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お店ラジオ 2021/12/22 2021/12/24

【ラジオ未公開内容含む】お店経営からスタートアップ支援まで「awabar」オーナー小笠原さんのマルチな活躍

about

「お店ラジオ」は、レジの半径5メートルにいるお店を取り巻く人間の、お店を取り巻く人間による、お店を取り巻く人間のためのラジオ番組です。事業投資家の三戸政和さんとともに、当社株式会社スマレジ代表の山本がDJを務めます。

番組では、お店を運営する店長さんやオーナーさんがどんな想いで店づくり、チームづくり、雰囲気づくりまでをしているか、小売店や飲食店など各業界で活躍するゲストをお招きし、インタビュー形式でお届け。ゲストの方が店舗運営の中で印象に残っている音楽もご紹介しています。

第5回のゲストはITベンチャー起業家が集まるお店「awabar」のオーナー、小笠原治さん。どんなお話が聞けたのでしょうか?

ラジオでは時間の関係で放映されなかったこぼれ話も「アキナイラボ」では紹介していますので、ラジオを聞いたという方もぜひご覧ください!

この記事の目次

  1. 本業は何?マルチなキャリアで活躍
  2. 投資家として、スタートアップを支援する
  3. スタートアップに優しい街、福岡
  4. 失敗もあったお店の経営
  5. 自由に“変えられる”空間を作る
  6. “分かりにくい”を思考することに意味がある

本業は何?マルチなキャリアで活躍

三戸

今回のゲストは「awabar」のオーナー、小笠原治さんです。

小笠原さん

よろしくお願いします!

三戸

実は、小笠原さんが何を一番に取り組んでいらっしゃるのかあまりよく分かっていなくて。「本業」というとちょっと違うかもしれませんが……。

小笠原さん

本業は“バーのマスター”と言い張ってます。

三戸

それが一番なんですか?

小笠原さん

そうですね。他には、京都芸術大学で“クロステックコース”という自分のコースを持っています。

山本

学校の先生もされているんですね。

小笠原さん

今、160名くらいの学生を受け持っています。

三戸

何を教えているんですか?

小笠原さん

強いて言えば、アートとテクノロジーという本来同じ語源をもった2つを掛け合わせた内容かな。起業や自立して生きていくために必要なことについても教えています。

山本

先生はどれくらいされているんですか?

小笠原さん

今5年目ですね。

山本

小笠原さんのクロステックのコースには、毎年どれくらいの学生さんが?

小笠原さん

4〜50人くらいいます。

三戸

その中から、起業する人も出てきているでしょうね。

小笠原さん

京都のawabarは学生が運営してますよ。あと面白いので言えば、事業継承として老舗の綿菓子屋を引き継いで、自分たちでパッケージのデザインをしたりして、お土産品として伊勢丹で売っているケースも。「Jeremy&Jemimah」というお店です。

山本

起業するのは何の業態でも良いんですか?

小笠原さん

そうですね。シェアアトリエを立ち上げた学生もいますよ。

投資家として、スタートアップを支援する

山本

小笠原さんは、大学の先生以外にも結構いろいろとされてますよね。

小笠原さん

お店からは少し遠ざかりますが、投資ファンドもやっています。起業する人・スタートアップの人たちに資金を株と交換してお渡しする仕事です。

山本

ベンチャーキャピタルですね。具体的に、どのような会社に投資されるんですか?

小笠原さん

今、一番力を入れているのは「株式会社tsumug」です。空いている空間を使っていろんなサービスを展開しているんですよ。

山本

空いている空間ですか?

小笠原さん

そう。例えばマンションの1室をシェアオフィスにしたり、今までと違う用途で使うんです。セキュリティにはスマートロックを活用しています。

山本

スマートロックだと、リモートで開け閉めができてシェアリングがしやすくなりますよね。

小笠原さん

予約なども全部LINEからできるようになっています。

三戸

便利ですね。既にどのぐらい展開しているんですか?

