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店舗運営 2023/03/06 2024/03/15

カレー屋開業のメリットは?必要な費用や資格も解説

数ある飲食店の中でもカレー屋は、経営初心者でも比較的運営しやすい業態です。しっかり準備を整えて、戦略を立てた上で開業することで、大きく成功できる可能性もあります。

本記事では、カレー屋を開業するメリットや開業にかかる費用、開業に必要な資格、事業を失敗させないためのポイントについて紹介するので、カレー屋の開業を検討している方は参考にしてください。


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この記事の目次

カレー屋を開業するメリット

はじめに、カレー屋を開業するメリットについて説明します。カレー屋の主なメリットは以下の3つです。

  • 需要が安定している
  • 回転率が高い
  • スパイスでオリジナリティを出しやすい

飲食店経営者として経験がない方でも運営しやすいので、これらのメリットに魅力を感じた方は前向きにカレー屋の開業を検討しましょう。

 

需要が安定している

カレーは多くの日本人に安定した人気があります。季節感やトレンドも気にすることなく、一年中食べられる料理の一つなので、一定の売上を確保しやすい傾向があります。

カレーは家庭料理のイメージが強い人もいるかもしれませんが、食事の多様化によりカレー市場も成長している状況です。売上を確保しやすいため、飲食店経営をしたいが何のジャンルに手を出せばよいか迷っている方は、カレー屋での出店も検討すると良いでしょう。

 

回転率が高い

カレーは大量に作り置きができるため、提供スピードが速いのが特徴です。飲食業界の中でもラーメン屋やうどん屋と並ぶほど、回転率が高い傾向があります。前日から仕込みをする必要はありますが、一度に大量のカレーを作ることができ、冷凍庫等で保存しておけば、営業中は少ない作業工程で提供可能です。

会計を食券制にしておけば、ほとんど人件費をかけることなく運営できるので、ランニングコストの管理もしやすいでしょう。また、カレー屋を利用する顧客は、食事を済ませたらすぐに退転する人が多いので、効率良く売上を伸ばすことができます。

 

スパイスでオリジナリティを出しやすい

カレーは配合するスパイスによっていくらでも風味等が変わるので、オリジナリティを出しやすい点も魅力です。スパイスにこだわることで、お店ならではの特徴を出すことができ、一定数のカレーファンを囲い込むことができるでしょう。

カレーに使われるスパイスは60種類以上もあり、同じスパイスでも配分を変えるだけで、全く違う料理になります。ルーの開発にのめり込むほどスパイスの研究範囲は広いので、他店との差別化を図り、唯一無二の料理を提供したい方は、カレーの研究に挑戦してはいかがでしょうか。


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カレー屋の開業にかかる費用

カレー屋を開業するには、開業費用と運営資金がかかります。開業資金を調達するためには、どのくらいの金額が必要なのかシミュレーションして計算しなければなりません。ここでは、各費用の項目と金額の目安について紹介するので、資金調達の際の参考にしてください。

 

開業費用の目安

開業費用とは初期費用のことで、主に物件取得費や工事費、設備費等が該当します。カレー屋はさまざまな営業スタイルがあり、店舗規模によって初期費用は大きく変動するので一概に言えませんが、800万~1200万円程度はかかることを想定しておきましょう。

主な費用の内訳は以下のとおりで、以下の値段は都心で20坪の店舗を一から開業した場合にかかる費用です。あくまで目安なので、参考程度にチェックしておきましょう。

  • 費用項目
  • 費用
  • 物件取得費
  • 200万円
  • 内装・外装工事費
  • 400~700万円
  • 厨房設備費
  • 100~250万円
  • 広告宣伝費
  • 100~150万円
  • 資格取得費
  • 3~5万円
  • 合計
  • 803~1305万円

最もかかる費用は工事費で、500万円前後はかかる前提で予算を立てましょう。また、物件取得費として、新規契約の場合、家賃の8~12ヵ月分を保証金として支払うことになります。冷蔵庫やコンロ等の設備を導入するためにも数百万円はかかるので、全体として1,000万円は必要でしょう。

なお、居抜き物件(前の店舗の設備が残っている物件)や中古設備を活用すれば、初期費用を大幅に抑えることが可能です。少しでも開業費用を抑えたい方は、居抜き物件のテナントを探し、中古設備で揃えてみましょう。

 

