スマートフォンを利用して支払いを行うモバイル決済。接触が不要で需要も高いことから、導入を検討している店舗も多いのではないでしょうか。この記事ではモバイル決済の基礎知識に加え、モバイル決済端末を店舗に導入するメリットや端末選びについて解説しています。また、おすすめのモバイル決済端末「PAYGATE」も紹介していますので、導入検討の参考にしてください。
この記事の目次
モバイル決済とは
モバイル決済とは、スマートフォンなどのデバイスを利用して支払いを行う電子決済サービスです。現金不要で接触も避けられることから、新型コロナウイルス感染症対策としても広がりを見せています。
電通が2021年に行った第2回「コロナ禍における生活者のキャッシュレス意識調査」によると、9割以上がキャッシュレス決済を利用していると回答しており、2020年3月の緊急事態宣言以降に利用が増えた割合は56.8%に増加。中でもモバイル決済の利用がクレジットカードを大きく上回りました。
スマートフォンに専用アプリをダウンロードした決済方法が一般的で、代表的なモバイル決済にはSuica・nanaco・PayPay・楽天ペイ・auPayなどが挙げられます。
モバイル決済の種類
スマートフォンなどを利用して支払うモバイル決済ですが、支払い方法は「QRコード決済」と「非接触IC決済」の2つに分けられます。それぞれについて詳しく解説します。
QRコード決済
QRコード決済とは、専用アプリに表示させたQRコードを読み取る決済方法です。代表的なQRコード決済には、PayPay・LINEPay・楽天ペイ・d払いなどが挙げられます。支払い方法は次の3タイプです。
- 事前にチャージした金額内で支払う「先払い型」
- クレジットカードなどと紐づけし、後日まとめて支払う「後払い型」
- 会計と同時に銀行口座から引き落とされる「即時決済型」
さらに読み取り方も2種類あり、「ストアスキャン方式」はお客さまのスマートフォンアプリに表示されたQRコードを店舗側が読み取る方法です。もう1つの「ユーザースキャン方式」は、店舗に掲示されたQRコードをお客さまがアプリで読み取り、支払い金額を入力して決済します。
非接触IC決済
非接触IC決済とは、NFCと呼ばれるICチップが搭載されたデバイスにあらかじめ電子マネーやクレジットカードを登録し、専用端末にかざすことで決済を行う方法です。代表的なサービスには、ApplePay・GooglePay・おサイフケータイが挙げられ、ApplePayはiPhoneのみ、GooglePayとおサイフケータイはAndroid端末に備えられた機能となります。
電子マネーに現金をチャージして支払う「先払い型」と、クレジットカードを紐づけして支払う「後払い型」が一般的です。Suica・nanaco・iDなどの電子マネーが登録できるため、クレジットカードを持たない未成年でも利用できます。
店舗がモバイル決済に対応するメリット
ニーズが高まりつつあるモバイル決済に、店舗が対応するメリットにはどのようなものが考えられるでしょうか。4つのメリットをお伝えします。
加盟店手数料が比較的安い
1つには、加盟店手数料の安さが挙げられます。クレジットカードの手数料は2〜8%と幅があり業種や事業規模によって異なりますが、モバイル決済は3%前後が一般的です。以下に例を挙げてみましょう。
- PayPay:1.60%(PayPayマイストア ライトプラン加入時)
- メルペイ:2.60%
- auPay:2.60%
- 楽天ペイ:3.24%
毎月のコストを抑えながら、モバイル決済の導入が可能です。また、手数料無料のキャンペーンも頻繁に行われているため、タイミングが合えばさらにおトクに導入を検討できます。
低価格で導入できる
導入にあたって必要な初期費用も安価です。多くのモバイル決済では、決済時に使用する店舗用アプリが無料で利用できますし、お客さまに読み込んでもらう掲示用QRコードも無料配布されます。サービスによってはすべて無料で導入可能です。
また、複数のサービスに対応するモバイル決済端末も比較的低価格で提供されています。2万円〜3万円前後が一般的な価格ですが、キャンペーンなどにより無料提供しているケースも見られるため、数種類のモバイル決済導入を考えている場合は検討してみるのもよいでしょう。