小笠原さん

まだ8〜9カ所くらいなので、これからですね。あと、他に最近出資したちょっと変わったところと言えば、“代行運転のUber”かな。

三戸

自分の車を運転してもらう人を呼ぶってことですか?

小笠原さん

そうですね。車で飲みに行った帰りに来てもらって、そのまま家まで運転して連れて行ってくれるという。

三戸

すごく便利ですね。

小笠原さん

でしょう?沖縄からスタートして、今月福岡でもサービスが開始しました。

山本

その事業への投資ということですね。 学生さんへの出資もしているんですか?

小笠原さん

そうですね。案件があれば検討していますね。

三戸

投資していると、いろんな内容で声が掛かるようになって楽しいですよね。

小笠原さん

そうですね。情報が集まりますからね。

スタートアップに優しい街、福岡

三戸

小笠原さんが福岡を拠点に活動されているのは、やはりスタートアップとの関係が大きいのでしょうか。

小笠原さん

福岡では2012年に、高島市長と孫泰蔵さん(孫正義の弟)が中心となって「スタートアップ都市宣言」をして、これからスタートアップを増やしていこうと言い始めたんです。今から10年ほど前ですね。そんなこんなで、福岡に居着いてしまいました。

三戸

福岡はスタートアップに優しい都市なんですね。

小笠原さん

めちゃくちゃ優しいです。これ、個人的に結構大事なことだと思っていて。さまざまな地方都市から「スタートアップが1番生まれる街にしたい」という相談を受けることがよくあるのですが、同じような目標を掲げて頑張っている都市は日本中たくさんあるんですよ。
なのでまずは「スタートアップに優しい街になりませんか?」というのを言っています。優しくなるために、スタートアップや起業家のことを知ってから考えません?みたいな話をしていますね。

三戸

それで言うと、福岡はどんなところが優しいんですか?

小笠原さん

「Fukuoka Growth Next」(福岡のスタートアップ支援施設)など、スタートアップを目指す人たちが集まれる場所を作ってくれたというのが大きいですね。最近だとTSUTAYAが「スタートアップカフェ」も運営されていますけど、そこに行くと起業について分からないことを全て教えてくれるんですよ。起業するときの減免などもあるので、ほぼコストをかけずに会社が作れます。「スタートアップビザ」という海外から福岡のスタートアップに就職するためのビザもあったりします。

三戸

すごく進んでいますね。東京ですら、そこまでできていないんじゃないですか?

小笠原さん

福岡でやっていることが、徐々に東京に浸透し始めていると思います。

三戸

そういった福岡の取り組みを最初に立ち上げたのは市長なんですか?

小笠原さん

そうですね。もともと福岡に「明星和楽」というイベントコミュニティがあって、そこと高島市長が連携するようになったんですよね。これからの時代、大きい会社だけではなく起業する人も大事にしていくべきだよね、という考えが形になっていったイメージです。

山本

「明星和楽」は、いわゆる経営者ネットワーク?

小笠原さん

いえ、アートやスタートアップ、テクノロジーを全て融合して、展示したりパフォーマンスしたりするイベントを10年くらいやっている団体です。

山本

地域振興に近そうですね。

三戸

型にはまらないコミュニティなんですよね、きっと。でも、それこそ“イノベーション”っていう感じがしますよね。いろんな人がいろんな考えで結びついてるみたいな。

山本

今日は冒頭からずっと型にはまらないですね(笑)。

小笠原さん

ええ。興味ない人にとってはめちゃくちゃ分かりにくい話だと思います。

三戸

そんな中、福岡は神戸の人口も抜いて150万人を超えたそうですね。

小笠原さん

今は160万人くらいですね。

山本

まあまあ多いですね。小笠原さんは、いつ頃福岡に移住してきたんですか?

