋の熱湯にも適しているでしょう。

また、つなぎ目のない床材を選ぶのもポイントです。つなぎ目があるとすき間にごみや汚れが詰まってしまい、掃除に手間がかかります。

 

SNS映えするおしゃれな内装にする

おしゃれな内装デザインにすることは、他店との差別化になり、女性客の獲得にも適しています。最近はSNS映えを狙った店舗づくりも人気です。

例えば、カフェのような明るい内装を演出する、曲線を取り入れて奥行き感や動きを出すなど、女性客に注目されるようなデザインを取り入れてみましょう。写真を撮りたくなるようなデザインにするとSNSに投稿されやすく、宣伝効果も期待できます。

清潔感はもちろんですが、照明やインテリアなどを工夫し女性客や家族連れを意識した、落ち着ける空間づくりを心がけましょう。


¥0から始められる
ラーメン屋向け機能満載POSレジ
詳しく見てみる

 

ラーメン屋の内装工事前に確認するポイント

ラーメン屋の内装デザインについてのヒントを紹介しましたが、内装工事前に確認すべき点がいくつかあります。ここでは内装工事前の確認ポイントを3つお伝えしましょう。

 

ガスの使用容量をチェックする

内装工事前にはガスの容量をチェックしておきましょう。ラーメン屋は麺を茹でるお湯を常に沸かしているため、ガスの使用量が多くなります。容量が少ないままオープンしてしまうと、使用できるガスの量が限られるため効率が低下し、回転率にも影響します。

ガスメーターの号数は飲食店によって異なり、以下が目安です。

  • 4~6号:小料理屋・寿司店・バー・カフェ
  • 6~10号:居酒屋・洋食店・和食店
  • 10~16号:イタリアン・フレンチ・ラーメン
  • 16号以上:中華料理

ガス管の太さも、チェックするポイントです。利用可能なガス容量はガス配管の太さによって決まるため、ガスを増設したくてもガス管の太さによっては対応できない可能性もあります。

追加の工事費用がかかる、あるいは厨房の工事ができないケースもあるため、忘れずに事前チェックを行いましょう。

 

最初から回転効率を重要視する

最初から回転効率を重視したデザイン・レイアウトが望ましいでしょう。オープン後のレイアウト変更は一定期間の休業が必要になるため、売上が無い日ができ、痛手になると考えられます。ラーメン屋の客単価はさほど高くないため、回転率が上がりやすいスムーズな動線を踏まえたレイアウトがおすすめです。

例えば、レジはすぐに退店できるように入り口付近がおすすめです。券売機を導入すれば会計業務の手間が削減できるうえ、余分な家具や設備を削減できます。カウンターとテーブルではお客様同士がぶつからないよう配慮することが大切ですし、従業員が配膳しやすい動線も考えなければなりません。

テーブル席を設置する場合は、セルフオーダーシステムを導入すれば、接客業務が不要になるため人件費を削減できるでしょう。

 

内装工事業者と費用の確認を念入りにする

内装工事の見積り料金と完成後の料金が異なる、といったトラブルを避けるためにも信頼できる業者を選び、確認作業は綿密に行いましょう。

例えば、内装工事中にシロアリによる被害など外部からは確認できなかった要因が発覚した場合、通常であればその時点で報告と対処方法の相談があるはずです。しかし、なかには無断で追加施工を施し、後で請求をされる場合もあります。

追加工事などが必要な際には、必ず相談・料金を提示してもらうことをあらかじめ伝えておくと安心です。また、見積りを比較検討することで適切な価格や業者を見極める助けになります。内装工事の際には、複数の業者に見積りを依頼しましょう。

 

ラーメン屋の内装費用を抑える方法

ラーメン屋のイメージや雰囲気にも影響を与える内装工事ですが、できるだけ費用は抑えたいものです。ここからは、内装工事費用を抑える方法を2つお伝えします。

 

居抜き物件を利用する

居抜き物件とは、前テナントの設備や内装などを撤去せずにそのまま残した物件のこと。新規物件よりも改装費や設備費が抑えられるうえ、工事期間の短縮にもなります。

ラーメン屋の居抜き物件なら必要な設備はそろっているため、メンテナンスや部分的な変更のみで開業することも可能です。前のテナントがラーメン屋ではなくとも、トイレやレイアウトはそのままに必要な設備だけそろえれば、大幅なコストカットにつながるでしょう。

内装費用を抑えるには「貼り重ね」がおすすめです。床材や壁紙を剥がさずにその上から新しい材料を貼り付けることで、安価に施工でき工期も短期間で済みます。

ただし、下地の劣化具合が確認できないため、シロアリの被害に気づけないといったデメリットもあります。物件の経過年数を確認するなどして慎重な判断が必要です。

 

厨房設備は中古の物も使う

厨房機器を購入する場合は、中古品でそろえるのも一つの手です。飲食店は改装や転廃業が多いことから業務用厨房機器の中古品が多く出回っており、リサイクルショップ・ネットオークション・中古専門店などで手に入れることができます。

数年で撤退するラーメン屋もあるため、新品に近い厨房機器を見つけられる可能性もあります。以下は、ラーメン屋に必要な厨房機器の一例です。

  • ガステーブル
  • 鋳物コンロ
  • 寸胴
  • 茹で麺機
  • シンク
  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫
  • 製氷機
  • 食洗機

作業台やシンクなどについては多少傷がある程度なら使用に問題はありません。購入の際は状態を確認し、不具合の可能性も考慮して品質保証のある商品を選びましょう。


¥0から始められる
ラーメン屋向け機能満載POSレジ
詳しく見てみる

 

 

内装にこだわりを持ったラーメン屋をオープンしよう

ラーメン屋の内装についてお伝えしてきました。飲食店のため清潔感は重要ですが、店内の雰囲気や味覚以外への演出も押さえたいポイントといえます。また、SNSの広がりに伴い「映え」を狙った空間づくりも差別化には欠かせない要素です。

内装費用を抑えるためには居抜き物件、とくにラーメン屋の居抜き物件を利用するのがおすすめです。厨房機器を中古品でそろえれば、初期費用を大幅に抑えることも可能でしょう。ただし、営業効率や回転率に影響するガスの容量やレイアウトは事前にチェックが必要になります。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

このページの先頭へ