入金が早く資金繰りがしやすい
クレジットカードなどと比べて、会計から入金されるまでの期間が早い点もメリットとして挙げられます。クレジットカードでは売上金が入金されるまでおよそ1カ月かかりますが、モバイル決済は2週間程度、最短翌日も可能です。いくつかのモバイル決済を例に入金サイクルを見てみましょう。
- サービス名
- 入金サイクル
- PayPay
- 月1回:月末締め最短翌日入金
- メルペイ
- 月1回:月末締め翌月10日入金
月2回:15日締め25日入金、月末締め翌月10日入金
- auPay
- 月1回:末日締め翌月末日払い)
月2回:15日締め翌月15日払い、末日締め翌月末日払い
- 楽天ペイ
- 最短翌日入金
(振込登録口座が楽天銀行の場合は、翌日に自動入金)
ほとんどが月1回~2回の入金サイクルですが、楽天ペイのみ振込口座に楽天銀行を指定すると、現金支払い並みのキャッシュフローが可能です。
販売の機会を逃さない
モバイル決済に対応すると、現金の持ち合わせがないという理由による販売機会の損失を削減できます。現金以外の決済方法に対応することは、顧客満足度にもつながるといえるでしょう。また、ポイント還元を実施している事業者も多いため、ポイントを重視してモバイル決済を選択している方もいると考えられます。
エイチームフィナジーによる調査によると、およそ6割が普段の買い物にキャッシュレス決済を利用しており、その理由として「ポイントが貯まるから」といった回答が多く見られました。お客さまは希望するモバイル決済に対応している店舗を利用する傾向にあり、集客効果・売上拡大も望めると考えられます。
モバイル決済端末のおすすめは?
複数の事業者に対応したモバイル決済端末を検討している場合は、マルチ決済端末がおすすめです。ここではマルチ決済端末のメリットについて説明し、おすすめのサービス「PAYGATE」も紹介します。
モバイル決済に対応するならマルチ決済端末が便利
通常、異なる決済方法を導入する場合はそれぞれに対応した端末が必要になりますが、モバイル決済端末とクレジットカード決済端末の2台を用意するより、一体型の「マルチ決済端末」がおすすめです。
クレジットカード決済・QRコード決済・電子マネーに対応していて、コンパクトな設計が多いため設置場所にも困りません。契約も1社で済むため費用削減にもつながります。お客さまのニーズに応えられるうえ、会計時のオペレーションも簡潔にでき、人手不足解消にも役立つでしょう。
マルチ決済端末のメリット
マルチ決済端末は複数の決済方法でも1台ですみ、コンパクトなため省スペースが実現できます。ここからは、マルチ決済端末を店舗に導入した際に考えられる3つのメリットについてお伝えします。
端末が1つだけなので教育しやすい
決済端末が複数あると、それぞれの使い方をレクチャーしなければなりません。操作方法が異なるため混乱しやすく、間違えやすいというデメリットがありました。しかし、マルチ決済端末なら操作方法を覚える端末は1台のみです。
そのため、スタッフへの教育もしやすく、労力をカットできるといえるでしょう。会計時のオペレーションもスムーズになるためミスが起こりにくく、会計作業の効率化につながります。
レジ周りが整理整頓される
決済端末が1台ですむことから、レジ周りをすっきりと保てる点もメリットです。レジ周りは散らかりやすく、お客さまからの視線も集まりやすいため、できるだけ整理整頓を心がけたい場所といえます。
モバイル決済端末はコンパクトな設計が多く、省スペースが実現可能です。あまりスペースに余裕がない店舗、インテリアや雰囲気を重視している店舗にはおすすめといえるでしょう。持ち運び可能なポータブル型の端末であれば、コードの接続も不要ですっきりと配置できます。
イベントや移動販売などでも役立つ
ポータブル型の端末であれば持ち運びができるため、イベント・移動販売・デリバリーのような固定の店舗以外での使用が可能です。これまで現金による対応では、釣り銭の用意や管理をしなければならず手間がかかっていました。
しかし、ポータブル型のモバイル決済端末を導入すれば釣り銭の心配も不要で、あらゆる決済方法に対応できます。4G回線対応やプリンター内蔵などもあるため、さまざまなシーンで活用できるでしょう。
マルチ決済端末の「PAYGATE」とは?