小笠原さん

部屋を借りたのはもう7〜8年前ですけど、拠点を移したのはこの1年半ほどです。

山本

高島市長と会って「福岡はこれから来る!」と思って、住民票を移したと仰ってましたね。

三戸

本当は、お店ラジオだから「awabar」の話が聞きたいのに、エピソードがありすぎて全然辿り着かない!「awabar」は最近行けてないんですか?

小笠原さん

実際コロナでほぼ店を閉めていたので、最近店を開けられるようになってから行きました。お店に顔を出す以外に東京に行く理由がないっていう(笑)。

山本

やっぱり、あくまでも“バーのマスター”なんですね。

小笠原さん

そうなんです(笑)。大学の教授とかファンドとかいろいろ言ってますけどね。

失敗もあったお店の経営

山本

DMM.makeという結構大きなプロジェクトで1つの施設も作られていますが、それについてもちょっと教えてもらえますか?

小笠原さん

最初は“ものづくりをする人たちのための居場所”を作ろうと思ったところから始まって。いろんな工具を揃えて、ガレージの大きい版みたいなものを作ろうとしていたんです。その頃、DMMの亀山会長とお会いする機会が増えて、興味を持っていただいたので構想をお伝えしたら「それ、DMMでやれば?」という話になったんですよね。最初は3Dプリンターの出力サービスから始めて、クリエイターがデータを預けると、それを出力して売ることができる仕組みを作りました。あと、それとは別に実は僕「awabar」とは別に朝ごはん屋さんをやってたことがあります(笑)。

三戸

そうなんですか?!

小笠原さん

一日中朝ご飯食べれるお店で「目玉焼きはサニーサイドアップで」とか言えちゃうお店。朝7時から夜中2時まで、六本木のミッドタウンのすぐそばでやっていたんですよ。早朝、外資系のパリッとしたスーツの人と酔い潰れたホステスが横で朝ごはん一緒に食べてたりしていましたよ。

山本

その人にとっての“朝ごはん”なんですね。僕も昨日恵比寿で「夜ランチ」と書いてあるお店があって「何やこれ」って思ったんですよ。同じ発想かもしれないですね。

三戸

コンセプトというか、何を意図したお店だったんですか?

小笠原さん

単純にその頃、僕自身が朝まで飲んでいつも昼過ぎに起きていたんですよね。こういう人、一定数居るんちゃうかな?と思って(笑)。それでお店作ったんですけど、見事に潰しました。

山本

ダメでした?

小笠原さん

固定客はついたんですよ。ただ、単価を割と安くしていたのもあり、売上がついてこなくて。六本木の路面店だったので……。

山本

家賃がね 。

三戸

そういうお店始める時って、シュミレーションはしておくんですか?売上、単価、回転率、コストはどのくらいになりそうか、みたいな。

小笠原さん

一応、シミュレーションはしました。でも他にベンチマークする朝ごはん屋さんが当時なかったんですよ。

山本

ピークタイムはあるんですか?

小笠原さん

朝7時ジャストぐらいですね。

山本

やっぱり朝なんだ(笑)。

小笠原さん

ミッドタウンに住む某タレントさんもよく来てくれていました。いろんなお客さんがいましたね。

自由に“変えられる”空間を作る

三戸

本当にいろんなことをされている小笠原さんですが、やっぱり事業構想の起点は「こんなのあったらいいな」というところから考えられるそうですね。

小笠原さん

自分もそうだし、身近な人が欲しがっていそうなことはやりたくなりますよね。

三戸

新たに考えている事業はあるんですか?