運営資金の目安

運転資金とは、月々に発生するランニングコストのことです。店舗の規模によりますが、70~330万円くらいは想定しておきましょう。ただし、カレー屋は低コストで運営できるため、飲食業界の中ではランニングコストは低めです。運営資金として、主に以下の項目で費用が発生します。

  • 費用項目
  • 費用
  • 賃料費
  • 10~30万円
  • 人件費
  • 20~150万円
  • 材料費
  • 20~100万円
  • 広告宣伝費
  • 10~20万円
  • 水道光熱費
  • 10~30万円
  • 合計
  • 70~330万円

カレーに使う材料の中で特に高額なものはないので、飲食業界の中でも材料費は安めです。また、先に述べたように人件費が低いため、人件費も少ない傾向があります。なお、開業後すぐに売上が安定するとは限らないので、念のために約半年分の運営資金を用意しておきましょう。

 

カレー屋の開業に必要な資格

カレー屋を開業するために必要な資格について説明します。飲食店を営業する上で必ず取得しなければならないのが食品衛生責任者です。また、防火管理者の取得も必要なケースがあります。他にもキッチンカーで営業する場合や外国人を雇用する場合に必要な資格もあるので、一通りチェックしておきましょう。

 

食品衛生責任者

食品衛生責任者は、飲食店を経営する上で、必ず一人は設置しなければなりません。従業員でもかまいませんが、事業者が取得するのが一般的です。食品衛生責任者を取得するには、保健所が実施する講習会に参加する必要があります。食品衛生に関する内容を6時間の講習で学ぶだけで取得できるので、スケジュールさえ調整すれば問題ありません。

ただし、講習会のスケジュールは決まっており、事前予約が必要なので、なるべく早めに手続きを済ませておきましょう。なお、以下の資格取得者は、食品衛生責任者の講習が免除されます。

  • 栄養士
  • 調理師
  • 製菓衛生師
  • 食鳥処理衛生管理者
  • 畜場法に規定する衛生管理責任者若しくは作業衛生責任者
  • 船舶料理士
  • 医師・獣医師・歯科医師・薬剤師または、学校教育法に基づく大学で、医学・歯学・薬学・獣医学・畜産学・水産学・農芸化学の課程を修めて卒業した者等

上記の資格取得者は、他の必要な資格を取得しましょう。

 

防火管理者

収容人数が30名以上の店舗を開業する場合は、防火管理者の資格も必要です。最寄りの消防署が実施する講習を受講することで資格できるので、特別なスキルは必要ありません。防火管理者には乙種と甲種の2種類があり、延べ面積が300㎡未満は乙種、300㎡以上は甲種を取得することになります。

延べ面積がちょうど300㎡あたりの場合は、どちらを取得すればよいか消防署に確認しましょう。なお、防火管理者講習も食品衛生責任者と同様に日程が決まっているので、スケジュールをして、早めに取得しておきましょう。

 

キッチンカーで営業する場合に必要な資格

カレー屋をキッチンカーで営業する場合は、資格ではありませんが、保健所が定める施設基準をクリアする必要があります。管轄地域によって施設基準が異なるので、開業する前に保健所に営業できるか確認しておきましょう。

また、管轄する保健所が異なる複数のエリアで営業する場合は、各地域で営業許可を取得しなければなりません。店舗を構える場合は、1箇所の営業許可で済みますが、各地で移動販売する際は複数回営業許可を申請しなければならないことを押さえておきましょう。

 

外国人スタッフに必要な資格

外国人スタッフを採用する場合、在留資格を有しているか確認することが大切です。就労ビザの申請と同時に、相手が理解できるように雇用契約書を作成し、雇用契約を締結します。雇用した後に、外国人が無資格であることが発覚したら、トラブルに巻き込まれる可能性があるので、労働資格を有しているか確認しておきましょう。

 

必須ではないが取得すると良い資格

必ずしも必須ではないものの、取得しておくとカレー屋を開業する上で役に立つ資格がいくつかあります。特におすすめの資格は、カレーマイスターとカレーエキスパートの2つです。資格内容や取得方法について説明するので、よろしければ参考にしてください。

 

カレーマイスター

カレーマイスターとは、日本野菜ソムリエ協会が発行している資格で、カレーに関する知識があることをアピールすることができます。オーナーがカレーマイスターの資格を取得していれば、カレーに詳しい店舗であることを顧客に示せる点が魅力です。日本野菜ソムリエ協会が主催する講座を受講し、終了試験に合格し、課題を提出すると取得できます。何らかの肩書きが欲しい方は、取得を目指してはいかがでしょうか。

