これからカフェをオープンする予定の事業者の中には、どのようなメニューを用意しようか迷っている方もいるのではないでしょうか。実は、メニューには押さえておくべきポイントはいくつかあります。
本記事では、カフェメニューの種類や考えるときのポイントをご紹介します。この記事を読んで、お客様を呼び込むメニューを考えてみましょう。
この記事の目次
カフェメニューには主に3つの種類がある
カフェメニューには大きく分けて、定番メニュー、看板メニュー、安価メニューの3つの種類があります。それぞれのメニューについて詳しく見ていきましょう。
シンプルで人気の「定番」メニュー
定番メニューとは、カフェに来た人の多くが注文する人気の高いメニューのことで、あらかじめ最初に定番メニューをまとめておけば、お客様が注文したいメニューをすぐに見つけることができます。
たとえば、カフェで軽食を取る目的で来店するお客様のほとんどは、定番メニューであるサンドイッチやパンケーキをイメージして来ることが多いです。定番メニューはある程度味のイメージができるため、はじめて来店したお客様でも安心して注文できます。また、子どもから年配の方まで幅広い年齢層のお客様が注文できる点が特徴です。
定番メニューがなければ、お客様によっては注文したいと思えるメニューが見つからず、顧客満足度が下がる可能性があります。一定数のお客様のニーズを押さえるためにも、定番メニューは必ず充実させておきましょう。
カフェの定番メニューといえば、以下のようなものがあります。
- サンドイッチ
- パスタ
- ハンバーグ
- オムライス
- ビーフシチュー
- ドリア
- パンケーキ
- ケーキ
基本的には、洋食の人気メニューやデザートが多いです。どのメニューも誰もが好んで食べるものばかりなので、少なくとも3~5つ程度はメニューに入れておきましょう。
素材やレシピにこだわったおすすめの「看板」メニュー
他のカフェと差別化するためには、看板メニューが必須です。看板メニューは、お客様によるお店のイメージに繋がります。
看板メニューはお店のこだわりが詰まっているので、お店ごとの特徴が現れやすいです。お客様に看板メニューを覚えてもらうことで、お店を認知してもらえる可能性が高まります。そのため、定番メニューとあわせて看板メニューを強化することが大切です。
- 看板メニューのこだわりで特に多いポイントは以下のとおりです。
- 鮮度(今朝採れたての卵を使用しています!)
- 量(ご飯とサラダはお代わり自由!)
- 味(〇〇グランプリ受賞!)
- 健康(有機JAS認定のオーガニックコーヒーを使用!)
- 価格(激安ワンコインで食べられる!)
- 素材(〇〇産地直送!)
- 希少性(最高級コーヒー豆ブラックアイボリー使用!)
看板メニューは、お店の特徴とあわせるようにしましょう。また、多くのお客様から愛される看板メニューを開発することが大切です。
安定的な収入につながる「安価」メニュー
安定的な収入を得るために、安価メニューを用意しておく必要もあります。中には、支出を抑えるために食事をカフェで済ますお客様も一定数います。たとえば、学生やファミリー層は、カフェを利用する割合が高いです。
安価メニューは定番メニューと同じくらい注目されやすいので、注文される可能性が高くなります。また、注文が多くなれば利益率が高くなり廃棄リスクも低下するため、安定した利益を出すことが可能です。定番メニュー同様にお店の人気メニューになる可能性を秘めているので、お手軽に注文できるメニューもいくつか準備しておきましょう。
カフェメニューを考えるときのポイント
カフェメニューを考えるときのポイントを紹介します。特に気を付けるべき点は以下の4つです。
- ターゲットを決める
- ネーミングや見た目に力を入れる
- 簡単に作れる商品なのかどうか、また提供時間を考える
- 適切な価格を付ける
少し工夫するだけでメニューのクオリティは変わるので、自店のメニューを決めるときの参考にしてみてください。
まずはターゲットを決める
まずは、ターゲットを決めることから始めます。どのような客層が来るのかを想定して、メニューを考えるのがポイントです。たとえば、性別によって人気メニューは変わります。男性に比べると女性の方が甘いものを好む傾向があるため、女性で若い層をターゲットとする場合は、スイーツ系を揃えた方がよいでしょう。
一方、オフィス街など多くの男性客の来店も想定できる場合は、ボリュームたっぷりの食事メニューをおすすめします。性別や年齢層、カップル・家族向けなどターゲットによって、用意すべきメニューも変わるため、事前に来店客のイメージをすることが重要です。
ネーミングや見た目に力を入れる
多くのお客様に注目してもらうには、食事やドリンクなどの商品のネーミングと見た目にこだわりを持つことも大切です。カフェで取り扱う商品は他のお店でも出していることが多いので、差別化するためにも、分かりやすいネーミングとインパクトのある見た目を心がけましょう。
たとえば、「オムライス」とシンプルに表記するのではなく、「半熟卵のふわとろデミグラスオムライス」など、商品名を読むだけで料理を具体的にイメージできる美味しそうなネーミングがおすすめです。
また、美しい盛り付けはお客様の目を惹きつけます。食材の色やお皿のデザインにも注意しながら考えましょう。
簡単に作れる商品なのかどうか、また提供時間を考える
商品を簡単に作れるかどうか考えることも重要です。カフェはレストランとは異なり隙間時間に利用される傾向があるため、全てのお客様が時間にゆとりを持って来店するわけではありません。カフェでは注文を受けてから、あまり時間をかけずに料理を提供することが求められます。
調理の工程にこだわりすぎると食事を作るのに時間がかかり、他のオーダーが入ってしまえばお客様に提供できる時間はさらに遅くなります。あまりにも待たせてしまうと顧客満足度は低下するため、他の料理と同時進行に作ることができ、数分で完成する料理を多めに用意するのがおすすめです。
適切な価格を付ける
メニューの価格設定も大切です。適切な価格を付けるには、原価率を計算する必要があります。原価率とは、仕入にかかった金額の売上に対する割合です。たとえば、ハンバーグの原価が300円で価格を1,000円に設定した場合、原価率は300÷1,000×100で30%となります。
ちなみに、飲食店における一般的な適正価格は、原価率が30%です。この値を超えてしまうと、人件費などのコストを差し引いたときに赤字になる可能性が高まります。そのため、商品の価格を決めるときは、どのくらいの原価なのか計算し、原価率が30%以下になるように価格を決めることが大切です。料理の仕込みなど人的コストが多くかかる場合は、原価率がさらに低くなる価格に調整してみてください。
オシャレな雰囲気に合うカフェメニューを開発しよう!
カフェの運営で成功するためにも、定番、看板、安価メニューの3つを揃えておきましょう。また、メニューを決めるときは提供時間や価格設定に注意し、来客層も想定するのも大切です。
オシャレなカフェやカフェメニューは多くのお客様を惹きつけるので、商品のネーミングや見た目にもこだわるのがポイントです。カフェメニューは集客に大きな影響を与えるため、本記事を参考にしながらしっかり開発に力を入れてみてください。