幅広いシーンで活用でき、メリットも多いマルチ決済端末についてお伝えしてきました。その中でもおすすめは、初期費用0円かつ高機能なマルチ決済サービス「PAYGATE」です。その特徴について紹介しましょう。
スマレジ・POSと連携できるマルチ決済サービス
PAYGATEは「スマレジ」と連携可能なマルチ決済サービスです。スマレジ・POSとは、iPad・iPhone・iPod touchのアプリを活用したPOSシステムで、事業規模にかかわらず、さまざまな業種で利用されています。
5つの料金プランから契約でき、セルフレジや自動釣銭機の追加も可能です。「スマレジ・アプリ」を利用すれば、店舗に合った機能を自由にカスタマイズできます。PAYGATEと連携すれば、POSに登録されている商品の選択から決済までを端末内で完了できるため、レジ金額の二度打ちがいりません。
スマレジアプリでレジ計算と決済もできる
スマレジアプリとは、専用サイトから自由に購入できるスマレジ用に開発されたアプリです。業種や業態に合わせてぴったりの機能をカスタマイズでき、すべての料金プランで利用できるため不要なコスト削減にもつながります。
端末に内蔵された専用アプリ「PAYGATE・POS」は、自動的に連携して端末1台でレジ計算から決済までを完了できるアプリです。スマレジ・POSに登録された商品データを端末画面内に表示でき、取引履歴の確認もできます。
PAYGATEはプリンター内蔵・ポータブル型で持ち運び可能なため、携帯電話の電波(4G回線)が届く場所ならどこでも、これ1台で会計が可能です。バッテリーもフル充電で約300回の決済が行えるため、イベントなど店舗外の会計にも活用できます。
初期費用無料で始められる
PAYGATEは初期費用が無料です。その他の料金は以下になります。
- 項目
- 金額
- 初期費用
- 0円
- 決済専用端末料金
- 30,800円(税込)
- 月額利用料
- 3,300円(税込)
- 決済手数料
- 3.24%~
- CAT/CCT端末スマレジ連携費用
- 0円
ただし、現在はリリース・キャンペーンとして決済専用端末料金が無料です。クレジットカード・電子マネー・QRコードの決済手数料も引き下げでおトクなため、さらに費用を抑えて導入できます。
PAYGATEと連携できるスマレジ・POSも、スタンダードプランなら月額料金無料です。1店舗のみに対応したプランですが、基本的な機能(レジ機能・売上分析機能・キャッシュレス決済など)は装備されています。市販のタブレットやスマートフォンを活用できるため、低コストでの導入が可能です。
PAYGATEを導入する流れ
PAYGATE導入の流れは次のとおりです。
- Web申し込み
- 加盟店審査
- 初期設定&利用開始
書類の不備などがなければ1~4カ月ほどで加盟店審査が終了し、約3週間で端末発送・利用開始となります。審査がスムーズに進めば約2カ月で利用できる可能性もありますが、決済種別などによって審査期間は異なります。
アフターサポートも充実です。機器トラブルや問い合わせの際は、加盟店向け専用サポートサイトと認定制度をクリアしたスタッフによる365日体制のサポートデスクが利用できます。スマレジ・POSとの連携設定や操作については、契約している料金プランに応じたサポート(メールサポート・コールセンター)が利用可能です。
モバイル決済可能なマルチ決済端末を店舗に導入しよう
モバイル決済の普及・お客さまのニーズに対応するには、マルチ決済端末がおすすめです。複数の決済方法を1台で対応できるため操作の手間が抑えられ、会計時のオペレーションを簡単にできます。
とくに「PAYGATE」は初期費用がかからず、スマレジと連携すれば、これだけで商品選択から決済まで完了できるサービスです。コンパクトなモバイル型のため、活用シーンを選びません。