 

カレーエキスパート

カレーエキスパートは、日本カレー機構が発行する資格です。この資格を取得することで、カレーの専門家として活動することができます。取得するためには、カレーに関する実務経験が必要で、以下の3つのうちいずれかを満たさなければなりません。

  • 認定試験の合格
  • 2時間の講習後に簡易検定の合格
  • カレー大学の講座を受講

カレーの実務経験が必要な時点で、取得へのハードルが高く、認定基準も簡単ではありません。逆を言えば、それだけ取得が難しい資格なので、カレーエキスパートの肩書きがあれば、店舗の信用度や顧客からの信頼度が上がります。カレーの実務経験者で、本格的にカレーを学びたい方は取得を目指してみましょう。


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カレー屋開業を失敗させないポイント

カレー屋の開業で失敗しないポイントがいくつかあります。特に意識すべき点は以下の4つです。

  • コンセプトの設計をしっかり行う
  • カレールーの味にこだわる
  • よく調査して立地を決める
  • 飲食店におすすめのPOSレジを導入する

これらのポイントを踏まえた上で開業に向けて取り組みましょう。

 

コンセプトの設計をしっかり行う

カレー屋を成功させるためには、店舗のコンセプトを明確にして、統一感を出すことが大切です。コンセプトが決まっていなければ、メニュー決めやインテリアなどにずれが生じてしまいます。

誰をターゲットに何の商品をどのように提供するのか具体的にイメージをして、顧客に統一感のあるサービスを提供しましょう。

 

カレールーの味にこだわる

カレー屋は、カレールーの味にこだわることが大切です。メリットでも紹介したように、スパイスの組み合わせだけでもあらゆる風味のルーを作ることができます。特にカレーファンはルーに着目する人が多く、リピーターになってもらうには、いかにルーで独自性を出せるかが重要です。

ただし、あまりにも原材料にこだわり過ぎて、コストが高くなってしまうと利益を出せなくなります。味にこだわることは必要ですが、原価と利益のバランスを考慮した上で、ルーの開発に取り組みましょう。

 

よく調査して立地を決める

立地をしっかり調査して物件を決めることも重要です。安定した売上を出すためには、集客が見込める場所に店舗を構える必要があります。ターゲット層によって出店すべき立地が異なるので、コンセプトに合った物件を探しましょう。

たとえば、ランチタイムを勝負時とするのであれば、ビジネス街に出店することで理想の店舗運営ができます。また、低価格で勝負して集客で売上をカバーする戦略を取る場合は、学生が多く住むエリアに出店するのもよいでしょう。人通りが多くアクセスしやすい立地に開業することも重要ですが、ターゲット層の来店が見込めるエリアを選ぶこともポイントです。

 

飲食店におすすめのPOSレジを導入する

飲食店に特化したPOSレジを導入することで業務効率がアップします。POSレジとは、売上管理や顧客管理など営業に必要なデータを収集・分析できるレジのことです。POSレジを導入すれば、売上情報や顧客情報を分析して、経営戦略に活かすことができます。

スマレジでは、飲食店向けのPOSシステムを提供しており、導入すれば事業者の業務の負担を軽減することが可能です。また、スマレジアプリを利用すれば、機能を拡張することができ、「キッチンモニター」を導入すれば、注文情報をモニターで一元管理できます。カレー屋と相性のよい機能が豊富なので、よろしければ導入をご検討ください。


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カレー屋開業を成功させよう

カレー屋は飲食店業界の中でも、比較的成功しやすい業態です。ただし、コンセプト決めやルーの開発など入念な準備は重要となります。開業に必要な資格を取得し、知識を身につけたあとに、満を持してカレー屋を開業しましょう。スマレジではカレー屋でも使いやすいPOSシステムを提供しているので、POSレジ導入の際にはぜひご検討ください。

執筆 菊池 勲

複数事業が存在するスマレジの中で、全社横断的にWebマーケティングを展開する事業戦略本部にてマーケティングを担当。 主にオンライン広告の取扱をメイン業務とし、各ベンダー様と共に出稿後のパフォーマンス・予算管理・データ分析および検証に基づくプランニングを担当。

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