小笠原さん

さっき少しお話したtsumugの仕事が一番楽しくて。今は空室をシェアオフィスにしていますけど、別にキッチンでも良いし、パーソナルトレーニングのジムでも良い。いろいろなものに変えられることが大事なんですよね。デジタルトランスフォーメーションって、一回デジタル化して終わりみたいな話が多いんですけど、僕はそうじゃないと思っていて。デジタルの力で“変わり続けられる状態”を作って初めてDXと言えると思っています。

三戸

確かにそうですね。

小笠原さん

例えば、今ここはスタジオですよね。ここの鍵をweb上の予約で管理して、使い方もちゃんと動画で用意しておく。そうすると1人で使えるから受付人員はいなくてもいいし、必要なら“受付の人にいてもらう予約”ができてもいいわけですよね。こういう検索、予約、解錠、決済の流れをまるっと仕組み化して、空間の用途を変えていきたいです。そうすれば飲食店でも、営業していない時間は別の空間の使い方ができたりしますよ。

三戸

究極、デジタル化さえしておけば、いろんな発想の人がいろんな使い方をしてくれるイメージですかね。ここのスタジオも今はラジオを収録してますけど、Youtuberが動画撮影に使ってる時もあるそうです。いろんな使い回しを自由にしてもらう、そういうプラットフォームなんですね。

小笠原さん

そうですね。それが実現できればいいなと思っています。

山本

やっと分かってきました。最初、小笠原さんの話がなんかふわふわしてるなと思っていたんですけど、抽象化の天才なのかもしれないですね。

小笠原さん

だって、具体化の話は他の人でもできるでしょ?(笑)

山本

具体的な話ではなくて、概念から考えているのかもしれないですね。だから掴みにくいのかも。

小笠原さん

分かりやすいとか、具体的とか、どうでもいいんです。

三戸

でも、抽象化するためには具体的なものがないとダメでしょう?だから、具体的なものは多分「awabar」でされてるんですよね。人の流れとか行動とか、いろんな状態を見てこられてきてる。

山本

やっぱり基本はバーのマスターなんですね。

“分かりにくい”を思考することに意味がある

山本

では最後にお店も含め、今後起業を目指す人たちに向けて何かアドバイスはありますか?

小笠原さん

アドバイスと言っても「頑張って楽しんで」くらいしかないですけどね(笑)。

山本

学生さんにいつも言ってるようなことはあるんですか?

小笠原さん

さっきの抽象化の話に近いんですが、例えばうちの大学だと授業ごとに改善アンケートというものがあって「授業は分かりやすかったか?」という質問があるんです。ただ、僕が言いたいのは、分かりやすい授業に何の価値があるのか?と。“分かりにくいけど、興味関心を持てた”という状態にすることが理想の授業であるはずだから、単純に分かりやすさを評価されて喜ぶような人にならないでね、という話を学生にはよくしています。

三戸

分からないことは、Googleでもなんでも、自分で調べればいい話ですもんね。

小笠原さん

そう。分かりやすいというのは、“これならあなたにもわかるだろう”と用意されるものなので。そんなところに飛びついてはダメなんです。

山本

自分で思考しなさいということですね。

小笠原さん

人って、分かった気になると思考停止するんですよね。お店でも事業でも、思考停止した瞬間が失敗の始まりだったりする。だからこの話は強調しますね。

三戸

なるほど。要はやりながら考えることですね。非常に勉強になりました。今回はかなり抽象的な話だけお伺いしたので、来週はもう少し具体的なお話をお伺いできれば。

山本

でも、分かりやすかったはダメですからね。この番組からの問題提起なので、受け取り手にも委ねます(笑)。

三戸

そうですね。では本日のゲスト「awabar」のオーナー、小笠原治さんでした。小笠原さんには来週もお付き合いいただきます。ありがとうございました!



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【お店ラジオ】#05 億単位の投資が決まる!?ITベンチャー起業家たちが集まる六本木のスタンディングバー「awabar」オーナーの小笠原治さん登場。

執筆 松本 保紀

マーケティング部として主にデジタル系の運用型広告をメインにSEOやサイト解析・データ分析なども担当。WEBデザイナー出身なのでサイト作成などの知見もありバナーなどの作成は自身で行うこともある。

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